タスマニアの花盛りの庭

カリーン・ガーデン(Culzean Gardens)、ウェストベリー(Westbury)、タスマニア州。 © Tourism Tasmania & John de la Roche

タスマニアの花盛りの庭

9月から11月にかけてぜひ、タスマニア(Tasmania)を訪れてみてください。花いっぱいのガーデンが、ため息の出るほど美しい景色や、歴史ある観光地の魅力をいっそう引き立たせます。 ホバートのスプリング・コミュニティ・フェスティバル(Spring Community Festival)でさまざまな植物や何百本ものチューリップの花を愛で、ヒューオンビル(Huonville)やリッチモンド(Richmond)の壮大な庭を歩きましょう。 ポート・アーサー史跡(Port Arthur Historic Site)の旧監獄に植えられたニレやオークの木を眺めて、昔をしのんでください。 ロンセストン(Launceston)にあるカタラクト渓谷(Cataract Gorge)に咲くスイセンの花を見ながら歩いたり、州北東部の華麗なガーデンを見て回りましょう。 ウィンヤード(Wynyard)で開かれるチューリップ祭りに参加したり、テーブル・ケープ(Table Cape)で一面に咲くチューリップを眺めるのもいいでしょう。 

花散策の手始めに、10月の週末にホバートの王立タスマニア植物園(Royal Tasmanian Botanical Gardens)で開催されるスプリング・コミュニティ・フェスティバル(Spring Community Festival)へ行ってみてください。 広大な敷地では、春の美しさだけでなく、タスマニアの文化の多様性も存分に味わうことができます。咲き誇るチューリップ のあいだでは、さまざまな国の料理やダンス、音楽も楽しめます。おいしいバイキング料理をじっくりと味わいながら春の香りを楽しみましょう。その後は、手入れの行き届いた園内やテーマ別のガーデンを巡るツアーに参加したり、ガーデンニング講習会に参加して地元の専門家にガーデニングのコツを教えてもらってください。

花の香りに誘われたらドライブで南に向かい、穏やかに流れるヒューオン・リバーのほとりのヒューオンビルまで走りましょう。タスマニア産のリンゴの半分以上がこの地で収穫されたものです。その他にアプリコット、プラム、サクランボ、洋ナシなども栽培されています。ランの花のじゅうたんの中を走って、地元の園芸家の方たちのみごとなプライベート・ガーデンを訪ね、ヒューオン・リバーのほとりでランチを楽しむのがお薦めです。北には歴史の香る町リッチモンドがあり、ガイド付きツアーでオーストラリア最古の橋を歩いて渡ったり、同じくオーストラリア最古の牢獄の独房内に入ったといった変わった体験も楽しめます。

タスマニアの観光名所、ポート・アーサーは開拓時代の監獄跡として知られています。でも、実は庭園と敷地内の施設も大きな見どころのひとつなのです。レンガづくりの建物はかなり古くなっていますが、当時、囚人たちが植えたオークやニレ、コニファーが今も元気に育っています。きれいに整ったガバメント・ガーデンズ(Government Gardens)を散歩して、復元された1850年代のコマンダンツ・ガーデン(Commandant's Garden)に足を踏み入れれば一気に当時にタイムスリップ。トレンサム・コテージ(Trentham Cottage)の20世紀初頭につくられた花と野菜畑も必見です。興味があれば温室で歴史ある植物の苗を探してみてください。ここでは11月から翌1月までの間、19世紀に栽培された植物の種が入手できます。ポート・アーサーを見終わったら、近くのハイクロフト(Highcroft)に向かいましょう。この時期、咲き誇るシャクヤクの花のあいだを散歩することができます。
 
もちろん、春の花はタスマニアの島全土で咲き誇ります。州東北部のロンセストン市内やその周辺にも、有数のすばらしい庭園が点在します。ロンセストンの市街にはカタラクト渓谷の大自然が広がり、1896年に造園された庭にはスイセンの小径やピクニックエリア、音楽堂、崖の上の展望遊歩道、珍しい巨木など見どころがたっぷりです。
 
また、北東に向かうと、スコッツデール(Scottsdale)とブランクスホルム(Branxholm)の間に見学が自由なオープン・ガーデンを結ぶ、ガーデニング愛好家のための散策ルートが走っています。気の向くままにブッシュウォーキングに出かけたり、専門の温室を訪れたり、アットホームなローズ・ガーデンや、まるで公園のような広大なカントリー風ガーデンを見学してください。近くのナボウラ(Nabowla)には世界最大かつ最古のラベンダー園もあり観光客に人気です。バラ好きならば、ロングフォード(Longford)のローズ・ガーデンへ。4,000株ものみごとなバラを鑑賞することができます。

このほか、ロンセストンの北西にあるウィンヤードでもチューリップ祭りを開催。9月下旬から10月初旬にかけて行われるブルーミン・チューリップス(Bloomin’ Tulips)は、花をテーマとする3週間のお祭りです。チューリップだけではなく、シャクナゲの庭を歩いたり、イングリス・リバー(Inglis River)の対岸で打ち上げられる花火を眺めたり、夕暮れ時に開かれるカクテル・パーティではチューリップと同じくらい華やかな衣装に身を包んで楽しむこともできます。 近くのテーブル・ケープでは、春咲きのチューリップの出迎えを受け、レールトン(Railton)にあるトピアリーの町を探訪、シェフィールド(Sheffield)の近くにある垣根を刈り込んでつくった緑の迷路を楽しむなど、楽しみ方は無限です。

島の北から南まで、タスマニアの春の庭園めぐりは、島の美しい景色に、さらに彩りを添えてくれます。
そんな春を愛でながら、旅の思い出を心に刻みましょう。

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