ナラボー平原のドライブ、西オーストラリア州、南オーストラリア州

ナラボー平原(Nullarbor Plain)、エア半島(Eyre Peninsula)、南オーストラリア州。 © SATC & Adam Bruzzone

ナラボー平原のドライブ、西オーストラリア州、南オーストラリア州

パース~ノースマン~バラドニア~カイグナ~マデューラ~ボーダー・ビレッジ~セデューナ
2,000キロ、6日間

エア・ハイウェイ(Eyre Highway)をドライブして、広大で1本の木も生えていないナラボー平原(Nullarbor Plain)の中を、果てしない地平線に向かって走りましょう。メルボルン、アデレード、パースのいずれかを起点にして、ハイウェイを西から東に、あるいは東から西に向けて走ることができます。どちらの方向を選んでも、風景の壮大さに圧倒されることは間違いありません。窓辺の風景が木々におおわれた丘から青いブッシュの点在する平原へと姿を変えていく様子や、道の上を並んで通るカンガルーの群れを眺めましょう。広大な牛の放牧場や古い農家、辺境を走る鉄道のためにつくられた前線基地の町を訪ねてみてください。エア(Eyre)では希少種の鳥が間近に観察でき、ブンダ・クリフ(Bunda Cliffs)からはミナミ・セミクジラを眺めることができ、ファウラーズ・ベイ(Fowlers Bay)では釣りが楽しめます。ロードハウス(宿泊施設を兼ねたドライブイン)に宿泊するか、ハイウェイ沿いの各地に点在するキャンプ場で泊まってください。道は舗装されていますが、遠隔地を通るため、周到な準備が必要です。ハイウェイから離れて走る場合は、4WD車が必要です。

1日目:ノースマンからバラドニア
1日目:ノースマンからバラドニア

1日目:ノースマンからバラドニア

パースからザ・サウス・ウェスト・ビーチス・アンド・ゴールドフィールズ・ドライブ(The South-West, Beaches and Goldfields Drive)を走って、このドライブ旅行の起点となるノースマン(Norseman)まで行きます。まず昔のラクダの隊商を原寸大で再現したモニュメントを見学してから、エア・ハイウェイ(Eyre Highway)を東に向かって走りましょう。ダンダス自然保護区(Dundas Nature Reserve)の森を通り、フレイザー山脈(Fraser Range)の美しい花崗岩の丘に登ってください。この丘は周囲に世界最大のユーカリの硬材林が広がっています。そびえ立つブラックナットやサーモン・ガム、グリーン・ギムレットの木の間を歩きましょう。これらの木はいずれも20種あるユーカリの木の中の一部です。森のむこうにそびえるマウント・プレザント(Mt Pleasant)の山頂を眺めたり、フレイザー山脈の羊の放牧場を訪ね、ブッシュウォーキングを楽しんで野鳥やラクダ、ワイルドフラワーを探してみてください。さらにニューマン・ロックス(Newman Rocks)まで走り、森や山、平原の景色を楽しみましょう。ここではピクニックも楽しめます。少し先にはバラドニア( Balladonia)の町があります。1979年にアメリカの人工衛星スカイラブの一部が落ちてきた町として有名です。ここではロードハウスかキャンプ場で一泊してください。

2日目:バラドニアからカイグナ
2日目:バラドニアからカイグナ

2日目:バラドニアからカイグナ

4WDに乗っている方は、週に2回インディアン・パシフィック号が停車する駅のあるロウリナ(Rawlinna)まで北上することができます。羊の放牧場で羊追いの仕方を習うか、毎年4月中旬に開かれるナラボー・マスター(Nullarbor Muster)で地元の羊飼いたちが馬や牛を乗りこなす技術を披露するのを見物してください。バラドニア( Balladonia)からはもう一つ別の4WD専用道路が、200キロ南にある白いビーチと花崗岩の町、ケープ・アリッド国立公園(Cape Arid National Park)まで続いています。バラドニアからさらに東へ行くと、アフガン・ロックス(Afghan Rocks)に着きます。ここは飲み水用の池でラクダを洗ったために、のどが渇いた旅人に打ち殺されたラクダ追いの名前にちなんで名づけられた場所。そのラクダ追いの墓を見学してから、バラドニア・ホームステッド(Balladonia Homestead)へ行きましょう。こちらは1889年に建てられた建物で、今では周辺の歴史を描いた絵を展示するギャラリーとして使われています。さらに車を進めると、147キロにわたって続く世界最長の直線道路、ナインティ・マイル・ストレート(Ninety Mile Straight)にさしかかります。この直線道路の終点がカイグナ(Caiguna)の町です。ロードハウスかモーテル、キャンプ場で一泊してください。

3日目:カイグナからマデューラ
3日目:カイグナからマデューラ

3日目:カイグナからマデューラ

カイグナで海岸に打ち寄せる波が岩の間から勢いよく吹きあがる潮吹き穴を見物し、そのあと曲がりくねったハイウェイをナイルランド自然保護区(Nuytsland Nature Reserve)へ。4WDなら沿道の小さな洞窟群や、ドリーネス(Dolines)と呼ばれている崩壊洞窟を見てまわることができます。その中のひとつデッド・ドッグ洞窟(Dead Dog Cave)は絶滅したタスマニアン・タイガーがミイラ化した状態で見つかった場所として知られています。クックルビディ洞窟(Cocklebiddy Cave)では地理学的に珍しいカルストの形成を、じっくり観察してください。また、世界最長規模の水中洞窟もあり、経験を積んだ洞窟ダイバーなら潜ることができます。ただし、許可が必要で、装備類も自分で持ち込む必要があります。バードウォッチングをしたい方は、50キロほど遠回りをしてエア野鳥観察地(Eyre Bird Observatory)まで行ってください。230種もの野鳥が生息し、その多くは希少種や絶滅危惧種です。4WDを運転していくか、事前に出迎えの手配をしておく必要があります。カイグナからマデューラ(Madura)までは距離にして74キロの距離。ここはかつてインド軍の軍用馬として「ウェーラー( Walers)」と呼ばれる屈強な馬の繁殖が行われていた町ですが、現在ではほとんど牧羊場になっています。町の近くにロードハウスがあるので、休憩や燃料の補給をしてください。

4日目:マデューラからボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)
4日目:マデューラからボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)

4日目:マデューラからボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)

マデューラから、ハイウェイはいくつもの丘を越え、遥かな地平線に向かって伸びています。何もさえぎるもののない116キロの道が、マンドラビラ(Mundrabilla)まで続きます。  食料と燃料を補給してから、ハンプトン台地(Hampton Tableland)の上へ戻ってユークラ(Eucla)まで行きましょう。ユークラ国立公園(Eucla National Park)には、常にその姿を変え続けている砂丘があります。ここにはかつては国内で最も多忙をきわめたという古い電信局の跡もあり、その建物は徐々に、でも確実に砂丘に埋没しつつあります。風向きによっては煙突だけが砂丘から突き出していることがあるかと思えば、建物全体が顔をのぞかせていることもあります。また、かつて開拓民に食料を運んできた船が停泊したという桟橋の残骸まで歩いてみてください。小さな博物館を見学し、崖の上からユークラの町や海岸線の目もくらむ景色を眺めましょう。ユークラから北には、かつて気象局の職員が寝泊まりしていた6軒のコテージがあるフォレスト(Forrest)の町まで行くもう一本の道が続いています。ユークラからさらに12キロ走ると、南オーストラリア州との国境を越える、その名もボーダー・ビレッジ(Border Village)という町に入ります。ここからは時差があり、時間がが変わりますのでご注意を。

5日目:ボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)からナラボー・ロードハウス
5日目:ボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)からナラボー・ロードハウス

5日目:ボーダー・ビレッジ(西オーストラリア州と南オーストラリア州の州境の村)からナラボー・ロードハウス

新しいエア・ハイウェイ( Eyre Highway)と並行して200キロに渡って伸びている悪路の旧ハイウェイに、4WDで挑戦してみましょう。ただし、この道は洪水が起きやすく、十分な下準備が必要ですので、注意してください。あるいはエア・ハイウェイをナラボー国立公園(Nullarbor National Park)や信じられないほど切り立った崖、ブンダ・クリフ(Bunda Cliffs)まで走ってもいいでしょう。崖の上には案内板のある見晴台が5ヵ所あります。ここからはオーストラリア大陸の南端が海に向かって急速に落ち込む様子を眺めてください。花崗岩でできた崖の上を歩く時は足元をよく注意してください。ハイウェイはこのあたりから1本の木も見えず、どこまでも果てしなく続く典型的なナラボー平原の景観の中を走ります。「ナラボー」という地名はラテン語で「木がない」という意味の「ヌルス・アルボー(nullus arbor)」という言葉が元になっています。  この眠気を催しそうな景色の中にもっと深く分け入ってみたい方は、辺境を走るトランス・オーストラリア鉄道(Trans-Australia Railway)の前線基地としてつくられたクック(Cook)の町まで、100キロの回り道が必要です。  ほぼ500キロ続く直線の線路としては世界最長の路線が走り、週に2回インディアン・パシフィック号( The Indian-Pacific)が轟音とともに通過します。しばし、鉄道関係の人たちの話を聞いたから、エア・ハイウェイとナラボー・ロードハウス( Nullarbor Roadhouse)に戻りましょう。

6日目:ナラボー・ロードハウスからセデューナ
6日目:ナラボー・ロードハウスからセデューナ

6日目:ナラボー・ロードハウスからセデューナ

ここから先、ナンドルー(Nundroo)まではヤラタ族アボリジニ(Yalata Aborigine)の所有地で、ハイウェイを降りる場合は彼らの許可が必要です。ヘッド・オブ・バイト(Head of Bight)までの短いドライブの途中で、ホワイト・ウェル(White Well)のレンジャー・ステーションのどこかに寄ってください。ブンダ・クリフ(Bunda Cliffs)に登ると、5月から10月のあいだは繁殖や子育てにやってきたミナミ・セミクジラを観察することができます。ハイウェイに戻り、ヤラタ・ロードハウス(Yalata Roadhouse)でアボリジニの絵や工芸品を見てまわります。さらにナンドルーにある隣のロードハウスのところで曲がって南方向に行くと、絵のような漁師町、ファウラーズ・ベイ(Fowlers Bay)に向かいます。ファウラーズ・ベイ自然保護公園(Fowlers Bay Conservation Park)で海岸崖の岩の上からクジラを眺めたり、砂丘やビーチを散歩したり、野生動物を探したりしてみてください。ハイウェイに戻ったらペノン(Penong)まで走ります。風車を眺めたり、カクタス・ビーチ(Cactus Beach)のワールドクラスの波でサーフィンを楽しんだり。さらにミューラット・ベイ(Murat Bay)の入江沿いの町、セデューナ(Ceduna)に行く途中、デニアル・ベイ(Denial Bay)に寄ってみずみずしいカキを味わってみるのもいいでしょう。ここからは飛行機でアデレードへ戻ることもできますし、再び800キロ近いドライブを始めることもできます。

ナラボー平原のドライブ

ナラボー平原のドライブ

 

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