グランピアンズ国立公園を家族で旅する6日間の日程

原文：ディルビン・ヤサ

ビクトリア州のメルボルンから西に3時間のところにあるグランピアンズ（The Grampians）は、壮大な砂岩の尾根が重なり、峰と渓谷のまばゆい風景の地域です。冒険好きの人にとっては夢のような場所ですが、家族みんなで楽しめる素晴らしい旅行先でもあります。この地域に点在する歴史ある町には、目を見張るような滝やパノラマの展望台のほか、野生動物に会える場所やスリル満点のアクティビティなどがたくさんあります。

グランピアンズの爽やかな秋の日は、日中の活動的な冒険と相性がよいのですが、この地域の有名なワイルドフラワーが咲き乱れる春の美しさに匹敵する景色はなかなかありません。メルボルン（ほとんどの州都からの便が毎日運航しており、空港や市内からのレンタカーも利用できます）を発着するこの6日間のドライブ旅行には、この地域の最高の魅力が詰まっています。

1日目：メルボルンからホールズ・ギャップへ

• 所要時間：3時間

メルボルンを早めに出発して、ホールズ・ギャップ（Halls Gap）のほぼ中間地点にあるバララット（Ballarat）に立ち寄ってみましょう。ここはあらゆる年齢の子供たちにとって、正真正銘の夢の国です。ウェンドゥリー湖（Lake Wendouree）のアドベンチャー・プレイグラウンド（Adventure Playground）や先住民文化のプレイグラウンド（Indigenous Playground）、オーストラリア最大の地方美術館であるバララット美術館（Art Gallery of Ballarat）などを散歩してみてはいかがでしょうか。

再びドライブを開始したら、ダンケルド（Dunkeld）にある受賞歴のあるザ・ロイヤル・メイル・ホテル（The Royal Mail Hotel）にお昼頃到着するように時間を調整してください。グランピアンズの麓に位置するこのホテルには、レストランのものとしては国内最大の現役の自家農園があり、豊富なワインリスト（2,800種類以上）も用意されています。子供たちは、子供用メニューとハイチェアが用意されたパーカー・ストリート・プロジェクト（Parker Street Project）での食事を喜ぶでしょう。その間大人は、前述のワインリストを吟味してみてください。ネイティブ・ワイルドライフ・フィーディング・ツアー（Native Wildlife Feeding Tour）への参加申込みもお忘れなく。子供たちは、絶滅の危機に瀕したオーストラリアの動物との出会いを楽しみながら、ロイヤル・メールの環境への取り組みを学びます。

2日目：先住民アボリジナル文化に浸る

アボリジナル・カルチャー・センターと国立公園情報センターが一緒になったブランブク（Brambuk）から、ご家族でのグランピアンズの冒険を始めるのはいかがでしょうか。現在、カルチャー・センターは改装のため閉鎖されていますが、インフォメーション・センター、ギフト・ショップ、周辺の自然環境は開放されていますので、ブランブクの豊かな先住民アボリジナルの文化について学ぶことができます。インフォメーションセンターのフレンドリーなスタッフが、公園内の文化遺産の場所を案内してくれます。

次は、この地域の有名な風景を見るために、ホールズ・ギャップの中心部からスタートしてストーニー・クリーク（Stony Creek）を横切る2.5kmのヴィーナス・バス・ループ・ウォーク（Venus Baths Loop Walk）に出発します。町でサンドイッチを買ってから出発しましょう。暖かい季節には、岩の間の天然のプールが真水で満たされるので、泳いだりピクニックのランチをしたりするのに最適です。代表的なピナクル・ウォーク（Pinnacle Walk）のハイライトはその展望台です。ワンダーランド駐車場（Wonderland Car Park）からの急勾配で岩場が多い2kmの道のりですが、グランピアンズのハイキングの中でも、最高の体験ができます。

地元のスーパーマーケットでバーベキュー用品を買ってホリデーパークに戻り、施設を十分に活用したら、夜は疲れた足をゆっくりと休めてください。

3日目：水遊びも取り入れる 

素晴らしい一日の始め方：アブソリュート・アウトドアーズ（Absolute Outdoors）で半日のカヌー・ツアーを予約します。このツアーでは、美しいベルフィールド湖をカヌーで巡ります。たくさんのフレンドリーな魚たちが出迎えてくれるでしょう。経験は必要ありません。ガイドが必要なことをすべて教えてくれます。

その後、町に戻ってランチにします。味覚の冒険をしたい場合は、カンガルー、エミュー、クロコダイルなどのメニューが多い、ブランブク・カルチャー・センターのブッシュフーズ・カフェ（Bushfoods Café）を試してみてもいいでしょう。次に、マウント・ビクトリー・ロード（Mount Victory Road）沿いの美しい道を30分ドライブし、マッケンジー滝（MacKenzie Falls）の駐車場に向かいます。ここからビクトリア州で最大の滝の一つを見に行きます。巨大な崖から深い峡谷へと流れ落ちる滝を見るためにやらなければならないことは何でしょう。答え：片道30分の険しい道のりを歩くことです。

自然の中での休憩が必要ですか？グランピアンズ・アドベンチャー・ゴルフ（Grampians Adventure Golf）でミニゴルフをプレーしてみましょう。その後、ホールズ・ギャップ・ホテル（Halls Gap Hotel）のビストロ料理を堪能してください。

4日目：動物とふれあう 

宿泊施設をチェックアウトして、車で5分ほどのところにあるホールズ・ギャップ動物園（Halls Gap Zoo）に行ってみましょう。世界中から集められた外来種や固有種、合わせて160種以上の動物たちが、訪問者との出会いを待っています。ここは遠くから手を振るだけの動物園ではありません。カンガルーや鹿に餌をやったり、ウォンバットやディンゴと遊んだり、子供たちが遊び場で遊んでいる間にピクニックやバーベキューランチを楽しんだりすることができます。

午後は、宿泊施設にチェックインして、施設の中を確認しておきましょう。明日は忙しい一日になります。

5日目：グランピアンズでロッククライミング

内なる冒険心を解き放ちましょう。今日はハンギン・アウト（Hangin' Out）と共に、山そのものに挑戦です。参加者のスキルに応じて、半日、4分の3日、または1日のいずれかのコースを選択できます。グランピアンズの砂岩の岩壁を登ったり、アブセイルしたりしながら、安全なビレイのテクニック、結び方、基本的なクライミングのコミュニケーション術を学びます。

6日目：ワートック湖を探検

グランピアンズでの最後の朝は、快適なベッドやデッキで地元の野生動物を観察するのが一番です。ランチは、車で15分ほどのワートック・バレー（Wartook Valley）のザ・ワンダー・イン（The Wander Inn）で。食事の後、ワートック湖のほとりを散策して、最後にもう一度、絵画のように美しい風景を満喫します。 

昼食後、車で50分のブリンペーン（Brimpaen）にあるグランピアンズ・ホース・ライディング（Grampians Horse Riding）で2.5時間の乗馬教室に参加してみましょう。緊張している初心者から上級者まで、あらゆる人に対応しています。その後、3.5時間の道のりをドライブして、メルボルンに帰ります。