ウィルソンズ岬(Wilsons Promontory)、ビクトリア州

モーニントン半島(Mornington Peninsula)で楽しむフィッシング。 © Mornington Peninsula Tourism

ウィルソンズ岬(Wilsons Promontory)、ビクトリア州

要宿泊コース
ウィルソンズ岬の自然保護区を探索するには、歩くのがいちばんの方法です。地元の人には「ザ・プロム(The Prom)」と呼ばれていて、オーストラリア本土最南端にある50,000ヘクタールもの海沿いの原生地が含まれています。目印が整備された沢山のコースが、人気のない砂浜、ユーカリの森、ヒースの茂みや沼地、涼しい雨林の中の谷、岩だらけの山の頂上を結んで縦横無尽に走っています。ルーアーン・トラック(Loo-Errn Track)など短くて景色のよいコースを選べば、家族連れや足の悪い方にも最適の場所です。灯台まで日帰りのトレッキングも可能ですし、3日かけてタイダル・リバー(Tidal River)の観光センターが起点のウィルソンズ岬周回コースを歩くのもよいでしょう。マウント・オベロン(Mount Oberon)の登山や、足を伸ばして風光明媚なミラーズ・ランディング(Millers Landing)までのハイキングもおすすめです。公園内のあちこちにあるキャンプ場で泊まり、信じられないほどたくさんの自生植物、野鳥、動物に囲まれながら朝を迎えましょう。透明で波のこない海に住む不思議な海洋生物を見ながら、ダイビングやシュノーケリングを楽しむこともできます。

ウィルソンズ岬周回コース

44km、3日間、短時間コース

1日目:タイダル・リバー(Tidal River)からリヒュージ入江(Refuge Cove)

1日目:タイダル・リバー(Tidal River)からリヒュージ入江(Refuge Cove)

魅力あふれる3日間の周回コースで自然に溶け込みましょう。まず家族づれでも楽しめるビーチで泳いでから、東に向かって乾燥した小石だらけのコースをウィンディー・サドル(Windy Saddle)まで歩きます。景色に見とれながら歩くのもよし、草を食んでいる動物たちが気をきかせて森の中に逃げ込んだら、立ち止まって芝生のある場所でピクニックをするのもよいでしょう。丘を越えると湿度が上がり、緑も多くなります。シダの茂る谷に下りて木道の敷かれた沼を渡ると、次第に元気が出てくるはずです。シーラーズ・コーブ(Sealers Cove=アザラシ採りの入江)は岩峰や背の高いユーカリの木々にさえぎられてほとんど見えないので、チラっと見えた時の感慨はひとしおです。ここでキャンプをして一夜を過ごすか、海岸沿いの道をのどかなリヒュージ入江まで足を伸ばしましょう。

2日目:リヒュージ入江からリトル・ウォータールー湾(Little Waterloo Bay)

2日目:リヒュージ入江からリトル・ウォータールー湾(Little Waterloo Bay)

朝はリヒュージ入江の静かで波の来ない海で、泳いだりシュノーケリングをしたりして一日をスタートしましょう。それからカーソップ峠(Kersop Peak)の頂上までハイキングをして、手つかずの海岸の心揺さぶられる眺めを堪能します。冬にはゆっくりと優雅に通り過ぎるクジラが見られることもあります。モクマオウやバンクシアの森を抜けてウォータールー湾までハイキングし、リトル・ウォータールー湾(Little Waterloo Bay)のふかふかした砂浜に横たわれば、自然との対話はうまく続いているはずです。カヤックを楽しむこともできますし、砂の丘のうしろや、澄んだ水を湛える小川のほとりにキャンプを張ることもできます。なだらかな林の中を進む7.6キロのライトハウス・トラック(Lighthouse Track)を歩いて、ウィルソンズ岬灯台まで行くこともできます。3軒あるコッテージのうちの1軒に宿をとり、辺り一面にさわやかな海の景色が広がる中で目を覚ましましょう。歩くかボートに乗るしか来る方法がありませんので、この人里離れた小さな楽園で、思う存分羽根を伸ばしてください。

 

3日目:リトル・ウォータールー湾からタイダル・リバー

3日目:リトル・ウォータールー湾からタイダル・リバー

丘やオベロン・ベイ(Oberon Bay)の海岸沿いの薮を横切って進み、マウント・オベロンの岩の露頭まで登って一休みします。ここは間違いなく今まで見たこともないすばらしい日没を見るにはぴったりの場所です。思い出や写真としていつまでも残ることでしょう。タイダル・リバーまで戻る道々、水辺に散在する大きな丸石を観察してみてください。石に含まれた成分が原因で何千年以上の時間をかけて面白い形になったもので、光のために色まで変わっています。タイダル・リバーは1898年以降国立公園法で保護されて魚や水草の持ち込みが禁止されており、ビクトリア州に生息する40種の魚のうち半分が生息しています。タイダル・リバー・キャンプ場で一夜を過ごしましょう。テントを張ったり、キャラバンや環境配慮型の簡易宿泊所に泊ることができます。

短時間コース

ルーアーン・トラックからタイダル・リバー経由でスクィーキー・ビーチ(Squeaky Beach)まで

ルーアーン・トラックからタイダル・リバー経由でスクィーキー・ビーチ(Squeaky Beach)まで

タイダル・リバーの堤に沿ったスクィーキー・ビーチまでのゆるやかに曲がる道を行く30分のコースは、体力や時間の限られている人にぴったりです。タイダル・リバーのインフォメーション・センターを出発し、木道を歩いてなだらかなペーパーバークの森を抜け、足を取られやすい湿地の中を川の方へ進みます。小さな橋を渡りますが、そこでは魚釣りやバード・ウォッチングが楽しめます。少し寄り道をして、ピラー・ポイント(Pillar Point)まで行ってみましょう。見晴らしがよく、ノーマン・ベイ(Norman Bay)一帯や周囲の島々の息を呑むような光景が広がっています。本道に戻ってスクィーキー・ビーチまで下りましょう。歩くと白い石英の砂がキュッキュッと音をたてます。

マウント・オベロン・ネイチャー・ウォーク

マウント・オベロン・ネイチャー・ウォーク

あまり知られていませんが、安心して歩けるマウント・オベロン山頂まで往復の2時間コースです。歩きながら植生の変化を観察しましょう。マウント・オベロンの駐車場を出発し、山頂の岩の露頭まで少しのあいだ階段を登ります。1時間、3.4キロの登山でタイダル・リバーや海岸やプロム(Prom)の沖に浮かぶ島々のすばらしい展望が開け、登ってきた努力が報われます。崖の上には柵などはありませんので、注意してください。また頂上は寒く、風が強いことがあります。夏でも暖かい服装を持参してください。

リリー・ピリー・ガリー・サーキット(Lilly Pilly Gully Circuit)

リリー・ピリー・ガリー・サーキット(Lilly Pilly Gully Circuit)

一周6キロの周回コースで、プロムの多様な植生や様々な色をした鳥や動物を発見しましょう。2~3時間で一周できます。リリー・ピリー駐車場から出発し、タイダル・リバーにかかる橋を渡り、川やノーマン・ビーチ(Norman Beach)の目の覚めるような景色を楽しんでください。道はリリー・ピリー・ガリー・ネイチャー・ウォーク(Lilly Pilly Gully Nature Walk)に入り、ユーカリの森や海沿いのヒースの茂み、温帯雨林を横切っていきます。コアラを観察するのにぴったりの場所を見つけたり、ザリガニが巣穴に隠れている様子を観察したりしましょう。木のない場所でカンガルー、ワラビー、エミューがのどかに草を食べている様子や、ウォンバットが道を横切るのを眺めましょう。ちょうど中間あたりのピクニック場では、アカクサインコやカモメがやってきて食べ残しをきれいに処理してくれることもあります。海岸沿いのヒースの茂みでは、色とりどりの春の花が咲き誇る様子を眺めてみてください。背の高いストリンギーバークの木々を抜けて、残りの道を駐車場まで戻ります。

サウス・ノーマン・ベイとリトル・オベロン・ベイ

サウス・ノーマン・ベイとリトル・オベロン・ベイ

3時間で往復できるハイキング・コースで、タイダル・リバーのインフォメーション・センターが起点です。砂丘をよじ登り、芽吹きかけたティー・トゥリーの間を抜け、ノーマン・ビーチの南端までいくことができます。海水浴や初心者のサーフィン、ウィンドサーフィンやボートにぴったりの場所です。またここからノーマン岬の周囲を回るゆるやかな登り道を歩いてリトル・オベロン・ベイまで行けば、バス海峡(Bass Strait)に浮かぶアンサー群島やグレニー群島(Anser and Glennie Group of Islands)を望むことができます。別名スカル・ロック(Skull Rock=骸骨岩)とも呼ばれるクレフト島(Cleft Island)のいかつい形を眺めてみてください。

ミラーズ・ランディング-ベルカー展望トレイル(Millers Landing-Vereker Outlook Trail)

ミラーズ・ランディング-ベルカー展望トレイル(Millers Landing-Vereker Outlook Trail)

3時間の周回コースで、様々な森や色鮮やかなヒースの間を通って、ヤナキー地峡(Yanakie Isthmus)の南端にある僻遠の地、ミラーズ・ランディングに行くことができます。エミュー、カンガルー、ワラビーが同じ道を通ったり、キオクロオウムやミツスイ、ミソサザイ、コマドリが道の上を飛ぶことがありますが、驚かないでください。コーナー入江(Corner Inlet)の海岸に沿って進みます。マングローブの自生地としては世界最南端で、様々な水鳥が生息しています。百年前の牛飼い小屋の跡を見てから、バンクシアやユーカリの木々の間を通り抜け、ロック見晴らし台(Lookout Rock)やベルカー見晴らし台(Vereker Outlook)まで登ります。コーナー入江やダービー湿地(Darby Swamp)、遠くにあるワラタ湾(Waratah Bay)沿いの砂丘の、そのまま写真コンテストに出せそうな景色の中を歩きましょう。その後、ファイブ・マイル・ロード(Five Mile Road)を通って帰途に着きます。

タング・ポイント(Tongue Point)

タング・ポイント(Tongue Point)

ダービー・サドル(Darby Saddle)を出発し、メスメート(ユーカリの仲間)、バンクシア、シダ、モクマオウの繁る疎林を通る所要時間5時間の周回コースを歩きましょう。岩の露出した尾根道をスパークス見晴らし台(Sparkes Lookout)まで登る次の行程にすんなり入っていくのに向いた道です。休憩して水分を補給してください。眼下からかなたまで海岸が続いています。遥か北にはリップトラップ岬(Cape Liptrap)も望めます。さらに足をのばしてロックス見晴らし台まで行けば、競いあうかのような沖合いの島々や、はるか下にあるタング・ポイントの先端を眺めることができます。ティー・トゥリーの木々の間を抜けてトレッキングを楽しみ、岩の露頭や風の吹きわたるヒースの茂みの中を行けば、冒険心がうずき始めることうけあいです。道はやがて風の通り道になっている半島の先端に達します。眼下の明るいオレンジ色をした岩に、波が砕けています。フェアリー・コーブ(Fairy Cove)の小さなひっそりとした砂浜を通って、タング・ポイントまで戻ります。木々に覆われた坂道はきらめく海に向かって下っていきます。散在する丸石が、まるで仮設桟橋のようです。景色を堪能したら、登り道を駐車場まで引き返しましょう。

ウィルソンズ・プロモントリー(Wilsons Promontory)ウォーキング・コースの概要

ウィルソンズ・プロモントリー(Wilsons Promontory)ウォーキング・コースの概要

ベスト・シーズン :
一年中

最も近い主要都市 :
メルボルン

詳細はこちら :
歩く準備をされる方は、ビクトリア州公園局(Parks Victoria)ホームページをご覧ください。

 

その他の観光情報