バス海峡保養地(Bass Strait Escape)

パラナ・ビーチ(Palana Beach)、フリンダース島(Flinders Island)、タスマニア州。 © Tourism Tasmania & Steve Lovegrove

バス海峡保養地(Bass Strait Escape)

タスマニアのフリンダース島(Flinders Island)やキング島(King Island)で、本島のストレスを忘れて澄み切った空気や人けのないビーチ、昔の難破船、豊かな野生動物を楽しみましょう。
日々の喧騒から逃れたい方へ。タスマニアの時間はオーストラリア本土よりゆっくりしていますが、バス海峡の島々ではさらにゆっくりと時間が流れています。

地理学的には、フリンダース島は最終氷河期からそれほど変わっていません。この島はその頃、タスマニア島とオーストラリア本土を結ぶ細長い陸橋の一部でした。1万2千年後の1777年にトバイアス・フルノー(Tobias Furneaux)が初めてフリンダース島とその周辺の51の島を発見するまで、その状態は続いていました。フルノーは濃い霧の中でエンデーバー号(Endeavour)を離れましたが、それは偶然の結果をもたらしました。

今日ではこの宝石のような小さな島はよりはっきりと見ることができます。長さはちょうど64キロ、幅は29キロです。シュトレズレッキ山(Mount Strzelecki)やキルクレンキー山(Mount Killiecrankie)のピンクがかったグレーの花崗岩の崖や、小さな川、海岸沿いの砂丘、なだらかな農地を眺めてみましょう。ロンセストンから飛行機で行くか、ブリッドポート(Bridport)からフェリーに乗り込みましょう。ビクトリア州からは、ムーランビン(Moorabbin)から飛行機で、またはポート・ウェルシュプール(Port Welshpool)から船で来ることができます。

フリンダース島は人口わずか900人で、ほとんど住民を気にせずに滞在することができます。人よりもっと毛のふさふさした住民、ワラビーやウォンバット、  小さなミソサザイや大きなアホウドリがうろついている光景と出会うチャンスの方が多いほどです。何千もの渡り鳥が南極から北の繁殖地を目指す長旅の途中で羽を休める東部の礁湖や入り江に行ってみてましょう。海に入れば巨大なカニやイセエビを見に潜り、アザラシやイルカ、回遊中のクジラを探すことができます。

バスとフリンダースは1798年と1799年にボートと徒歩でフリンダース島を探検しており、今日でも徒歩という昔ながらの方法が、この島を楽しむための最良の方法です。また、シュトレズレッキ国立公園にあるシュトレズレッキ山にも登ってみましょう。表面にオレンジ色の苔のついた大きな石で覆われた手つかずのビーチを歩き、彼らがキルクレンキーの「ダイヤモンド」と呼んでいるトパーズを探しましょう。本物の探検家はいつも宝を持ち帰るものです。

ホワイトマーク(Whitemark)やレディー・バロン(Lady Barron)などの小さな町か、エミータ(Emita)やキルクレンキーなどの開拓の町を拠点にしましょう。ビーチサイドのコテージやフレンドリーなパブ、B&Bに泊まるのも、ヘルススパで癒しの時を過ごすのもよいでしょう。配給の食料しかなく、身動きの取れないガレー船から降りてきたキャプテン・クックや彼の配下の乗組員たちが、これほどおいしいオーガニックの食事やマッサージの癒しを得られたなら、どんなに喜んだことでしょう。

昔ながらのくつろぎ方をしたいなら、キング島もよいでしょう。タスマニアの北東80キロの洋上にあり、ローリング・フォーティーズ(うなり声をあげる南緯40度の風)と呼ばれる西寄りの風の通り道にあたります。ここで、澄みきったさわやかな空気を吸って、ストレスを発散しましょう。

1797年に発見されたこの島は、かつてアザラシが多く生息していたことで知られています。その後狩猟により生息数が減り、ほとんど絶滅寸前になってしまいました。落差のある滝や青々とした牧草地や金属の鉱床なども、夢を追う農民や鉱夫、その他の開拓民たちを魅了しました。現在では人のいないビーチ、沖合のサンゴ礁、灯台、難破船、シーフード、乳製品などが、この人口1,000人の雄大な土地に観光客を惹きつけています。

70以上沈んでいる難破船に潜って、この島の海の時代の歴史に思いを馳せましょう。ゲーム・フィッシングに出かけて、地元のイセエビ捕りの漁師やアワビ捕りのダイバーたちがたくさんの漁獲物を浜に引き上げる様子を眺めるのもおすすめです。有名なキング・アイランド・デイリーズ(King Island Dairies)にも出かけてみましょう。一番搾りの濃いクリームや質のよいブリー・チーズを試食しながら、手造りのチーズの作り方やその歴史を学ぶことができます。

ラビニア自然保護区(Lavinia Nature Reserve)を訪れ、ワラビーやなかなか見られないカモノハシ、希少種のアカハラ・ワカバインコや大きなウミワシなどのさまざまな鳥を探してみましょう。それとも多様な野生動物以上に、18世紀の植物学者の方がおもしろいかもしれません。ゆっくり楽しんだ後は、島のハーバーサイドにある商業施設カリー(Currie)に向かってください。漁船を収容するドックを眺めながら、水揚げされたばかりのみずみずしいイセエビを堪能しましょう。ほんのわずかの住人しかいないこの島ほど、ゆったりと落ち着いて過ごせるところはありません。

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