オーストラリア旅行を楽しむためのヒントと危機管理

サーフ・ライフセービング・オーストラリア(Surf Lifesaving Australia)。 © SLSA

オーストラリア旅行を楽しむためのヒントと危機管理

オーストラリアは政治機構が安定し、道路がよく整備され、犯罪発生率が低く、医療の水準も非常に高いので、安全かつ比較的容易に国内を旅行することが可能です。ただし、例えば山火事や高波、砂漠の炎暑など、環境上の危険が生ずる可能性のあることは知っておいてください。アウトバックの旅行、長距離のブッシュウォーキングやハイキングをされる場合は慎重に準備を行い、サメやワニ、毒を持つ動物に傷つけられないように細心の注意を払う必要があります。以下の常識的なヒントを守れば、広大なアウトバックや荒々しいビーチ、太古から変わらない原生地など、オーストラリアの独特な景観を安全に楽しむことができます。

個人の安全

オーストラリアは世界的に見ても政治機構が安定し、犯罪発生率が 低いため、オーストラリアの人は安全に日々の生活を送っています。概して安全な旅行先で、観光客は個人的な安全や危険の少なさという点では特に障害なく旅行をすることが可能です。ただし旅行先であろうと、自宅であろうと自分の安全と所持品に関してはどちらも同じように注意を払っておく必要があります。

日焼け予防

オーストラリアの日射はきわめて強烈です。常にTシャツや帽子、サングラスを着用し、曇の日でもSPF 30以上の日焼け止めローションを使用してください。屋外で1日中過ごす場合は、日焼け止めを定期的に塗ってください。昼前後は日差しが最も強いので、日なたに出ないようにしてください。十分な水分を摂取し、脱水症にならないように心がけて下さい。

ブッシュファイヤー-山火事はごく日常的なものです。

オーストラリア人は常に山火事の危険ととなりあわせで生活しています。特に危険な時期は晩春から夏にかけてで、この期間中は安全のため、いくつかの簡単な注意を払ってください。まず旅行に出る前に、テレビやラジオ、新聞などで山火事の情報を確かめてください。キャンプをする際は指定された野外炉を使い、道路上の警告標識や火気使用全面禁止区域の表示を守ってください。もし火を起こす必要が生じた場合は、必ず水をかけて完全に消火してください。

海水浴は遊泳区間を示す旗の間で

オーストラリアの 美しいビーチには、離岸流と呼ばれる強い潮の流れなど、隠れた危険が潜んでいることがあります。そうした危険を避けるため、最も安全な場所を表わす赤と黄の旗の範囲内で泳いでください。暖かい季節である10月から翌4月までは、一般的に赤と黄色のユニフォームを着たライフセーバーがビーチをパトロールを行っています。ただし人気のあるビーチの場合は一年中パトロールしているところもあります。1人での水泳、夜間の水泳、飲酒の影響が残っている状態や食後すぐの水泳は絶対に避けてください。常に水位をチェックしてから飛び込むようにし、ビーチから走って海や川に飛び込むのは絶対にやめましょう。

サメとワニ

オーストラリアではサメに襲われることは滅多にありませんが、襲われれば致命傷になることはまず間違いありません。オーストラリアのビーチに設置されているサメ用の防護柵はサメが入るのを阻止してくれますが、ライフセーバーがパトロールしているビーチで安全を示す旗のあいだで泳ぎ、暗い時間帯に泳ぐことを避ければ、より安全に海水浴を楽しむことができます。1人での遊泳、岸から遠く離れた場所での遊泳、河口での遊泳、水深が途中で突然深くなっている場所での遊泳は避けてください。

ワニはオーストラリア北部一帯の川や入江に生息しており、しばしば海を経由して別の生息地に移動します。ワニの生息地の近くを通る際は安全のための標識に注意し、川や入江、塩水河川、深い池、海岸沿いのマングローブ林では泳がないようにしてください。また専門家にワニに関する助言を受けてから、キャンプや釣り、ボートを楽しんでください。

毒をもつ動物 – ヘビ、クモ、クラゲ

毒クラゲは11月から翌4月まで、熱帯の水域に姿を現します。この期間は毒クラゲ除けの囲いの中でしか泳ぐことができません。囲いは人気の高いビーチに設置されています。グレート・バリア・リーフの外海で水泳やシュノーケリング、ダイビングを楽しむ場合も、防護用の水着をつける必要があります。  警告を示す標識には必ず従ってください。

ブッシュウォーキングやハイキングを楽しむ場合は、防護用の靴を履き、常識に従って行動すれば、ヘビやクモに咬まれずにすむことができます。もし咬まれた場合は、直ちに医師の治療を受けてください。ヘビに咬まれて死に至ることはきわめて稀です。またクモに咬まれて死んだという報告は、1981年に抗毒薬の使用が可能になって以降はほとんどありません。

オーストラリアの遠隔地への旅行

オーストラリアの遠隔地や原生地をドライブするには、事前の十全な準備が必要です。4WDのドライブやアウトバックの旅に出る前に、使用する車がGPSと2本のスペア・タイヤを備えていて、道路に適した車であるかどうかを確認してください。またしっかりした地図と予備の食料、水、燃料を携帯し、さらに非常の際の計画を立てておく必要もあります。よく注意してルートを計画し、必ず第3者に到着予定日時を伝えておいてください。出発前に道路の状況をチェックし、もし故障した場合でも車を離れないようにしてください。また気温が異常に高くなるような場合は、旅行をしないようにしてください。4WD以外の車で遠隔地を走る場合、未舗装や砂ぼこりの立つ道路、あるいは狭い道路はゆっくりと走ってください。また主要道路を離れる前に、道路の状態をチェックするのを忘れないでください。遠隔地では携帯電話が通じない場合もあります。事前に通話可能地域を電話会社に問い合わせておきましょう。

原生地でのブッシュウォーキングやハイキング

ブッシュウォーキングやハイキングの計画の際は、距離と歩くのに必要な体力の程度をチェックし、長距離や体力的に厳しいウォーキングをする場合は、地元のガイドを使うことを検討してください。ガイドなしで歩かれる場合は、自分が行く場所と戻ってくる予定の日時を、誰かに知らせておいてください。底の厚い靴と帽子、日焼け止め、防虫剤を身に着け、雨具や地形図、十分な水を携帯してください。歩く際は地図や標識をよく見て、道をはずれないように、また防護柵の外に出ないように注意し、崖の末端部には近づかないようにしてください。現地の動物にエサをやったり、一緒に遊ぶのはやめてください。ひっ掻かれたり咬まれたりすることがあります。夏の期間中のウォーキングはよく注意して計画を立て、日差しが厳しすぎる時期の体力的に厳しいハイキングは避けましょう。

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