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トゥーロンゴ川(Toorongo River)、ウェスト・ギプスランド(West Gippsland)、ビクトリア州。 © Tourism Victoria & Gavin Hansford

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オーストラリアには、ユニークな野生生物や壮大な景観など、世界で最も独特かつ多様性に富む自然環境が備わり、数多くの国立公園や世界遺産登録地域があります。

これらの地域では、野生の動植物を間近で眺め、果てしなく広がる大地や、近代的な都市の周りにある太古の雨林を探検することができます。 さらに、雪を頂く山々に登り、世界でもまれに見る手つかずの環境のままの海で泳ぐこともできます。

ここでは、ぜひ訪れてみたいオーストラリアの有名な自然スポットをいくつかご紹介します。

世界遺産にも登録されているニンガルー・リーフ(Ningaloo Reef)は、世界最大級のサンゴ礁群です。 世界最大ながらおとなしい魚、ジンベイザメを眺めたり、一緒に泳いだりするには最高のスポットです。 ジンベイザメは、毎年3月頃、サンゴの産卵が一斉に始まった直後にやってきます。

シャーク・ベイの透き通ったターコイズの海は、ザトウクジラ、ウミガメ、イルカ、マンタの住みかでもあります。 ハメリン・プール(Hamelin Pool)で太古の時代からほとんど形を変えずに生きてきた原始の生物たちを眺めたり、小さな貝殻で埋め尽くされた、世界でもめずらしいビーチを散歩しましょう。 モンキー・マイア(Monkey Mia)では、毎日エサをもらいにビーチまでやってくるフレンドリーな野生のイルカたちと時を過ごすこともできます。

世界遺産に登録されているカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)は、オーストラリア最大の国立公園です。面積は広大なため、公園は7つの地域に分かれ、季節も6つあります。 カカドゥ(Kakadu)地域のアボリジニの歴史は、4万年以上も前までさかのぼります。 荒々しい断崖から、森林、緑豊かな湿原、開放的なサバンナの平原まで公園の表情はさまざまです。 ここでは、数百万羽の渡り鳥が湿原の上を渡っていく姿や、川岸でワニが体を甲羅干しする様子を見ることができます。 壮大な滝壺で泳いだり、岩窟に残された古代ロック・アートのギャラリーを訪ねたり、多数の野生生物が集う美しいビラボン(川の湾曲部に水が溜まってできた大きな池)をクルージングしたりするのもおすすめです。 ここは、オーストラリアで最高のフィッシング・スポットでもあります。

オーストラリアで3番目に大きな島、カンガルー島(Kangaroo Island)は、南オーストラリア州本土からわずか15キロ。 3分の1以上が保護公園または国立公園に認定されています。 島には、主に5つの原生保護地域があります。 南氷洋が打ちつける荒々しい海岸線では、自然の中で暮らすさまざまなオーストラリアの野生生物を見ることができます。

また、砂漠、ビーチ、木々などの景色の中、シール・ベイ(Seal Bay)ではアシカが砂浜でくつろぐ姿を、ペネショー(Penneshaw)やキングスコート(Kingscote)では小さなペンギンがよちよち歩く姿を見ることもできます。 さらに、フリンダーズ・チェイス国立公園(Flinders Chase National Park)では、アドミラズ・アーチ(Admirals Arch)のコロニーに7,000頭以上のオットセイがたわむれているのを見たり、リマーカブル・ロックス(Remarkable Rocks)と名付けられた奇岩が、時間と共に色彩を変えてゆくのを眺めることもできます。

シドニー大学の研究者たちによって「オーストラリアのベスト・ビーチ」に認定されたビボンヌ・ベイ(Vivonne Bay)では、サーフィンやフィッシングを楽しみ、シュノーケリングでめずらしいリーフィー・シー・ドラゴンを眺め、イルカと一緒に泳ぎ、デストリース・ベイ(D’estrees Bay)に眠る難破船めがけてダイビングすることもできます。 リトル・サハラ(Little Sahara)の広大な砂丘では、サンド・サーフィンをぜひ楽しんでください。

タスマニア州(Tasmania)は大陸から隔絶されたことで、オーストラリアの他の地域では見られない多くの植物や動物、鳥たちが生き延びました。 州の40パーセントは国立公園や保護区として認定され、そのほとんどが6千万年以上もの間、姿を変えずに生き残ってきました。 タスマニア(Tasmania)の世界遺産原生地域は138万ヘクタール以上の広さを誇り、地球上で正真正銘、最後の原生地域と言われています。 北の荒々しい山々と密林から、南の人里離れた岬まで、タスマニア(Tasmania)には2,000キロを超える長大なウォーキング・コースがあります。中でも、有名なのはオーバーランド・トラック(Overland Track)です。

グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)は、クイーンズランド州(Queensland)の沖合2,500キロ以上にわたって広がる、色彩と多様な生物であふれる海のワンダーランドです。  世界最大の世界遺産地域であると同時に世界最大のサンゴ礁地帯で、生物が作り出した地球上で最大の構造体です。 グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)は、3,000以上のサンゴ礁と900の岩礁および陸島で構成されています。 これらのサンゴ礁と島々によって、1,500種以上の魚類、世界の軟質サンゴ種の3分の1、600種のヒトデやウニ、絶滅危惧種のウミガメ6種、さらには30種以上のクジラとイルカが生息する多様な生態系が保たれています。

青みがかったもやの中にそびえ立つ黄金の砂岩、息を呑むような絶壁、深い渓谷。ブルー・マウンテンズの絶景は、シドニー(Sydney)からわずか90分のドライブで楽しむことができます。 百万ヘクタールに及ぶ世界遺産の原生地に加えて、ここでは世界でもめずらしい太古の木、ウォレマイ・パインを見ることができます。 また、オオフクロネコ、オオフクロモモンガ、ネズミ・カンガルーなど、400種以上のユニークなオーストラリアの動物たちが生息しています。 これらの見どころを一気に楽しむ方法は、グレーター・ブルー・マウンテンズ・ドライブ(Greater Blue Mountains Drive)を車で走ることです。1,200キロにわたる道沿いには、18ヶ所の「ディスカバリー・トレイル(Discovery Trail)」があり、それぞれユニークな体験を楽しめます。

ニュー・サウス・ウェールズ州ビクトリア州オーストラリア首都特別地域にまたがるこのアルプスでは、オーストラリア・アルプス固有の風景と、アウトドア・アドベンチャーが1年を通じて楽しむことができます。 オーストラリア最高峰のコジオスコ山(Mount Kosciuszko)に登ったり、ワイルドフラワーが咲き乱れる丘をハイキングやサイクリングするのはいかがですか。 夏には、透き通った氷河湖や川でカヤックを漕ぎ、ホワイトウォーター・ラフティングを体験、高原を乗馬で駆け抜けることができます。 また、冬には、ダウンヒルを滑ったり、クロス・カントリー・スキーを楽しむこともできます。さらに 3つの州と7つの国立公園にまたがる、全長650キロの長大なオーストラリア・アルプス・ウォーキング・トラック(Australian AlpsWalking Track)のトレッキングに挑戦するのはいかがでしょう。一部の短い区間を、1日か2日で歩くこともできます。

毎日、たそがれ時になると、メルボルン(Melbourne)からわずか90分の場所にあるフィリップ島自然公園(Phillip Island Nature Park)のサマーランド・ビーチ(Summerland Beach)は、数千羽ものペンギンでにぎわいます。 海岸沿いの岩場、奥まった入江、潮噴き穴や洞窟の島は、コアラ、多種多様な鳥たち、そしてオットセイの住みかでもあります。 野生生物を観察するクルージングに参加して、シール・ロックス(Seal Rocks)で1万6,000頭のオーストラリア・オットセイがひしめくオーストラリア最大級のコロニーを見るのも一興です。コアラ・コンサベーション・センター(Koala Conservation Centre)では、木の上でまどろむコアラを探してみましょう。 ノビーズ岬(The Nobbies)はフィリップ島の南西端に位置する岬で、野生の海鳥たちを近くに見る展望台から、息を呑むような沿岸の眺めや、轟音を上げる潮吹き穴を見ることができます。 ケープ・ウーラマイ(Cape Woolamai)では、ピンク色の花崗岩の岩壁を背に波乗り。ここは、ビクトリア州で人気のサーフ・ビーチであると同時に、バードウォッチングの人気スポットでもあります。 フィリップ島(Phillip Island)は、国際的に重要な湿地に関するラムサール条約(Ramsar Convention on Wetlands of International Importance)に登録されているチャーチル島海洋国立公園(Churchill Island Marine National Park)の一部。 島を一周するコースが2つあり、ウェスタン・ポート・ベイ(Western Port Bay)のすばらしい景色や、タートイズ・ヘッド(Tortoise Head)やフレンチ島(French Island)の眺めを楽しむことができます。

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