オーストラリアの雨林

ディープ・グレン・ベイ(Deep Glen Bay)、フォレスター半島(Forester Peninsula)、タスマニア州。 © Tourism Tasmania & Chris Bell

オーストラリアの雨林

オーストラリアの世界遺産に登録された神秘的な雨林を探検しましょう。森林はオーストラリア国中のあらゆる気候帯に広がっています。  クイーンズランド州のデインツリー・レインフォレスト(Daintree Rainforest)で熱帯の木々の中を歩いたり、タスマニアの冷温帯林でトレッキングを楽しんだりしてみてください。バイロン・ベイ(Byron Bay)に近いゴンドワナ多雨林( Gondwana rainforest)で、恐竜時代から変わらずここに生えている植物を観察しましょう。  さらに西オーストラリア州のキンバリー地方に点在する乾燥帯雨林を見に行くのもいいでしょう。 カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)ではモンスーン雨林を、ビクトリア州のオトウェイ山脈(Otway Ranges)では緑鮮やかなシダにおおわれた峡谷を見学することができます。オーストラリアには世界有数の古く大きな雨林帯があります。そんな雨林に親しみ、心を通わせ、その保護に協力してください。

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クイーンズランド州

クイーンズランド州では、5種類の気候帯に属する雨林全てでトレッキングが楽しめます。 クイーンズランド州北部にはキュランダ熱帯雨林(Kuranda Rainforest)やデインツリー(Daintree)など、世界遺産の湿潤性熱帯地域があります。これらは地球上で最古の熱帯雨林です。ケアンズ(Cairns)やポート・ダグラス(Port Douglas)、ケープ・トリビュレーション(Cape Tribulation)、クックタウン(Cooktown)などから行くことができるデインツリーには、驚くほど多様な動植物が生息しています。 デインツリー・リバー(Daintree River)をクルーズし、アボリジニのガイドと一緒に大自然の中で採取された食料ブッシュ・タッカーを味わい、樹上のエコ・ロッジに泊まりましょう。ゴールド・コースト(Gold Coast)の内陸地帯のラミントン国立公園(Lamington National Park)とスプリングブルック国立公園(Springbrook National Park)にはゴンドワナ超大陸にまでさかのぼる亜熱帯雨林と冷温帯雨林が広がります。 日帰りハイキングで探検するか、グレート・ゴールドコースト・ヒンターランド・ウォーク(Great Gold Coast Hinterland Walk)を踏破してみましょう。

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タスマニア州

タスマニア州にはオーストラリア最大の深い冷温帯雨林があり、その大部分が世界遺産に登録され、保護されています。ひんやりと薄暗い神秘的な森は、世界でもここでしか見られない動植物を含む多様な生物を育んでいます。クレイドル・マウンテン-セント・クレア湖国立公園(Crade Mountain-Lake St Clair National Park)の太古から変わらないキング・ビリー・パイン(King Billy Pine)の森の中を通って、オーバーランド・トラック(Overland Track)のトレッキングをしてみましょう。サウスウェスト国立公園(Southwest National Park)では、クリーピー・クローリー・ネイチャー・トレイル(Creepy Crawly Nature Trail)でコケむしたゴンドワナの木々を間近に眺めることもできます。 さらにワイルド・リバーズ国立公園(Wild Rivers National Park)のフランクリン・リバー・ネイチャー・トレイル(Franklin River Nature Trail)では、貴重な樹木ヒューオン・パインを見ることができます。あるいは世界遺産登録地域の北端にあるリッフィー・フォールズ(Liffey Falls)周辺の雨林を探検するのもいいでしょう。

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ニュー・サウス・ウェールズ州

オーストラリアのゴンドワナ多雨林はニュー・サウス・ウェールズ州北部からクイーンズランド州南東部にかけて広がり、50もの公園にまたがっています。バイロン・ベイ(Byron Bay)から行くことのできるこの世界遺産登録された広大な地域には、世界最大の亜熱帯雨林の他に、温帯雨林や冷温帯雨林も含まれています。  侵食された太古の火山、ウォーニング山( Mount Warning アボリジニの言葉ではウォランビン)の周辺に広がるナイトキャップ国立公園(Nightcap National Park)やウォーニング山国立公園(Mount Warning National Park)、ボーダー・レンジス国立公園(Border Ranges National Park)をブッシュ・ウォーキングしてみましょう。 珍しいアルバートコトドリ(Albert’s Lyrebird)の声に耳を傾けたり、南極ブナの森でピクニックを楽しんだり、有袋類の動物を探したり、雨林の景色を眺めながらのドライブを楽しむこともできます。このほか、シドニー近郊に広がる世界遺産ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)、サザン・ハイランズ(Southern Highlands)のブデルー国立公園(Budderoo National Park)やポート・スティーブンズ(Port Stephens)の北にあるマイオール・レークス国立公園(Myall Lakes National Park)にも雨林が広がっています。

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ノーザン・テリトリー

世界遺産に登録されたカカドゥ国立公園(Kakadu National Park)の南には、モンスーン雨林が点在します。  250メートル以上の高さから深く冷たい滝つぼへ流れ落ちるジムジム・フォールズ(Jim Jim Falls)へ向かうウォーキングの途中、そうした雨林が観察できます。グバラ・プールズ(Gubarra Pools)や、サバンナの森林地帯の中を進むガンガル・ウォーク(Gungarre Walk)を歩いてビラボン(湿地)に向かいましょう。カカドゥはユリの花が咲く湿地帯や、豊かな野生生物、アボリジニの岩絵の宝庫としても知られています。川をクルーズしてクロコダイルやバラマンディ、さまざまな野鳥を観察したり、アボリジニによって語り継がれるドリームタイムを生きた古代の人たちが刻んだといわれる岩の跡を見学したり、さらにカカドゥの滝や起伏に富んだ急斜面を遊覧飛行で上空から楽しむのもいいでしょう。

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ビクトリア州

ビクトリア州の冷温帯性雨林は、ギプスランド山脈(Gippsland Ranges)やダンデノン丘陵(Dandenong Ranges)、ヤラ・レンジス(Yarra Ranges)からオトウェイ山脈(Otway Ranges)に点在しています。ギプスランドでは、タラ・バルガ国立公園(Tarra Bulga National Park)とモーウェル国立公園(Morwell National Park)で雨林の中をウォーキングすることができ、エリナンドラ・サドル(Errinundra Saddle)では芳香性のある植物のササフラスやブラック・オリーブ・ベリーの中を歩くこともできます。メルボルンから車で1時間ほどのヤラ・レンジス国立公園( Yarra Ranges National Park)では、背の高いナナカマドの木陰を歩きましょう。あるいはグレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)から少しはずれて、グレート・オトウェイ国立公園(Great Otway National Park)の緑豊かな世界を探検するのもいいでしょう。メルバ・ガリー・ボードウォーク(Melba Gully Boardwalk)では、ひんやりとした南極ブナやコケに覆われたブラックウッド、木生シダの間を歩くことができます。

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西オーストラリア州

キンバリー(Kinmberley)と聞くとアウトバックの景色しか思い浮かばないかもしれませんが、実は1000ヶ所以上の乾燥性雨林が点在しています。風雨から守られた谷や降雨量の多い沿岸部に点在する乾燥帯性雨林には、大半が固有種の300種類にも及ぶ植物が生育。それらの植物は、数が減少しつつある野鳥やヘビ、絶滅危惧種のオポッサムモドキなどの隠れ家になっています。  キンバリー北部のギブ・リバー・ロード(Gibb River Road)沿いの池や泉の周辺に残るツタの茂みや乾燥性雨林をぜひ、探検してみてください。また、ミッチェル・リバー国立公園(Mitchell River National Park)には、周囲のサバンナとは異なる独自の植物が育つ雨林が点在しています。

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