スワン・バレーとマーガレット・リバーを巡る7日間のグルメなドライブ旅行
美食家おすすめの厳選された日程で、スワン・バレーとマーガレット・リバーの最高のグルメ体験を楽しみましょう。
原文:エマ・ペグラム
食のアドベンチャーなら、西オーストラリア州の2地域の右に出る場所はないでしょう。最もアクセスしやすく、息を呑むほど美しい自然の景観と、食事とワイン産地の両方が楽しめます。素晴らしい風景、ワールドクラスの食事とワイナリー、サーフィン、スワン・バレー(Swan Valley)とマーガレット・リバー(Margaret River)地域のビーチを体験してください。醍醐味は、楽しい時間を過ごすだけなのに地域のビジネスをサポートできることです。
旅で見つけた地元の食材を持ち帰るスペースを、車の中にしっかり残しておきましょう。帰宅後もしばらくの間、この2つの地域の味覚を楽しむことができます。
1日目:パースからスワン・バレーへ
- 所要時間:約20分。
パース空港からの到着か、家から直行するのかにかかわらず、一日をゆっくり楽しめるように早めに出発しましょう。道中、ウィリング・コーヒー(Willing Coffee)に寄り道して朝のお茶を楽しみ、スワン・バレーへ向かう前に、歴史が残るギルフォード・ロード(Guildford Road)のアンティークショップを見て回るのもおすすめです。
スワン・バレーではすべてが近くに位置しているので、自分で運転しながら作り上げられる、理想的な食事とワインのトレイルです。この地域で最も古いワインの家系一つ、タリジャンシッチ・ワインズ(Talijancich Wines)から始めて、その隣のハウス・オブ・ハニー&ミーダリー(The House of Honey & Meadery)に向かいます 。
お日様の下、フェラル・ブリューイング・カンパニー(Feral Brewing Co.)でランチを楽しんだ後は、オーナーでワイン生産者のダンカン・ハリス(Duncan Harris)が主催するこの地域で唯一のオーガニック認定ワイナリー、ハリス・オーガニック・ワインズ(Harris Organic Wines)に立ち寄り、ゆっくり腰掛けながらテイスティングに参加します。最後の目的地は、伝統的な酒造技術と実験的な好奇心が融合した、オールド・ヤングズ・ディスティラリー(Old Young’s Distillery)です。
2日目:スワン・バレーからダンズボローを経由してバンカー・ベイへ
見逃せない経験
お天気が良ければ、ナチュラリステ岬の神秘的な海岸線を体験する最良の方法として、地元の船長ルーク・ジョンストン(Luke Johnston)のヨットで、セーリング・チャーターズ・WA(Sailing Charters WA)のセーリングにいくことをおすすめします。
- 所要時間:ダンズボローまで3時間、バンカー・ベイまで15分。
アーロン・カー(Aaron Carr)の人気のレストラン、ヤリ(Yarri)での昼食に間に合うようダンズボローに向けて出発します。おいしい食べ物を満喫した後は、ケープ・ナチュラリステ・ロード(Cape Naturaliste Road)に沿ってドライブし、キャッスル・ロック・ビーチ(Castle Rock Beach)やミールアップ・ビーチ(Meelup Beach)で泳ぎます。洗練されたカントリースタイルのミールアップ・ファームハウス(Meelup Farmhouse)でランチ後のカクテルを楽しみ、宝石のように美しい、シュガーローフ・ロック(Sugarloaf Rock)へ走ります。
泊まる:ナチュナリステ岬の先端に向かうと、今夜の宿泊施設があります:プルマン・バンカー・ベイ。裸足で贅沢を味わうという、ワールドクラスのラグジュアリーなリゾートならではのスタイルが楽しめます。夕食は、プルマン(Pullman)の海を見渡すレストランもおすすめですが、シェフのジョージ・クーパー(George Cooper)のティラー・ダイニング(Tiller Dining)で、プライベートのダイニング体験を予約するのもよいでしょう。
3日目:バンカー・ベイからヤリンガップ経由でマーガレット・リバーへ
- 所要時間:ヤリンガップまで25分、マーガレット・リバーまで35分。
バンカーズ・ビーチ・ハウス(Bunkers Beach House)で朝食を取ったら、ダンズボローまで戻り、ヤリンガップ(Yallingup)まで曲がりくねったケーブス・ロードを走ります。街に到着する直前に、ニルギジ洞窟(Ngilgi Cave)に立ち寄り、古代洞窟のミニガイドツアーをお楽しみください。ヤリンガップでは、湾で泳ぎ、サーファーが地域で歴史に残る波をキャッチする様子を眺めることができます。また、有名なマーガレット・リバーでその日のセラードア・トレイルを始める前に、木炭を使って焼いたサワードウ・ブレッドや職人が作り上げたチーズをまとめ買いすることもできます。
まず、家族経営の2つのスポットを訪れます:ビールならワイルド・ホップ・ブリューイング(Wild Hop Brewing)、ワインならオーガニック・ワイナリーのブラインド・コーナー(Blind Corner)で、一週間分のワインを試飲してまとめ買いします。ケーブス・ロードに戻り、名もない砂利道の終わりまで走れば、ランチスポットのアリミア(Arimia)に到着します。オーナーのアン・スペンサー(Ann Spencer)とシェフのエヴァン・ヘイター(Evan Hayter)が、オフグリッドのキッチンを使って、敷地内で栽培された季節の食材でもてなします。マス料理を是非お試しください。
4日目:マーガレット・リバー
見逃せない経験
土曜日なら、マーガレット・リバー・ファーマーズ・マーケット(Margaret River Farmer’s Market)に早めに出かけて、新鮮な卵、オーガニックのサワードウ・ブレッド、職人が作るジャムや地元産のチーズを仕入れ、美味しい朝食を楽しみましょう。
街へ行き、サイドキック・カフェ(Sidekick Cafe)でコーヒーを飲んでから、車を20分走らせてグレースタウン(Gracetown)で泳いだり、サウス・ポイント(South Point)やその先まで、ケープ・トゥ・ケープ・トラック(Cape to Cape Track)沿いの散歩を楽しみます。それから、ムーンライズ(Moonrise)に戻る途中で、オリオ・ベロ(Olio Bello)、マーガレット・リバー・チョコレート・カンパニー(Margaret River Chocolate Company)、マーガレット・リバー・デイリー・カンパニー(Margaret River Dairy Company)を訪れます。
サンティアゴ・フェルナンデス(Santiago Fernandez)がシェフを務めるボイジャー・エステート(Voyager Estate)で、午後のゆっくりしたランチタイムを過ごしてください。もしメニューにあれば、マロン(食用ザリガニ)は絶対に欠かせません。
夜には、元ジャーナリストのケリー・タノック(Kellie Tannock)が主催するウォーク・トーク・テイスト(Walk Talk Taste)に参加し、一緒にウォーキング・フード・ツアーを楽しみましょう。美味しい食事やワイン、カクテルだけでなく、街の歴史や物語で満たされる楽しい時間が過ごせます。
5日目:マーガレット・リバーからオーガスタへ
- 所要時間:45分。
チェックアウトして、リバースミス(Riversmith)の町で朝食を楽しんだ後は、ケーブス・ロードを南へ走ります。呑むほど美しいボラナップ・カリ・フォレスト(Boranup Karri Forest)やレイク・ケーブ(Lake Cave)へ向かう途中で、マクヘンリー・ホーネン(McHenry Hohnen)に立ち寄って、ワインテイスティングを楽しみましょう。
今日のランチは、ルートのちょうど中間を過ぎたあたりに位置する、家族農場グレナーティ・ロード(Glenarty Road)。木炭を使って調理した季節の野菜、暖かいサワードウ・ブレッド、新鮮なラム、ニョッキ、漬物など、牧場直送の食材を使った食事が楽しめます。ここのブドウ園ツアーも是非参加してください:施設内全域にポップアップ・テイスティング・バーがあり、ワインを作ったブドウ園の中でワインを味わうことができます。
午後遅めにルーウィン岬灯台(Cape Leeuwin Lighthouse)を訪れ、この地域で最も象徴的な海の景色を眺めたあと、穏やかなセーヌ・ベイ(Seine Bay)を見渡すオーガスタのザ・カラーパッチ・シーフードカフェ(The Colourpatch Seafood Cafe)でディナーをお楽しみください。オーガスタのホワイティング(タラの一種)と海で育ったアワビを注文して、地元の食育体験を深めます。
6日目:オーガスタからバッセルトンへ
- 所要時間:約1時間。
バッセルトン・ハイウェイ(Busselton Highway)を25分北上して、のどかな街ウィッチクリフ(Witchcliffe)へ向かい、ヤードバード(Yardbyrd)で軽い朝食とコーヒーを楽しみます。さらに15分ドライブしてコワラマップ(Cowaramup)へ向かい、途中でコロニアル・ブリューイング(Colonial Brewing)を訪れます。コワラマップでは、グルメ・フード・マーチャント(Gourmet Food Merchant)で持ち帰り用のアイテムをまとめ買いし、ブラックシープ・デリ(Black Sheep Deli)で美味しいフィッシュバーガーのランチを楽しみます。街の反対側の別の醸造所ビアーファーム(Beerfarm)に立ち寄って限定版のコラボレーションビールを試し、夜にはバッセルトンに向かいます。
泊まる:スタイリッシュで現代的ながら、暖かい雰囲気のアメリア・パーク・ロッジ(Amelia Park Lodge)は、バッセルトンにある理想的な宿泊施設です。施設内のレストランやバーでディナーを楽しんだり、街へ繰り出して、ザ・グース(The Goose)、ザ・ファイヤー・ステーション(The Fire Station)でドリンクを楽みます。
7日目:バッセルトンからパースへ
- 所要時間:約2時間半。
ビストロ・ブレトン(Bistro Breton)でバッセルトン最後の朝食を味わったらジオグラフィー・ベイ(Geographe Bay)でひと泳ぎしましょう。全長1.8kmのバッセルトン桟橋(Busselton Jetty)を最後まで歩かずにこの街を去ることはできません。でも大丈夫。桟橋を走る観光列車に乗ればすぐに戻ってくることができます。車に乗り込みパースへ向かうか、まだ物足りない気分なら、近隣の地域を探索しましょう。サザン・フォレスト(Southern Forests)への小旅行はいかがですか?
西オーストラリア州のドライブ旅行の詳細については、westernaustralia.comを参照してください。