ソルスボーン・トレイル、ヒンチンブルック島、クイーンズランド州

ミッショナリー・ベイ(Missionary Bay)、ヒンチンブルック島(Hinchinbrook Island)、クイーンズランド州。 © Tourism Queensland

ソルスボーン・トレイル、ヒンチンブルック島、クイーンズランド州

タウンズビルとケアンズの間の海上に浮かぶ未開の熱帯の楽園、ヒンチンブルック島(Hinchinbrook Island)。この島の東海岸を走る全長32キロのソルスボーン・トレイル(Thorsborne Trail)をトレッキングしましょう。 雲におおわれた山々やジャングルのような多雨林、薬草にも用いられる植物メラルーカの茂る沼、自然のままの白砂のビーチなどを4日かけて歩きます。ここでは、きれいな色をした蝶や野鳥、ワニ、ウミガメ、ジュゴン、イルカなど、多種多様な野生動物を見ることができます。荒々しい自然の中を歩く本格的な健脚向けコースなので、道は整備されず、また踏み固められてもいませんので、歩きにくい場所はかなりあります。7カ所ある指定キャンプ場のいずれかでのキャンプを行い、ゴミは一切残さないように気をつけてください。一度にコースを歩く人数は40人までに制限されていますので、事前に許可をとっておいたほうがいいでしょう。しっかりした計画と安全基準の順守は不可欠です。 歩くのにいちばんよい季節は、4月から9月までの比較的涼しい季節です。島にはカードウェル(Cardwell)かルシンダ(Lucinda)から、フェリーか水上タクシーで渡ることができます。

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1日目:ラムゼイ・ベイからリトル・ラムゼイ・ベイ

1日目:ラムゼイ・ベイからリトル・ラムゼイ・ベイ

約4時間半、6.5キロの厳しい行程に備えて、気持ちを引き締めましょう。コースはラムゼイ・ベイ(Ramsay Bay)の遊歩道の少し南から出発し、尾根伝いにブラックサンド・ビーチ(Blacksand Beach)へ下っていきます。 1月から8月のあいだに行かれる方は、小さなラグーンの裏の川で水を補給しましょう。  道はここから薬草にもなるティートゥリーの樹冠の下を進み、背の高い樹木の森を抜けて、ニナ・ピーク(Nina Peak)下の丘陵に向かいます。雨の多い 季節には一部、水流のある道を下り、ところどころにコースの目印がつけられているのを確認しながら、赤い花の咲いたマングローブの森を抜けていきます。川の浅い場所で川を渡ったら、引き続きニナ・ベイ( Nina Bay)の北尾根を歩きます。ここでキャンプをしたり、水を補給することができます。崖を這い上って、アオウミガメの休息地として知られるボールダー・ベイ(Boulder Bay)まではもう少し。このあたりは満潮時、迂回しての岬の頂上をおおう深い茂みの中を歩く必要があるので注意してください。ボールダー・ベイ(Boulder Bay)から岩伝いにリトル・ラムゼイ・ベイ(Little Ramsay Bay)まで行くと、キャンプ場があり、飲用水を補給することができます。

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2日目:リトル・ラムゼイ・ベイからゾーイ・ベイ

2日目:リトル・ラムゼイ・ベイからゾーイ・ベイ

今日歩く10キロのコースは所要時間6時間、さまざまなタイプの植生の中を歩きます。まず流れる水が塩分を含んでいる小川を渡り、ビーチを歩いてから、岩に覆われた岬に登っていきます。脇道にそれて少し行くと、絵のように美しいバンクシア・ベイ(Banksia Bay)に出ます。ここでは鮮やかな環礁を眼下に眺めながらシュノーケリングをしたり、キャンプ場で休憩したりすることができます。  元の道に戻ると、道はバンクシア・クリ-ク(Banksia Creek)を渡って湿り気の少ない背の高い多雨林やマングローブの茂みを抜け、バンクシア・ベイとゾーイ・ベイ(Zoe Bay)に出ます。アリゲーター・バークと呼ばれる樹皮がワニの皮のような模様をしたユーカリの木や、青い実をつけたクアンドンと呼ばれるビャクダン科の木を探してみてください。ノース・ゾーイ・クリーク(North Zoe Creek)とファン・パーム・クリーク(Fan Palm Creek)の間の木々が絡み合った多雨林は道がわかりにくいですが、バードウォッチングには最適の場所です。 水中を歩いて川や沼を渡り、ゾーイ・フォールズ(Zoe Falls)のすばらしい景観の滝から少し離れたゾーイ・ベイ(Zoe Bay)のキャンプ場に向かいます。サウス・ゾーイ・クリーク(South Zoe Creek)では水を補給するこができ、干潮時には付近の砂地に集まる小さくて青いミナミコメツキガニの群れが見られます。湾の端のビーチや、森の中にキャンプ場がありますが、もし、野生の動植物を採取して食べようと思ったら十分な注意が必要です。

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ゾーイ・ベイからサンクン・リーフ・ベイまたはマリガン・フォールズ

3日目:ゾーイ・ベイからサンクン・リーフ・ベイまたはマリガン・フォールズ

この7.5キロのセクションは、すばらしい景色、岩におおわれた道、波静かな湾が特徴で、4時間半程度で歩くことができます。サウス・ゾーイ・クリークをたどるように歩いた後、登り道となり、このルートで最も見晴らしのいい地点に到達します。一番、高い標高260メートルの地点からは、パーム諸島(Palm Islands)やマグネティック島(Magnetic Island)を望むことができます。岬を左右に折れて歩きながら、周囲の野性的であざやかな植生をじっくりと堪能してください。固有種のノボタンが濃いピンクの花を咲かせ、深い紅色をした希少種のブルー・バンクシアのつぼみが、開花すると青みを帯びたグレーに変わっていく様子が見られます。また、川沿いにはコーラル・ファーンと呼ばれるシダや、モウセンゴケが並び、グラスツリーの蜜の多い白い花には野鳥や虫がたくさん集まってきます。絵のような景色の中でシーカヤックが楽しめるサンクン・リーフ・ベイ(Sunken Reef Bay)は、道をはずれて30分ほど行ったところにあります。この日は砂丘の後ろでキャンプをするか、注意深くディアマンティナ・クリーク(Diamantina Creek)を渡り、マリガン・フォールズ(Mulligan Falls)にあるキャンプ場まで行ってみましょう。ルシンダやパーム諸島方面のすばらしい眺めがたっぷりと楽しめます。ただし、滝の頂部は危険なので避けましょう。

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マリガン・フォールズからジョージ・ポイント

4日目:マリガン・フォールズからジョージ・ポイント

マリガン・フォールズはこのルート上、確実に水の補給ができる最後の場所です。出発前に必ずここで水を補給しておきましょう。道は熱帯雨林の中を、清水の流れる川を5回渡り、2.5キロにわたって続いています。季節によって干上がることもあるモス・クリーク( Moth Creek)を探したり、周辺に生息する固有の鳥「ノドグロヤイロチョウ」探しをしてみてください。この色鮮やかな鳥の鳴き声は甲高くて、まるで「ウォーク・トゥー・ワーク(歩いて職場に行こう)」と鳴いているように聞こえます。エサとなる虫を探して林を歩きまわりながら、まるで、たくさんエサが見つかることを祈るようにさえずります。ここから道はディアマンティナ・クリークの南で多雨林を抜け、マリガン・ベイ(Mulligan Bay)へと下っていきます。ここから先はビーチに沿い、マリガン・クリーク(Mulligan Creek)を渡り、ジョージ・ポイント(George Point)までの厳しい道を5キロほど歩きます。川を渡る際は干潮時かせめて半潮時に渡るようにしましょう。この後は、予約しておいた船が迎えに来ます。迎えの時間は、マリガン・クリークの潮位を考慮に入れて決めておきましょう。  ここには滞在を伸ばしたい方やラムゼイ・ベイ(Ramsay Bay)まで戻る前に休憩したいトレッカーのために、キャンプ場も設けられています。

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