オーストラリア滞在計画
ギャップ・イヤーに乗り出すことは、人生で二度とないエキサイティングな好機です。でも気が重いと感じるかもしれません。何から始めていいかわからないという人には、このガイドが人生の素晴らしい冒険にとりかかる助けとなるでしょう。
原文:アリー・メッツ
オーストラリアでギャップ・イヤーを過ごすことを決めた方、おめでとうございます。この決断を下したことで素晴らしい思い出が得られると同時に、あなたの友人を追い越すスキルや職歴も身につきます。
将来の雇用者は、従業員に勇気、好奇心、成熟さ、自由志向、独立心などの特定の資質を求めますが、あなたがギャップ・イヤーを過ごしたことを示すだけであなたにその資質があることが伝わります。
どのようなキャリアパスをとるべきかまだよくわからない場合は、ギャップ・イヤーがさまざまな職種を試す絶好の機会となります。自分のキャリアがどこに向かっているのかを完全に理解しているなら、これはあなたの分野で実社会の経験を得るための理想的な機会になるかもしれません。有給であろうとボランティアであろうと、それはあなたの履歴書を向上させ、業界で貴重な連絡先を提供してくれるでしょう。
少なくとも、あなたは世界の信じられないような部分を経験し、一生の友を作り、大切な思い出と共にこの地を去るでしょう。
到着前にすべきこと
ギャップ・イヤーをオーストラリアで過ごすと決めたら、準備を進めて到着がスムーズになるようにしましょう。
拠点を決める
ビザが下りたら具体的な旅行計画を立て始められます。最初のステップは、オーストラリアの驚くべき都市のどれに拠点を置くかを決定することです。大都市での体験を求めているなら、シドニーやメルボルンがよいでしょう。熱帯気候やゆったりとしたライフスタイル、グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)に頻繁に行ってみたいという人には、ケアンズ(Cairns)やエアリー・ビーチ(Airlie Beach)での生活が合っているかもしれません。
オープン・チケットを購入する
何が起こるかわからないことが旅の醍醐味です。フレキシブルな旅行計画を立てておけばその場で計画を変更でき、やりたいと思ったことを逃すこともありません。オープン・チケットを購入しておけば、日付を確定せずに帰りの航空券を前もって用意しておけます。帰りの航空券の日付を変更すると高い手数料を支払うことになりますが、オープン・チケットを購入すれば滞在の延長にもフレキシブルに対応できます。オーストラリアに1年滞在した後にもう1年いたいと思った場合、オープン・チケットがあれば旅行計画を簡単に調整できます。
保険の購入
オーストラリアと相互医療契約を結んでいる国があります。しかし、オーストラリアで予期せず医療ケアを受けることになるかもしれませんので、その場合に利用できる健康保険に加入しておくことが推奨されます。オーストラリア滞在中の医療費はあなた個人の負担となりますが、保険に加入することによりこの負担を制限できます。
オーストラリア国内を移動することを考えると、旅行保険もあなたと貴重品を守ってくれますので推奨されます。
履歴書の作成
将来の雇用主はあなたとの面接を求めますので、オーストラリア到着前に仕事を決めることは難しいでしょう。ですが、職探しのプロセスをよりスムーズにするために到着前にできることがいくつかあります。
面接の練習を始める
オーストラリアのほとんどの雇用者は、雇用前に面接することを求めます。でも緊張する必要はありません。仕事の役割によりますが、形式ばった面接ばかりではありません。面接では服装を正して見栄えを良くし、予定時間の数分前には到着しているようにしましょう。質問には詳しく回答して、応募する役割と会社に対して情熱と興味があることを伝えましょう。これにより、仕事を得られるチャンスが増えます。
到着したらすべきこと
ついに到着しましたね。素晴らしいギャップ・イヤーにするためにいくつか用事を済ませてしまいましょう。
2年目の要件を満たす
ワーキングホリデービザの有効期間は12か月です。しかし、特定の要件を満たしていれば、2年目のワーキングホリデービザまたは2年目のワークアンドホリデービザを申請することができます。この要件の一つは、農村地域で3か月間特定の仕事をすることです(ワーキングホリデービザの指定職種のガイドラインについては、こちらを参照してください。ワークアンドホリデービザの指定職種のガイドラインについては、こちらを参照してください)。2年の滞在を考えている人や、2年目にどうするか決めていない人は、この特定の仕事をするべきか到着したときに考えてみましょう。
滞在場所を探す
到着する場所が決まったら、滞在場所を探しましょう。到着前に部屋を購入したりフラット(貸室)を借りることもできますが、1週間ほどかけてその地域を把握するとよいでしょう。異なる地域を見て比較したり、交通手段や地域の雇用機会にどんな選択肢があるか探索してみましょう。住む場所を決める前に仕事が見つかることもあります。
銀行口座を開設する
銀行口座を開設しないと雇用主はあなたの給料を支払えません。幸いなことに、オーストラリアでは簡単に素早く口座を開設できます。パスポートと住所を証明するものを持って銀行を訪ねてみましょう(定住所が決まっていなければホステルに相談してみてください)。予約する必要はありません。銀行の窓口に行き、口座を開設したいと伝えましょう。
電話の設定
オーストラリアには大手の携帯電話ネットワークが三社あり、サービス・プランと受信地域が異なります。「受信地域」の詳細はウェブサイトに掲載されています。予定している旅行先によっては、移動中に十分なサービスとシグナルの受信ができるよう受信地域を確認しておくと便利な場合があります。
仕事を探す
仕事探しを心配している人には、プレッシャーを取り除くための仕事プログラムがあります。グローバル・ワーク・アンド・トラベル・カンパニー(The Global Work & Travel Co.)、ワーク・アンド・ホリデー(Work N Holiday)、ワーク・アンド・トラベル・カンパニー(Work and Travel Company)などのプロバイダーを見てみましょう。ワーキングホリデーメーカーに滞在中の仕事の機会を約束しています。プログラムには空港までの出迎え、あなたが落ち着くまでのサポート、交流アクティビティが含まれていることがあります。また、宿泊先の手配、トレーニングの提供、そして銀行号座の開設やタックス・ファイル・ナンバー(TFN)の取得までサポートしているところもあります。
フラットで使う家具を備える
オーストラリアで家具付きの貸室を見つけるのはそう難しいことではありません。しかし自宅の快適さに近づけるため家具を少し購入するのもよいでしょう。新しい家具が欲しいなら、ほとんどの都市にイケア(IKEA)が少なくとも一店舗ありますので、安価な家具を買いに行ってみましょう。
オーストラリアを探索する
オーストラリアには美しい場所が数えきれないほどあります。さあ、行ってみましょう。オーストラリアをクルーズできる乗り降り自由なバスのチケットを買うか、キャンピングカーを買って自分で冒険に出るにしても、あらゆる場所を訪れるために時間を作ったことを後悔することはまずないでしょう。
それなら次は?
3年目もオーストラリアで過ごしましょう!
いくつか条件がありますが、現在ではワーキングホリデーメーカーが働きながらより長く滞在できるようになりました。最も重要な条件は、二年目の滞在期間中に特定の仕事に6か月間従事することです。これまで、ワーキングホリデービザの保有者が滞在期間の延長を申請する場合、オーストラリアの指定地域での就労が条件でしたが、今回この指定地域が拡大され、条件をより満たしやすくなりました。さらに、同じ農業雇用主の下での就労期間が、最長12か月(以前は6か月)に延長されました。
備考:オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)はビザを発給する機関ではありません。ビザを発給するのは、オーストラリア内務省(Australian Government Department of Home Affairs)です。最新情報についてはウェブサイトをご覧下さい:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-finder
このページの内容は情報を提供するものであり、法的アドバイスをするものではありません。法的アドバイスが必要な方は、オーストラリアの資格ある移民弁護士または移民エージェントにご相談ください。