メルボルンは僕が大好きな街のひとつ。適度にクラシックな表情を持ちながらも、学園都市としての若々しさ、開放感もある。ちょっと自分の学生時代にタイムスリップしたような気分が味わえる魅力的な街なんです。そんなメルボルンでぜひ、体験してもらいたいのがカフェめぐり。カフェカルチャーと称されるほど、メルボルンには欠かせないメルボルンっ子のライフスタイル。メインストリートや路地裏など、メルボルン市内にはバラエティに富んだカフェがたくさんあり、それは、それは美味しいコーヒーを飲ませてくれます。カプチーノやカフェラテなどおなじみのメニューから、普通のブレンドにミルクを入れたフラットホワイトや、エスプレッソを指すショートブラックなどオーストラリア独特のコーヒーの呼び方があり、おもしろい。ぜひ、おぼえて地元気分を味わってください。
もし、メルボルン滞在中に時間があったら、メルボルン名物のトラムに乗ってセント・キルダへ行ってみてください。セント・キルダは美しい海岸線に広がるリゾート気分のエリアで、ここにもおしゃれなカフェがたくさんあります。カフェといっても実はコーヒーや紅茶だけでなくビールやワイン、しっかりした食事を出すところも多く、僕のような辛党にもお薦めなんです。青い海と砂浜を眺めながら潮風に吹かれ、オープンエアのテラス席に座ってのんびり過ごしていると、本当にリラックスして人生を謳歌する喜びを実感します。こういう開放的なムードの中にいると、いつになく夫婦での会話も弾んできます。観光名所をいろいろ見て回るのも、もちろん楽しいですが、こういう豊かな時間を楽しむのが大人の旅の味わい方だと思います。
オーストラリアはまさにドライブを楽しむには最適な場所です。日本と同じ右ハンドル、左側通行なので、初めてでも違和感があまりありません。シドニーやメルボルン、アデレードなどの都市から30分から1時間も走れば風光明美なブドウ畑が続くワインの産地があったり、美しいビーチスポットや世界遺産スポットがあったりと大自然との距離感もいい。街を離れれば追い越す車もほとんどなく、まさに自分とオーストラリアの大自然だけという贅沢さ。オートキャンプが充実しているので、オージーたちのように小型のキャンピングカーを借りるのもかっこいい。長距離ドライブでも、出会う風景が変化するので飽きないし、もう、感動の連続。ぜひ、一度、この感動を味わうためチャレンジしてほしいですね。
南オーストラリアにあるカンガルー島は、野生動物の宝庫。アデレードから沖へ100キロほどに位置し、島の大半が国立公園に指定されています。島でレンタカーを借りることもできますし、オージーたちはフェリーに自分たちの車をそのまま乗せて島へ車ごと上陸している。そういうダイナミックさがオーストラリアらしさなんですね。フリンダースチェイス国立公園では野生のオーストラリアシーライオンを数メートル先で見たり、野生のコアラを発見したり。驚くほど濃密な大自然や動物たちとの出会いに感動します。島内の道路はとてもよく整備されているのでセルフドライブの醍醐味をたっぷりと満喫できます。
テレビの仕事でオーストラリア一周を体験した際、大自然の力強い生命力を感じたのがケアンズ周辺の熱帯雨林でした。ケアンズからドライブで世界遺産のケープトリビュレーションと呼ばれるエリアまでは太古の熱帯雨林の中を抜けていくドラマチックなルート。このあたりは世界最古の森と言われる熱帯雨林が広がる世界遺産エリア。巨大なシダなど、ここにしかない原生植物も見られます。そして、すばらしいのが、そんな熱帯雨林とターコイズブルーの海が出会うケープトレビューション地域。沖合にはこれもまた世界遺産のグレートバリアリーフが広がり、ふたつの世界遺産がまじわうのは非常に珍しい。じっくりと大自然の環境を満喫しながらドライブを楽しめる絶景のエリアです。
オーストラリアのワインは本当に美味しいんです。街のレストランやワインバーで楽しむのいいんですが、ぜひ、体験してもらいたいのがワイナリーめぐり。僕もバロッサヴァレーやモーニントン半島、ヤラ・ヴァレーなどオーストラリアのワインの名産地を何度も訪れていますが、ブドウ畑の美しさがまず目に飛び込んでくる。そして、観光客やワイン好きの人たちのための試飲セラーや、なかにはブドウ畑を望むとってもすてきなレストランを併設するワイナリーもある。もう少し、オーストラリアワインについて知りたいのなら醸造所を見学できるワイナリーを選んでください。実際にワインが作られる行程を見せてもらえます。オーストラリアは北半球と季節が逆なので、2、3月頃にブドウの収穫が見られるのもおもしろいですよ。
ワイナリーに行くと、ワインの試飲だけでなく気に入ったワインをその場で購入できます。ブティックワイナリーと呼ばれる家族経営の小さなワイナリーのワインは日本では手に入れることができないものも多いので、ぜひ、記念に買ってみてください。広大なオーストラリアのワインの産地はブドウの品種が同じでも、場所によって味わい、風味がまったく異なります。ロブスターや生ガキ、オージービーフにラム、チーズなど地元のおいしい食材と合わせると、それはもう最高に美味しい!また、各地のワインの産地では毎年、ワイン&フードフェスティバルを開催していて、それにあたればラッキー。ワインの試飲だけでなくグルメな屋台が出たり、ライブ演奏やイベントが行われたりとお祭り気分で盛り上がれます。