シックス・フット・トラック(Six Foot Track)、ニュー・サウス・ウェールズ州

ブルー・マウンテンズ国立公園、ニュー・サウス・ウェールズ州。 © David Ireland & Tourism Australia

シックス・フット・トラック(Six Foot Track)、ニュー・サウス・ウェールズ州

45キロ、3日間、短時間コース

1884年に馬車道として開かれた道をカトゥーンバからジェノラン鍾乳洞まで歩いて、ブルー・マウンテンズのため息のでるような景色や200年もの歴史に足を踏み入れましょう。平均的な体力の方向けの延長45キロのコースで、日帰りでも踏破できますし、ゆっくり3日かけて歩くのもよいでしょう。体力に自信があるならシックス・フット・マラソン(Six Foot Marathon)に申し込むこともできますが、景色を楽しむなら歩きがおすすめです。気持のよいブッシュの中を通り、崖や洞窟、滝を横目に見ながら歩きましょう。カンガルーやワラビー、ハリモグラ、ウォンバット、さらにたくさんのチョウやコース周辺に生息する150種もの鳥を探してみてください。途中に3ヵ所あるキャンプ場に泊りましょう。そのうち2ヵ所は基本的な設備が整っています。のどかなブッシュで持参したテントを張るのもよいでしょう。ウォーキングのベストシーズンは、春と秋です。夏は暑く、冬の夜は冷え込みます。

カトゥーンバからメガロン・バレー
カトゥーンバからメガロン・バレー

1日目:カトゥーンバからメガロン・バレー

史跡に指定されているエクスプローラーズ・トゥリー(Explorer’s Tree)から出発してください。1813年に探検家のグレゴリー・ブラクスランド、ウィリアム・ウェントワース、ウィリアム・ローソンの3人が自分たちの名前のイニシャルを刻んだ木のある場所です。道はペパーミントやナナカマドの茂る中を縫うように進み、ネリーズ・グレン(Nellie's Glen)のけわしい崖を通る急な下り道に入ります。カトゥーンバの昔の事業家の娘の名に因んで名づけられたこの涼しくて湿った雨林には、コーチウッド、ブラックワトル、シーダーワトル、キングファーンその他希少種の潅木やシダがたくさん生えています。のどかなボニー・ドゥーン・フォールズ(Bonnie Doon Falls)を過ぎ、雨林やメガロンのシドニー・ブルー・ガムの森を抜けて歩きましょう。メガロンとは「崖の下の谷」を意味するアボリジニの言葉だと考えられています。かつてグンドゥングラ語、あるいはガンダンガラ語を話すアボリジニの種族が、メガロンとドリーミング・パスウェイ(Dreaming Pathways)沿いのもう一つの谷のあいだで放浪生活を送っていました。グンドゥングラ・コロボリーで記録された中で最後の遺跡や、1890年代にアボリジニたちがメガロン入植者チームを結成していたクリケット場を見学しましょう。1885年から1904年まで最大40家族もの入植者を養っていた泥岩の採鉱所の看板が、往時を物語っています。

メガロン・バレーからコックス・リバー(Cox's River)
メガロン・バレーからコックス・リバー(Cox's River)

2日目:メガロン・バレーからコックス・リバー(Cox's River)

引き続きメガロン・バレーのゆるやかに続く緑の丘を越え、遠くからでも目立つスクリブリー・ガムの木を見ながら歩きましょう。幹についた奇妙な模様は、虫の幼虫が表皮の下を食い荒らすためにできたものです。道はコックス・リバーの切り立った砂の堤の側に沿って進みます。暑い夏の日には生き返った気分になれる場所です。そのあと川辺のオークの影やレッド・ガムの森の中を、スズミツスイやモモイロインコ、コトドリのさえずりを聞きながらピクニックすることができます。ひと息ついてリラックスしてから、バウテルズ・スウィング・ブリッジ(Bowtells Swing Bridge)を渡りましょう。1992年にホルスワーシー(Holsworthy)の陸軍基地からきた技術者が渡した橋です。2人以上同時に渡ることができないので、注意して渡ってください。渡り終えた側では、川沿いにあるキャンプ場や、バンクスタイルのロッジで熟睡することができます。

コックス・リバーからジェノラン鍾乳洞
コックス・リバーからジェノラン鍾乳洞

3日目:コックス・リバーからジェノラン鍾乳洞

ミニミニ・サドル(Mini Mini Saddle)を越えてコースの最高地点であるブラック・レンジ(Black Range)までの厳しい登り道に備えましょう。深呼吸をしてすばらしい眺めを満喫してから、尾根をゆく平坦な道を進みましょう。コックス・リバーの支流のリトル・リバー(Little River)を過ぎてから、アルム・クリーク(Alum Creek)のキャンプ場に出ます。道はジェノラン・ロードの近くを蛇行し、グレー・ガムやストリンギーバーク、ブラックウッドの木々の間を抜けて進みます。ブラック・レンジという名前はこれらの木々の黒々とした様子にちなんで名づけられたものでしょう。最後の下り坂を歩き、まるで迷宮のようなジェノラン鍾乳洞に向かいます。世界最大級の地下鍾乳洞です。ルーカス(Lucas)やインペリアル(Imperial)の洞窟を周遊し、オリエンタル・ケーブ(Orient Cave)の微妙な形をした水晶の構造物を鑑賞してください。地下を流れる川の上を歩き、歴史以前から存在する岩層の横を歩きましょう。鳥肌が立つようなゴースト・ツアーに参加したり、毎月開催される洞窟コンサートで、自然の響きやおとぎの国の雰囲気を体験してみてください。寝にくい場所で2日間過ごすことになりますが、その苦労もホテルや小奇麗なB&Bで一夜を過ごすことで、きっと報われます。

シックス・フット・トラック(The Six Foot Track)の概要

シックス・フット・トラック(The Six Foot Track)の概要

ベスト・シーズン :
秋(3月から5月)と春(9月から11月)がおすすめです。

最も近い主要都市 :
シドニー

詳細はこちら :
歩く準備をされる方は、ニュー・サウス・ウェールズ州国土局 (New South Wales Department of Lands)ホームページをご覧ください。

 

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