Melbourne Food and Wine Festival, Laneways, Melbourne, Victoria © Tourism Australia
メルボルンのおすすめ博物館、美術館、ギャラリー、劇場10選
オーストラリアを代表するクリエイティブな都市で、芸術と文化に浸りましょう。
ビクトリア国立美術館(NGV)
場所:サウスバンク、セントキルダ・ロード(St Kilda Road, Southbank)
オーストラリア全土で最古の歴史と最多の訪問者数を誇るギャラリー、ビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria、NGV)は、心を動かされること間違いなしのスポットです。NGVは、エヌ・ジー・ヴィー・インターナショナル(NGV International)とビクトリア国立美術館(NGV Australia)という2棟の素晴らしい建物で構成されており、オーストラリア内外の芸術家を招いて展覧会やプログラムやイベントを開催しています。内容は、現代アートから、大型の歴史的国際展、ファッション、デザイン、建築、音楽やダンスに至るまで多岐にわたります。1861年に設立されたNGVは、現在、地域で最も重要な芸術コレクションを保持しています。豊富なアイデア、分野、スタイルの7万点を超える作品を収蔵しており、それらの制作時期は何千年もの期間に及びます。そのコレクションを好きなだけ、自由に見ることができるのです。簡単に言うと、NGVは魔法のような場所であり、メルボルンで1日を過ごすのにうってつけです。
メルボルン博物館
場所:カールトン、ニコルソン・ストリート(Nicholson Street, Carlton)
メルボルン博物館(Melbourne Museum)を訪れると、ビクトリア州の暮らしについて意外ながらも鮮やかな洞察を得られるでしょう。館内には、ビクトリア州が誇る興味深い常設コレクションと、各地からお目見えした優れた特別展示があります。ビクトリア州の自然環境、文化、歴史をさまざまな芸術的視点で見られる場所です。すべてがそろっているので、限られた時間でできるだけ多くの体験や発見をしたい方に最適です。ミラーリ・ガーデン・トレイル(Milarri Garden Trail)の散策もお忘れなく。オーストラリア南東部に暮らす先住民アボリジニにとって重要な在来動植物種を学ぶことができます。
ACMI(オーストラリア映像博物館)
場所:ビクトリア州、メルボルン、フェデレーション・スクエア(Federation Square)
ACMIで1日を過ごし、クールな映画、テレビ、ビデオゲーム、スクリーンアート、デジタル文化の宇宙を漂いましょう。ACMIは、世界で最も民主的な芸術形式である映像の驚異と力を称え、次世代の制作者、プレーヤー、鑑賞者を育みます。このメルボルンの有名施設は、あらゆる年代の家族にぴったりです。1歳から100歳まで、どなたでも好奇心を刺激する何かに必ず出会えるでしょう。
グラウ・プロジェクト
場所:クリフトン・ヒル、アレクサンドラ・パレード(Alexandra Parade, Clifton Hill)
よりエッジの効いた、実験的な体験を求めているなら、グラウ・プロジェクト(Grau Projekt)をおすすめします。創設者のマット・バックス(Matt Bax)によれば、商業芸術のモデルは「崩壊」しています。そこで彼が創ったのがグラウ・プロジェクト、国内外の現代美術が集まる1,050平方メートルの空間です。しかも、これに加えて「おいしい」話があります。月替わりの展示とともに、アーティスト自身との密接なコラボレーションにより、包括的な展示テーマを反映するように厳選された5つのドリンクメニューを用意しているのです。最高なことに、オーナーで才能あふれるバーテンダーでもあるマット・バックスが自らドリンクを作ってくれます。
オーストラリア現代アート・センター(ACCA)
場所:サウスバンク、スタート・ストリート(Sturt Street, Southbank)
80年代初頭以来、オーストラリア現代美術館(Australian Centre of Contemporary Art)は「ACCA」の愛称で親しまれ、地元や国の芸術コミュニティの発展にインスピレーションを与え、重要な役割を果たしてきました。ACCAでは、オーストラリアだけでなく、世界中から集まった新旧のエキサイティングなアーティストの作品を見ることができます。講演、講義、シンポジウム、公演、上映、音楽、イベントなどの学芸、教育、公共プログラム用スペースとしてもよく使われています。アマチュア文化人からプロの域に昇格したいなら、必ず訪れるべき場所です。
メルボルンのストリートアート
場所:メルボルン各所
メルボルン自体が、世界最大級の生きる芸術展です。ストリートやレーンウェイ(裏路地)を歩くだけで、建物の外壁を飾るさまざまなグラフィティ(落書き)やストリートアートを目にできます。名所フェデレーション・スクエア(Federation Square)の向かいにある石畳のホージア・レーン(Hosier Lane)は、メルボルンのストリートアート文化の発信地と言えるでしょう。巨大なものから極小のものまで、創造の痕跡が、路面や車止めポールなどをほぼ隙間なく埋め尽くしています。しかも、絶えず変化を続けています。グラフィティに覆われた裏路地を歩いているうちに、制作中のアーティストに出くわすかもしれません。センター・プレース(Centre Place)、AC/DCレーン(AC/DC Lane)、クロフト・アリー(Croft Alley)、ダックボード・プレース(Duckboard Place)、ランキンス・レーン(Rankins Lane)などが特に有名です。または、地元のストリートアーティストによるメルボルン・ストリート・ツアー(Melbourne Street Tours)で人気スポットを探索してください。
ハイデ近代美術館
場所:ブリーン、テンプルストー・ロード(Templestowe Road, Bulleen)
ハイデ近代美術館(Heide Museum of Modern Art)は、芸術、建築、社会史、風景を組み合わせた興味深い場所です。指定遺産である16エーカー(64,750㎡)の庭園と彫刻園に建つ3つの展示棟で、近現代美術が展示されています。ギャラリー自体にも収蔵品に負けない魅力があるハイデ近代美術館への訪問は、面白い体験となるでしょう。この美術館は、芸術に大きく寄与したリード夫妻が所有していた旧酪農場の敷地に建てられたもので、ハイデ・サークル(シドニー・ノーラン、ジョン・パーシバル、アルバート・タッカー、ジョイ・ヘスターらを含むオーストラリアの芸術家集団)が集まる場所でもありました。
サイロ・アート・トレイル
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オーストラリアの壮大な屋外アート・ギャラリーを体験する
場所:ビクトリア州、ウィメラ・マリー(Wimmera Mallee)地域(メルボルンから北西へ車で4時間)
小さな町ブリム(Brim)での最初のサイロアートワークの成功を受けて、2016年に考案され始まった小さなコミュニティプロジェクトが、各国のメディアの関心を集め、この地域に観光客が殺到するまでになりました。200km超にわたって続くサイロ・アート・トレイル(Silo Art Trail)は、ブリムから近隣のラスセルズ(Lascelles)、パッチウォロック(Patchewollock)、ローズベリー(Rosebery)、ルパニヤップ(Rupanyup)、シープヒルズ(Sheep Hills)を結びます。作品の素晴らしさと壮大スケールに加えて、垣間見えるウィメラ・マリー地域の精神も観光客の人気を集める理由です。ビクトリア州田園地帯ならではの道を進み、穀物サイロに描かれた巨大な人物画(多くは1930年代にさかのぼります)を通じて、地域の人々への感謝と祝福を体感してください。
オーストラリアン・スポーツ・ミュージアム
場所:イーストメルボルン(East Melbourne)、メルボルン・クリケット・グラウンド(Melbourne Cricket grounds、MCG)
最大のスポーツ記念品コレクションを持つオーストラリアン・スポーツ・ミュージアム(Australian Sports Museum)は、初心者から熱狂的なファンまで、あらゆるスポーツファンが必ず訪れるべき場所です。ここは、よくある博物館ではありません。インタラクティブな展示からスポーツチャレンジまで、たくさんの体験ができます。また、スポーツ界のスターたちの貴重な証言を聞くこともできます。特に、リッチモンドに所属しAFL(オーストラリアン・ルールズ・フットボール)で2回優勝を経験したバシャール・フーリ(Bachar Houli)とAFLW(AFLウィメンズ)カールトン所属スター、テイラ・ハリス(Tayla Harris)の等身大3Dホログラムは見逃せません。
サイエンスワークス
場所:スポッツウッド、ブッカー・ストリート(Booker Street, Spotswood)
現地の家族にとっては定番の人気スポット、サイエンスワークス(Scienceworks)は、メルボルンの科学産業、科学界、応用技術、科学遺産がひとつになった、とにかく楽しい場所です。サイエンスワークスは、あらゆる年齢層の好奇心を刺激するものであふれています。一度の訪問で、たくさんの楽しみを味わえます。街を支える巨大な機械の間を散策したり、ライトニング・ルーム(Lightning Room)で文字どおり電撃的な舞台を楽しんだり、専用スペースでお子様を安全に遊ばせたり。夢中になれる展示が数多くあり、メルボルン・プラネタリウム(Melbourne Planetarium)で宇宙の奥深くを覗くこともできます。科学的な空想をくすぐる可能性は無限大です。