グレート・バリア・リーフの日帰り旅行トップ7
グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)への旅は、感動的で一生忘れない体験となるでしょう。上空から眺めても、クルーズで巡っても、数多くある有名なスポットでダイビングやシュノーケリングをしても、この大自然の神秘の壮大さと美しさは永遠に心に残ります。
原文:マルコム・チェヌ
サー・デイビッド・アッテンボローが「地球で最も美しいところ」と表現したグレート・バリア・リーフは、まさに海の奇跡です。自然の傑作ともいえるサンゴ礁は、オーストラリア北東の海岸線2,300kmに渡って広がり、ツマグロ、マンタ、ウミガメ、無数にいる色鮮やかな魚など、様々な種類の海洋生物が生息しています。この大自然の神秘を体験する方法は数多くあり、グレート・バリア・リーフの海岸沿いにある街や都市から多彩なツアーが出発しています。ここでは、おすすめの日帰り旅行を紹介します。
ホワイトヘブン・ビーチとハート・リーフ
ホワイトへブン・ビーチには純白のシリカの砂浜が7kmに渡って広がり、ビーチの一番端にはヒル・インレット(Hill Inlet)があります。その美しさを一目見ようと、世界中から観光客が集まります。ハートの形をしたグレート・バリア・リーフの美しいサンゴ礁、ハート・リーフ(Heart Reef)も同じエリアにあります。エア・ウィットサンデー(Air Whitsunday)の半日ツアーでは、この両方を見ることができます。エアリー・ビーチ(Airlie Beach)から水上飛行機で飛び立ち、ウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)上空を滑空して、写真撮影のためにハート・リーフ上を旋回した後、付近の礁湖に着陸します。飛行機が着水したらすぐ海に飛び込んで、シュノーケルでグレート・バリア・リーフを存分に楽しみましょう。その後は再び飛行機に乗って、絵画のように美しいホワイトへブン・ビーチでのシャンパンランチに向かいます。ランチの後は、宿泊施設に戻ります。
出発地:クイーンズランド州、エアリー・ビーチ、ウィットサンデー空港(Whitsunday Airport)
ヨンガラ難破船
世界最高のダイビングスポットの一つとして知られるSSヨンガラ(SS Yongala)の難破船は、海面から28mの砂の海底に沈んでいます。難破船は、 ケアンズ(Cairns)の南に位置する熱帯都市、 タウンズビル(Townsville)の海岸沖のリーフにあります。110mの船は1911年に沈没し、現在ではウミガメやウミヘビ、巨大なロウニンアジ、ハタ、マンタ、サメ、何千もの熱帯魚のすみかとなっています。タウンズビル、またはその海岸沖にある地元民に人気の休暇スポット、マグネティック島(Magnetic Island)から、アドレナリン・ダイブ(Adrenalin Dive)の日帰りツアーに参加しましょう。エア(Ayr)の街から車で15分のアルバ・ビーチ(Alva Beach)からも、ヨンガラ・ダイブ(Yongala Dive)のツアーが出発しています。これら2つのダイビング・ツアーはSSIとPADIのライセンスを持っている人向けで、必要な装備はすべて用意されてます。
出発地:クイーンズランド州、ケアンズ地域、タウンズビルかマグネティック島、アルバ・ビーチ
ロー・アイルズ
海辺の街ポート・ダグラス(Port Douglas)の近くにあるロー・アイルズ(Low Isles)は、グレート・バリア・リーフで最も保護されたシュノーケリング・スポットの一つです。ケアンズから車で北に約1時間の素敵なビーチ・タウン、ポート・ダグラスから、毎日ロー・アイルズ行きツアーが出ており、アクエリアス(Aquarius)やセイルアウェイ・ポート・ダグラス(Sailaway Port Douglas)、ウェイブダンサー(Wavedancer)などのツアー会社がボートツアーを提供しています。島に向かう片道75分の移動中に、安全についての説明、そして必要装備(救命胴衣を含む)などの準備が完了します。シュノーケリングのエリアは非常に安全で、ほとんどが浅瀬です。海草の近くにいるウミガメを見つけましょう。ランチ付きで、水中カメラも借りれます。
出発地:クイーンズランド州、ケアンズ地域、ポート・ダグラス
モン・レポ
ブリスベン(Brisbane)から車で北に4時間または飛行機で1時間のバンダバーグ(Bundaberg)にあるモン・レポス・ビーチ(Mon Repos beach)では、毎年11月から1月にかけて、絶滅危惧種のアカウミガメなどのウミガメが、夜になると産卵のために砂浜に上がってきます。そして、1月から3月にかけて、孵化したウミガメの赤ちゃんが砂浜から海へと向かいます。この産卵・孵化の貴重な光景をビーチで観賞できる、少人数の夜間ツアーが行われています。ツアーには環境科学者が同行するので、ウミガメの一生について詳しく聞くことができます。
出発地:クイーンズランド州、サザン・グレート・バリア・リーフ(Southern Great Barrier Reef)地域、バンダバーグ
レディー・エリオット島
バンダバーグの海岸沖にあるレディー・エリオット島(Lady Elliot Island)は、グレート・バリア・リーフ南部に位置する面積42ヘクタールのコーラル・ケイです。グレート・バリア・リーフにある島の中でブリスベンから最も近く、飛行機によるアクセスは、シーエア・パシフィック(Seair Pacific)運航のフライトで80分です。ゴールド・コースト(Gold Coast)やバンダバーグ、ハービー・ベイ(Hervey Bay)からも飛行機が出ています。透明な青い海で知られている島では、様々なアクティビティが楽しめます。ビーチからすぐのシュノーケリング・スポットで「翼幅」7mにもなる巨大なマンタと一緒に泳いだり、パディ・ダイブ・ショップ(PADI Dive Shop)のダイビング教室に参加したりしましょう。宿泊するなら、41室の客室を備えたエコリゾート(Eco Resort)がおすすめ。料金には、ビーチに面したダイニングルームで楽しめるビュッフェ・ディナーと朝食が含まれています。
出発地:クイーンズランド州、バンダバーグ
ミンククジラ
グレート・バリア・リーフにはミンククジラが毎年現れ、6月から7月にかけてポート・ダグラスおよびケアンズから出発するツアーでは、クジラと一緒に泳ぐことができます。クジラを見つけたら海に飛び込み、海上のロープにつかまりながらクジラが近づいてくるのを待ちます。ミンククジラは人なつこく好奇心が強いので、ほとんどの場合近寄ってきます。マリン・エンカウンターズ(Marine Encounters)やスピリット・オブ・フリーダム(Spirit of Freedom)、マイク・ボール・ダイブ・エクスペディションズ(Mike Ball Dive Expeditions)、シルバーソニック(Silversonic)、ポセイドン・クルーズ(Poseidon Cruises)などのツアー会社が、日帰りツアーを行っています。
出発地:クイーンズランド州、ケアンズおよびポート・ダグラス