1,975,500ヘクタール(4,882,053エーカー)にもおよぶ広大なカカドゥ国立公園は、ダーウィンの東250km (155マイル)、オーストラリアの熱帯北部に位置し、自然の砂岩断層で知られるアーネムランドを東端に、北端は干潟にマングローブの生い茂るヴァン・ディーメン湾、南端はニトミルク(キャサリン渓谷)近くにまで達しています。この国立公園には3つの大きな川が流れ、広大なサウスアリゲーター川のほぼ全流域に水を供給しています。カカドゥ国立公園は動植物の驚くべき宝庫です_約1,500種の植物、280種の鳥類、123種の爬虫類(巨大で危険なイリエワニもいます)、50種の在来哺乳類、30種の両生類、77種の淡水魚、1万種の昆虫類が棲息しています。
先住民であるアボリジニは、少なくとも2万5千年以上(おそらく5万年ほど)の間、カカドゥの地に住み続けています。このため、この公園は文化遺産と自然遺産の両方に登録されている世界でも希少な世界遺産です。公園内には遺跡や岩絵が無数にあり、中にはその起源が氷河期にまでさかのぼり、古代性と重要性の点で南ヨーロッパ先史時代の遺跡と肩を並べるほどのものもあります。最古の磨製石斧が発掘されたのも、ここカカドゥです。
カカドゥは、土地所有者であるアボリジニの人々と環境・自然/文化遺産省が共同で管理しています。ダーウィンからカカドゥ国立公園へは、レンタカーの場合、エクスプローラー(スチュアート)・ハイウェイからアーネムハイウェイを進むか、観光バスツアーを使います。ダーウィンからのアーネムハイウェイと、キャサリンからのカカドゥハイウェイは、どちらも全線舗装されています。ジャビル近くにあるボワリ・ビジターセンターは、ダーウィンからアーネムハイウェイで235kmの距離にあります。ダーウィンから車で約3時間です。
観光シーズンは5月~9月です。熱帯地方の夏(12月~3月)の間、公園内は生命に溢れ、緑豊かで、野生の花や野鳥で賑わいますが、道が水に浸かって行き止まりになっていることも多く、この季節に訪れる際には注意が必要です。
4月~11月は「乾期」にあたり、気候は温暖で、たくさんの野生動物が水飲み場を求めて集まってきます。公園内には長さや難易度の異なる様々なトレッキングコースがあり、森や、草の茂った野原、湿原、モンスーン雨林、砂岩大地の中をトレッキングすることが出来ます。短時間のものから長時間のものまで、多彩な有料ツアーも用意されています。また、公園内には、クロコダイルの形をした3ツ星半のホテルから、モーテル、ユースホステル(乾季のみ営業)、キャンプ場まで、様々な宿泊施設が用意されています。ツアー主催者や個人旅行者はすべて、自分たちが出したゴミを公園の外に持ち帰ることが義務づけられていますのでご注意ください。
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写真提供:©Masaaki Aihara