ララ・ピンタ・トレイル(Larapinta Trail)、ノーザン・テリトリー

カウンツ・ポイント(Counts Point)、ララピンタ・トレイル(Larapinta Trail)の行程8、中央オーストラリア(Central Australia)、ノーザン・テリトリー。 © Tourism NT

ララ・ピンタ・トレイル(Larapinta Trail)、ノーザン・テリトリー

225キロ、全行程20日間、日帰り、要宿泊コース

西マクドネル山脈(West MacDonnell Ranges)の尾根に沿って、シンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)、エラリー・クリーク・ビッグホール(Ellery Creek Big Hole)、オーミストン渓谷(Ormiston Gorge)、グレン・へレン渓谷(Glen Helen Gorge)など代表的な名所までのトレッキングを楽しみましょう。この壮大なトレッキングコースは旧アリス・スプリングス電信局(Alice Springs Telegraph Station)から、マウント・ソンダー(Mount Sonder)、レーザーバック山(Mount Razorback)まで223キロ以上にわたって延びています。太古から変わらぬ崖の上の見晴台に立つと、黄土色の景色が眼下に広がっています。アレンテ族アボリジニの聖所を訪れてください。外界と切り離された渓谷を這うように降りて、冷たい水をたたえた池で泳ぎ、数限りない星の下で眠りましょう。アウトバックでのキャンプは、多様な砂漠の生物、野鳥や野生動物、さらに600種近い希少な植物群とともに、このトレッキングのハイライトの一つです。楽に歩けるコースから健脚向けのコースまである12区間の中から自分に合ったコースを選び、出発地点まで4WDで行きましょう。もちろん3週間かけて全行程の踏破にチャレンジすることもできます。

アリス・スプリングス電信局(Alice Springs Telegraph Station)

行程1:アリス・スプリングス電信局(Alice Springs Telegraph Station)からシンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)

24キロのトレッキングコースで変幻自在な道程を楽しみましょう。オリンピック選手の体力が必要だとは言いませんが、急勾配の厳しい登り道が何か所かあります。入植初期のヨーロッパ人が住んでいた石造りの建物がある、アリス・スプリングス電信局(Alice Springs Telegraph Station)から出発します。ユーロ・リッジ(Euro Ridge)からアリス・スプリングス(Alice Springs)とマクドネル山脈(MacDonnell Ranges)の雄大な景色を眺め、スコーピオン・プール(Scorpion Pool)やフェアリー・スプリングス(Fairy Spring)で手を水に浸し、ハット・ヒル・サドル(Hat Hill Saddle)に登りましょう。砂の川底に赤い岩の絶壁が影を落とすワラビー・ギャップ(Wallaby Gap)で休息です。ここでキャンプするか、夕暮れ時にクロアシ・イワワラビーが見られることのあるシンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)のツーリストクラブに泊まります。ジェフ・モス・ブリッジ (Geoff Moss Bridge)を出発地か終着地に設定すれば、旅程を短縮することができます。あるいはジョフ・モス・ブリッジからワラビー・ギャップまで、17キロ戻ってもよいでしょう。

行程2:シンプソンズ・ギャップからジェイ・クリーク (Jay Creek)

行程2:シンプソンズ・ギャップからジェイ・クリーク (Jay Creek)

引き続きメガロン・バレーのゆるやかに続く緑の丘を越え、遠くからでも目立つスクリブリー・ガムの木を見ながら歩きましょう。幹についた奇妙な模様は、虫の幼虫が表皮の下を食い荒らすためにできたものです。道はコックス・リバーの切り立った砂の堤の側に沿って進みます。暑い夏の日には生き返った気分になれる場所です。そのあと川辺のオークの影やレッド・ガムの森の中を、スズミツスイやモモイロインコ、コトドリのさえずりを聞きながらピクニックすることができます。ひと息ついてリラックスしてから、バウテルズ・スウィング・ブリッジ(Bowtells Swing Bridge)を渡りましょう。1992年にホルスワーシー(Holsworthy)の陸軍基地からきた技術者が渡した橋です。2人以上同時に渡ることができないので、注意して渡ってください。渡り終えた側では、川沿いにあるキャンプ場や、バンクスタイルのロッジで熟睡することができます。

行程3:ジェイ・クリークからスタンドレー・チャズム(Standley Chasm)

行程3:ジェイ・クリークからスタンドレー・チャズム(Standley Chasm)

険しく荒々しい13.6キロの工程で、かなりの体力と充分な準備が必要です。健脚向けのコースよりのんびり歩く方がよいという方には、もっと緩やかなコースもあります。ジェイ・クリークまで戻り、アボリジニの聖地でもある陽ざしの降り注ぐ大きな池、フィッシュホール(Fish Hole)に向かってください。優しげな風情のアカシアの潅木地帯を通ってタンジェンティエレ・ジャンクション(Tangentyere Junction)に進み、そこから高低どちらかの道を通って、ミラーズ・フラット(Millers Flat)まで歩きます。ここかスタンドレー・チャズムでキャンプをしましょう。スタンドレー・チャズムには青空や白いゴーストガムの木、オリーブソテツを背景に、赤い岩が聳え立っています。地峡の岩壁と丸石が、真昼の太陽の強烈な光に曝されて輝いています。

行程4:スタンドレー・チャズムからバースデイ・ウォーターホール(Birthday Waterhole)

行程4:スタンドレー・チャズムからバースデイ・ウォーターホール(Birthday Waterhole)

この17.7キロの1泊区間を歩くにはかなりの元気が要ります。まずスタンドレー・チャズムを歩き、ソテツやシダ、リバーガムの木の中を散策しましょう。日中になると観光客が押しかけてきます。チューイングス山脈(Chewings Range)の珪岩でできた高い尾根からブリンクリー断崖(Brinkley Bluff)の上に進み、四方に広がる素晴らしい景観を楽しみましょう。ヒュー川(Hugh River)上流から分岐したステュアート・パス(Stuart’s Pass)に向かってこの断崖の急傾斜を折り返して降りるには、よほどの健脚が必要です。ミントブッシュ・スプリング(Mintbush Spring)を過ぎ、谷を通って細長いレッド・ガムズ(River Red Gums)河畔にある半永久的に水の涸れない河岸の遊水地、バースデイ・ウォーターホール(Birthday Waterhole)に向かいます。

行程5:バースデイ・ウォーターホールからヒュー渓谷(Hugh Gorge)

行程5:バースデイ・ウォーターホールからヒュー渓谷(Hugh Gorge)

16キロの1泊コースで、肺活量と脚力を試してみてください。小さな峰を越える絵のように美しいスペンサー渓谷(Spencer Gorge)までの簡単なコースですが、もちろん油断は禁物です。ウィンディ・サドル(Windy Saddle)までは岩を這い登る険しい道で、登り終わると足を休め、景色を眺めながらお昼の時間にしたくなるでしょう。レーザーバック・リッジ(Razorback Ridge)の岩の多い尾根に沿って進んだあと、不毛で別世界のようなリニアー・バレー(Linear Valley)に向かってジグザグに下ります。ロッキー・サドル(Rocky Saddle)では尾根の頂にある数本のユーカリの木が荒涼とした感じを少し和らげてくれます。スピニフェックスを眺めながら砂だらけのかつての川床をヒュー渓谷まで歩きます。 渓谷内では深い池で泳いだり、木陰でキャンプを張ることができます。

行程6:ヒュー渓谷からエラリー・クリーク(Ellery Creek)

行程6:ヒュー渓谷からエラリー・クリーク(Ellery Creek)

この31.2キロの1泊行程を歩くと、新品のハイキングブーツとでも長年連れ添った夫婦のように馴染むことができます。スタミナは欠かせません。コマチスズメやミソサザイの亜種を見ながら、アリス・バレー(Alice Valley)の森やスピニフェックスの中を歩きましょう。潅木の中を左右に折れながら、急峻なロッキー・ガリーに向かいます。ここで昼食をとるか、キャンプを設営してください。チューイングス山脈の珪岩でできた高い尾根を越え、絵のように美しいエラリー・クリーク・ビッグ・ホール(Ellery Creek Big Hole)に向かいます。周囲にユーカリが生えた大きな沼と砂床の川が、周囲を高い赤色の断崖に囲まれています。ここは人気のピクニックや水泳スポットであるだけでなく、地質学的に見ても国際的意義のある場所です。3キロのドロミテ(Dolomite)コースを歩いて、おもしろい地質がないか調べてみてください。そのあともどって休憩し、ユーカリの木が夕暮れの太陽でシルエットに変化していく光景を眺めましょう。

行程7:エラリー・クリークからサーペンタイン渓谷

行程7:エラリー・クリークからサーペンタイン渓谷

この登りコースの厳しさは天災に近いものがありますが、行程は13.8キロと日帰りで踏破することが可能で、歩き通した時の達成感は並大抵ではありません。月面を思わせる岩石が点在し、何十億年前という気の遠くなるような時間の流れを感じさせくれます。典型的なオーストラリア中央部(Central Australian)の砂漠の景色や、なかなか姿の見られないスピニフェックスバード(Spinifexbird)など、たくさんの固有種の鳥を眺めましょう。サーペンタイン渓谷に着くと、涼しい木陰の水辺でキャンプを張ることができます。ユーカリの木が立ち並び、案内板の整備された短い遊歩道の中のひとつを歩いて、クールダウンしましょう。見晴らし台まで登って、曲がりくねった峡谷や半永久的に水の涸れない遊水池を遥かに見下ろしてください。

行程8:サーペンタイン渓谷からサーペンタイン・シャレー・ダム(Serpentine Chalet Dam)

行程8:サーペンタイン渓谷からサーペンタイン・シャレー・ダム(Serpentine Chalet Dam)

13.4キロの厳しいコースですが、西マクドネル山脈のシンボルとも言うべき珪石でできた高い稜線のすばらしい眺望が得られ、苦労も吹き飛びます。カウンツ・ポイント(Counts Point)までの急傾斜を登ると、稜線のはるか下に沿うように延びるアリス・バレーが眺められ、さらにハースツ断崖(Haasts Bluff)、マウント・ソンダー(Mt Sonder)、ノーザン・テリトリー最高峰のゼイル山(Mt Zeil)を望むことができます。ここからめまいがするような急傾斜を降り、溜池、潅木や鬱蒼と茂った木々のあいだをサーペンタイン・シャレー・ダム(Serpentine Chalet Dam)に向かいます。この区間は起点と終点まで車による送り迎えが必要です。サーペンタイン・シャレー・ダム(Serpentine Chalet Dam)には車高の高い4WDしか入れませんが、廃墟を過ぎて少し歩けば通常の車が入れるところまで行くことができます。あるいはアレンテ(Arrernte)コースを6キロ歩き、通常の車で入ることが可能なオーカー・ピッツ(Ochre Pits)まで行く方法もあります。

行程9:サーペンタイン・シャレー・ダムからオ一ミストン渓谷(Ormiston Gorge)

行程9:サーペンタイン・シャレー・ダムからオ一ミストン渓谷(Ormiston Gorge)

水をたくさん持って、山脈中央部の峻険な道を28.6キロ歩きましょう。オーカー・ピッツまで歩き、数千年以前から西アレンテ(Western Arrente)族アボリジニが儀式の装飾用に掘った、軟らかく鮮やかな色彩の岩石の層を見学してください。イナランガ・パス(Inarlanga Pass)で休憩後、5時間かけてヒービトリー山脈(Heavitree Range)を歩き、夕焼け色をした岩がだらけのウォーターフォール渓谷(Waterfall Gorge)に進みます。その名前とは裏腹に、水源が確保できない唯一のキャンプ場です。さらにベース・オブ・ヒル(Base of Hill)を過ぎて巨大に聳え立つオーミストン渓谷の絶壁まで歩くと、キャンプを張ることができます。

行程10:オーミストン渓谷からフィンケ・リバー(Finke River)

行程10:オーミストン渓谷からフィンケ・リバー(Finke River)

トレッキングコースのもっと険しい道の話を読んだだけで足が痛くなったという方にも、この9.9キロの区間は比較的安心です。大部分が砂床のフィンケ・リバー(Finke River)沿いに起伏がある石灰岩の丘陵をグレン・へレン渓谷(Glen Helen Gorge)に向かって歩きます。川はここで西マクドネル山脈から離れます。ここの常に水を湛えた池は、フィンケに9種類生息する魚や、渡ってくる水鳥の保護区になっています。そのあとグレン・へレン・リゾート(Glen Helen Resort)でご褒美の冷たい飲物とアイスクリームを楽しみましょう。

行程11:フィンケ・リバーからレッドバンク峡谷(Redbank Gorge)

行程11:フィンケ・リバーからレッドバンク峡谷(Redbank Gorge)

この難しい25.2キロの1泊コースの前半は、マウント・ソンダー(Mt Sonder)が印象的な影を落とす中を、丈の低いスピニフェックスが生い茂った丘陵を横切ってゆっくりと歩きます。ダベンポート川(Davenport River)を渡り、丘を登ってマウント・ソンダー(Mt Sonder)展望台に向かいます。ここから影が多く静かなロッキー・バー・ギャップ(Rocky Bar Gap)を通りマウント・ソンダーの南斜面を左右に折れながら下ります。この一帯が熱帯だった数百万年前に形成された、コブつきの黒岩を探しましょう。森林地帯を出る前に、マルガやユーカリのやや密生したところを通ります。様々な鳥を探してみてください。

行程12:マウント・ソンダーからレッドバンク峡谷

行程12:マウント・ソンダーからレッドバンク峡谷

マウント・ソンダー(Mt Sonder)頂上まで往復する15.8キロのコースで、典型的な登頂の喜びが味わえます。標高1,380メートル、西マクドネル山脈の最高峰です。登りは遅々として進まない、単調で険しい道です。しかし山々や彼方の平原、渓谷、塩湖の壮大なパノラマが広がり、登ってみる価値はじゅうぶんにあります。空気が澄んだ日にはトゥノララ(Tnorala)、別名ゴス・ブラフ(Gosse Bluff)のクレーターまで見ることができます。9月と10月には鮮やかなピンク色のワイルドフラワーに覆われたハケア山(Mountain Hakea)も望めます。レッドバンク峡谷(Redbank Gorge)まで帰る道すがら、砂漠の広大な光景を記憶とカメラにしっかりと焼きつけましょう。ここからでこぼこ道を4WDで走って、アリス・スプリングスまで戻ることができます。

ララピンタ・トレイル(The Larapinta Trail)の概要

ララピンタ・トレイル(The Larapinta Trail)の概要

ベスト・シーズン :
気候の比較的涼しい4月から9月までがおすすめです。  12月から1月の炎暑の季節は避けてください。

最も近い主要都市:
アリス・スプリングス

詳細はこちら :
歩く準備をされる方は、歩く準備をされる方は、天然資源、環境、芸術と ノーザンテリトリ、スポーツ(Northern Territory Natural Resources, Environment, The Arts and Sport)ホームページをご覧ください。

 

その他の観光情報