
キンバリーの息をのむ光景トップ7
西オーストラリア州(Western Australia)のキンバリー(Kimberley)地域はアウトバック・ドリームでいっぱいです。
バッカニア群島の1,000の島々
青い海に浮かぶバッカニア群島(Buccaneer Archipelago)には岩だらけの島々が1,000もあり、訪れる人を魅了しています。灰色、白、色あせたオレンジを絞り染めのように配色し、熱帯植物の茂みで覆われている景観は、とてつもなく長い年月、そして若々しさを見せてくれます。この景勝地への旅は、バッカニア・エクスプローラー(Buccaneer Explorer)の飛行機でアクセスできます。しかし、バッカニア群島を存分に満喫するなら、 4日間のディスカバリー・クルーズに参加し、ヘリコプターと高速モーターボートを完備したラグジュアリーなハウスボートに乗り、この未踏の地を訪ねましょう。
不思議な水平の滝
母なる自然の驚異が鮮明に見られるホリゾンタル・フォールズ(Horizontal Falls)は、2つの山脈の隙間を通る大量の水が圧縮され引き起こされる現象です。キンバリーの熱帯の海の干満差は最大13mにもなり、世界最大級です。その結果、珍しい水平な白波たつ急流を生み出したのです。この滝は遊覧飛行や、勇気があるなら海上からも眺められます。ジェット・ボートに乗り渦巻く滝を上るのは、スリル満点の体験です。
バングル・バングルの古代ドーム型奇岩
バングル・バングル(Bungle Bungles)には、蜂の巣のようなドーム型に侵食された、高くそびえるトラ模様の岩石層があり、ヒマワリが太陽を求め空に向かうように、平らな地表から突き出ています。岩石層は3億6,000万年前にできたバングル・バングル山脈(Bungle Bungle Range)の一部で、世界遺産パヌルル国立公園(Purnululu National Park)にあります。この雄大な空間には、神聖な先住民アボリジニの壁画もあり、ヨーロッパ人が1980年代に発見しました。ツアーや、上空から眺めるのもオススメです。地上と上空の両方から散策し、近くの原生地域にあるエコ・リトリートのバングル・バングル・サバンナ・ロッジ(Bungle Bungle Savannah Lodge)に宿泊すれば究極の体験となるでしょう。
ボアブの木
キンバリーのバオバブの木は大きさも形も様々で、それぞれ個性的です。アフリカのバオバブと関連があり、キンバリーのバオバブは底が広くて首が細い瓶の形に似ており、ぼさぼさの髪のように絡まる枝が上から突き出しています。先住民アボリジニの言い伝えには、バオバブの風変わりな見た目を説明する物語がたくさんあります。バオバブはギブ・リバー・ロード(Gibb River Road)に沿ってアウトバックに点在していますが、他にもブルーム(Broome)のケーブル・ビーチ・クラブ・リゾート・アンド・スパ(Cable Beach Club Resort and Spa)の敷地内や、カナナラ(Kununurra)のキンバリー・グランド・リゾート(Kimberley Grande Resort)の正面、ダービー(Derby)のメインストリートでも見ることができます。季節によっては、一部のカフェで栄養価の高いバオバブの根を食べることができます。
赤褐色のチェンバレン峡谷
チェンバレン峡谷(Chamberlain Gorge)に沿って穏やかな水面を進む全長3kmのボート・ツアーに参加すれば、午後の太陽に照らされ、燃えるように赤い岩壁がそびえ立つ光景を楽しむことができます。この断崖はアウトバック・ステーションのエル・クエストロ・ウィルダーネス・パーク(El Questro Wilderness Park)で見ることができ、ガイド付きクルーズ・ツアーは見逃せません。エル・クエストロには敷地内に数種類の宿泊施設が点在し、高級でプライベートなホームステッド(邸宅)もあります。ちょっと生意気なテッポウウオが指先に水を飛ばす姿を、ボートの淵からのぞいてみましょう。餌だと思ったものを狙ってきます。
川や入り江沿いの壁画ギャラリー
キンバリーにはオーストラリアで最も注目すべき、世界最古だと信じられている壁画があります。オーシャン・ドリーム・チャーターズ(Ocean Dream Charters)では、壮大な景観にある壁画ギャラリーへのクルーズ・ツアーをカスタマイズできます。ギャラリーは古代先住民アボリジニのドリームタイムの物語を描写しており、過去を知る手がかりとなります。キンバリーで壁画のあるとっておきの場所は、ダウトフル・ベイ(Doubtful Bay)とミッチェル・フォールズ(Mitchell Falls)、ヴァンシッタート・ベイ(Vansittart Bay)です。
ケープ・レベックの彩りと先住民アボリジニ文化
ブルームの北、ダンパー半島(Dampier Peninsula)の先端にケープ・レベック(Cape Leveque)はあります。ここには黄土色の岸、白い砂浜、鮮やかな青い海が広がり、多くの人々にとって、慌ただしい日常から離れて、自然との触れ合いを取り戻すことのできる特別な場所です。熱帯のブッシュと曲がりくねる入り江の間には、先住民アボリジニのコミュニティが集まっています。バーディ・ジャウィ(Bardi Jawi)族の人々が経営するクールジャマン(Kooljaman)は、シンプルな小屋とキャンプ場をベッド付きのサファリ・テントと組み合わせた原生地域のキャンプ施設で、文化ツアーや、車両レンタル、レストランもあります。