クイーンズランド州北東部、熱帯雨林の生い茂る湿潤熱帯地域は、「世界で最も古い」熱帯雨林と評されています。この世界遺産には、地球の進化の歴史における重要な段階を物語る生きた証があるとともに、古代の顕花植物が世界で最も多く存在しています。
ここはとても不思議な場所で、古代の熱帯雨林が海にまでせり出し、グレート・バリア・リーフの珊瑚礁にまで達しています。そして豊かな熱帯植物が、流れの速い川や深い谷、滝などの岸辺にひしめき合って生育しています。樹木の間を縫って軽やかに舞うのは数百匹の蝶で、大きさや色鮮やかさは鳥と見まがうばかりのものもあります。カエル、コウモリ、ヘビをはじめとする多くの生物がこの生気みなぎる森をつくりあげています。
また、この湿潤熱帯地域は長く続くアボリジニの熱帯雨林文化のふるさとでもあり、その起源は4万年ほど前までさかのぼります。20以上のアボリジニの部族が、先祖伝来のしきたりを守りながら、世界遺産に指定された熱帯湿潤地域やその周縁に暮らしています。いまなお続くこの熱帯雨林文化の口承の歴史は、世界中の文字を持たない先住民族のものの中で最も古いと考えられています。
この湿潤熱帯地域の主な見どころは、デインツリー国立公園とケープ・トリビュレーション、ベレンデン・カー国立公園にあるクイーンズランド州最高峰のバートルフレア山、アサートン・テーブルランドのバリン湖とイーカム湖、バロン峡谷、モスマン峡谷、タリー峡谷などです。
さまざまなガイドつきのウォーキングツアーが用意されており、昼も夜も楽しむことができます(特に夜間の動物観察は素晴らしい体験です)。ピクニック・エリアも整備され、公園内でのキャンプも可能です。
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