サングラスの若者、破壊分子、コスモポリタン、そして同性愛者。みんな毎年開かれるゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラ(Gay and Lesbian Mardi Gras)を楽しみにやってきた人たちです。同性愛者でもそうでなくても、若くても年をとっていても、2月下旬から街中がエネルギーに満ちあふれ、人々が大はしゃぎを繰り広げる様子は見ていて楽しいものです。まずは、シドニー市内西部で開かれる同性愛者の親睦パーティ、フェア・デイ(Fair Day)で、祭りの始まりを盛大に祝いましょう。そしてハイライト、スパンコールのドレスを着たり、風刺的なスローガンを掲げたり、スプレーで日焼けした人たちがオックスフォード・ストリート( Oxford and Street)を行進する世界最大の同性愛者のパレードを見学してください。王立植物園(Royal Botanic Gardens)やパワーハウスで開かれるファイナル・パーティで真夏の夜を踊り明かすのもいいでしょう。シドニー・オペラ・ハウス(Sydney Opera House)や市内各地にある他の会場でも、個性的な催しがたくさん行われます。
マルディグラはエネルギッシュなイベントが盛りだくさんの3回の週末を含む夏の2週間をかけて行われます。フェア・デイではブロードウェイ(Broadway)のビクトリア・パーク(Victoria Park)でパーティが行われ、音楽の演奏や演芸、スポーツなどの催しが行われ、子供用の乗り物や屋台が出ます。シドニーのレズビアンたちが結成したバイク集団「ダイクス・オン・バイクス(Dykes on Bikes)」のバイクの展示や、同性愛者の綱引き大会、ドッグショーなども楽しめます。大盛況のダンス・テントに行ったり、芝生の上でくつろぎながら、6万人以上の観衆が通り過ぎるのを眺めたりしてください。
翌週末のマルディグラ・パレードの盛大さはこんなものではありません。その楽しさは想像を絶するほどです。1978年に同性愛者差別に対する抗議のための行進として始まったこの行事は、今では世界最大の同性愛者のイベントであり、シドニーで行われる大規模な祭典の頂点をなしています。多い時には40万人もの観衆がオックスフォード・ストリートとフリンダース・ストリート( Flinders Street)の沿道を埋め尽くし、風変わりなコスチュームや政治的スローガンを掲げた人々の行進を眺めます。パレードを見るなら通り沿いで見物できる場所を見つけるか、オックスフォード・ストリート沿いのバーのバルコニーから見物してください。パレードの先頭をエンジン音を響かせながら進む「ダイクス・オン・バイクス」に喝采を送り、踊りながら行進するアジア・チームの動きをまねしてみましょう。本物の警察官のゲイやレズビアン・チームが尼僧に扮したシスターズ・オブ・パーペチュアル・インダルジェンス(Sisters of Perpetual Indulgence)の脇を行進するところや、ユダヤ系やアラブ系のゲイやレズビアンがボンダイ・ビーチから来た奇妙なライフセーバーと入り混じって行進するのを見ることができます。
そしてパレード後は、翌日の昼と夜に王立植物園( Royal Botanic Gardens)で開かれるハーバー・パーティ(Harbour Party)に参加するのもいいでしょう。熱帯性のヤシの木やシドニー湾のすばらしい景色が楽しめる植物園は、疲れを癒すパーティ会場としては絶好の場所。2010年からはレーザー光線のショーが行われ、国際的なDJやパフォーマーが登場するマルディグラ最大のパーティが、祭りの最終週末を締めくくることになっています。
もちろんマルディグラの雰囲気を楽しむだけなら、特にダンス・パーティに行く必要はありません。この2日間はシドニーの街が最も盛り上がる時です。シドニー・オペラ・ハウスやマリックビル(Marrickville)とパラマッタ(Parramatta)の間に点在する劇場では、フロアショーやコメディ、音楽、演劇を開催。マルディグラ・フィルム・フェスティバル(Mardi Gras Film Festival)ではゲイやレズビアンの映画を鑑賞するのもいいでしょう。スポーツや社会貢献のあいまに、文学や芸術に関わるイベントやフォーラム、討論会に参加してみてください。車上から見下ろしている女装の男たちを横目にオックスフォード・ストリートを歩き、ボンダイ・ビーチで夏の日差しを浴びてから、シドニーの有名な港やビーチ、市内を散策する海外旅行客の仲間に加わりましょう。
最後はシドニーの街で繰り広げられたすばらしい光景と新しく芽生えたプライドを胸に、家路についてください。