タスマニア西海岸の原生地

ウェスト・コースト・ウィルダネス鉄道、クイーンズタウン(Queenstown)、タスマニア州。 © Tourism Tasmania

タスマニア西海岸の原生地

タスマニア西海岸では、終わりのない冒険をすることこそ、ごく自然な休日の過ごし方です。まず景色のよい辺境の町、ストラハン(Strahan)を拠点に、旅を始めましょう。激流のフランクリン川(Franklin River)でラフティングに挑戦するか、ゆるやかな流れのゴードン川(Gordon River)でクルーズやカヤックを楽しんでください。さらに世界中でここにしか残っていない温帯雨林で、樹齢千年近い固有の針葉樹、ヒューオン・パインを見ながらハイキングを楽しむこともできます。ヘリコプターに乗って原生地を空から眺めたり、クイーンズタウン(Queenstown)から古い列車に乗って旅をしたり、ヨットを操ってマッコーリー・ハーバー(Macquarie Harbour)を横切るのもいいでしょう。 辺りには囚人や開拓者、材木の伐採業者、探鉱者、さらに最近では環境活動家など、さまざまな人たちが積み重ねてきた歴史も色濃く残っています。

広いマッコーリー・ハーバーのほとりにあるストラハンまでは、デボンポート(Devonport)から車で約3時間、ホバートからなら約4時間半で行くことができます。ここは世界遺産フランクリン-ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園(Franklin-Gordon Wild Rivers National Park)への入口として利用される町で、岩だらけの雨林の中を流れてきたコリングウッド川(Collingwood River)とフランクリン川(Franklin River)の激流が、ゴードン川(Gordon River)と落ち合う場所です。
心に刻まれるような冒険をしたい方は、フランクリン川を下るラフティングのツアーに参加しましょう。 立ち並ぶ岩や深い谷、コケで覆われてつやつやした絶壁を見ながら、急流を漕ぎ下ってください。フランクリン川の流れが次第にゆるやかになり、ピクトン川(Picton River)やヒューオン川(Huon River)と合流するあたりまで南下すると、ようやく船を操るのが楽になってくるはずです。

景色を楽しむなら、流れのゆるやかなゴードン川をクルーズしましょう。ストラハン観光を終えたら、さらに僻地のマッコーリー・ハーバーまで行き、タスマニア州で最も古い囚人入植地、サラ島(Sarah Island)の廃墟を探索してください。この荒れ果てた大地に足を踏み入れれば、囚人たちが湾の入口を「ヘルズ・ゲート(Hell’s Gates=地獄の門)」と名付けた理由がわかるでしょう。 深い温帯雨林を見ながらゴードン川畔を下り、少し休んで、かつて造船用材として伐採されたこともあるという背の高いヒューオン・パインの木の中を歩いてください。ツアーガイドは1982年と1983年にフランクリン川をダムにしようという計画が持ち上がった時、環境に与える影響の大きさを訴えて対抗した反対運動の話をしてくれることでしょう。クルーズでストラハンまで戻ってもよし、ヘリテージ・ランディング(Heritage Landing)からカヤックに乗って、さらに旅を続けてもいいでしょう。ゴードン川下流の水色の濃いゆるやかな流れを、カモノハシや水鳥を探しながら漕ぎ上って、川岸のビーチで休んでピクニックを楽しんでください。

まだまだ冒険が足りない?という方には、ヨットでマッコーリー・ハーバーを横断したり、人跡未踏の広大な原生地の上空をヘリコプターで遊覧飛行されることをおすすめします。あるいはクイーンズタウンの鉱山から銅を運んでいた当時のままの蒸気機関車に乗って、ストラハンからクイーンズタウンまで山々を突っ切って走るのもいいでしょう。往時の面影を残す駅で停車したら、地元のガイドの話す一帯の鉱山の歴史に耳を傾けてください。

さらに足を伸ばして、フランクリン-ゴードン・ワイルド・リバーズ国立公園のウォーキングを楽しみましょう。短時間で歩けるフランクリン・リバー・ネイチャー・トレイル(Franklin River Nature Trail)で川岸の雨林を歩いたり、ドナフィー見晴台(Donaghy’s Lookout)から周囲の絶景を眺めることができます。経験豊富で、万全の準備をしているのなら、フレンチマンズ・キャップ(Frenchmans Cap)までの3~5日の厳しいウォーキングに挑戦することも可能です。 あるいはヨットやカヤックに乗ってキャンプをしながら、4日間かけて原生地を進むのもいいでしょう。

ストラハンからはジェット船に乗ってキング川(King River)を下ったり、水陸両用車に乗ってオーシャン・ビーチ(Ocean Beach)にあるヘンティー(Henty)の砂丘を走ることもできます。ティープーカナ高原(Teepookana Plateau)の雨林管理署内ツアーもおすすめです。ここでは初期の伐採業者が切り倒したヒューオン・パインの切り株を引き抜いて、植え替えが行われています。ローズベリー(Roseberry)の近くにある旋回橋の上からタスマニア州で最大の落差を誇るモンテズマ滝(Montezuma Falls)を眺めるのはどうでしょう。さらに、周囲に世界遺産の山々や森が広がる水力発電用の湖、バーバリー湖(Lake Burbury)近辺でピクニックを楽しむこともできます。

タスマニア州西海岸の野趣あふれる原生地では、さまざまな冒険ができます。お好きな冒険を選んで、ぜひ、心の底から感動してください。

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