

カカドゥ国立公園ガイド
ダーウィンから車で東に3時間の場所にあり、世界遺産に登録されているカカドゥ国立公園で、魔法のような体験を。
オーストラリア最大の国立公園で、起伏の激しい断崖や緑豊かな熱帯雨林、2万年前に遡る壁画を見ることができます。先住民アボリジニ文化について、ビニン族、別名ムンゴイ族の人々から学びましょう。雷鳴のように激しい音をたてて流れる滝や、湿地帯に生息する何百万羽もの渡り鳥を観賞しましょう。ここには魔法のように折々の変化を見せる6つの季節があります。
必ずやっておきたいこと
- 2万年前に描かれたアボリジニの壁画を発見する
- 起伏の激しい断崖の頂までハイキングする
- 睡蓮や滝のある湿地帯をクルーズする
行き方
ダーウィンへは、世界各地の国際ハブ空港から直行便が運航しています。ダーウィン空港からカカドゥ国立公園までは、車で約3時間です。トップエンド(Top End)でのアドベンチャーを長く満喫したいなら、ダーウィンからネイチャーズ・ウェイのルートに沿って進むのがおすすめです。
カカドゥ国立公園での人気アクティビティと見どころ

ノーザンテリトリー、トップエンド、カカドゥ国立公園、先住民アボリジニの古代壁画
先住民アボリジニの壁画を鑑賞する
カカドゥには2万年前さかのぼる先住民アボリジニのロックアート(壁画)が残っており、民族の生活の様子を示す世界最古の記録のひとつとなっています。ウビア(Ubirr)はカカドゥにある街ジャビル(Jabiru)から39kmの場所にあり、壁画を見るには全長1kmの平易な環状ウォーキングトラックを歩きます。ここでは、世界最高峰の伝統的なX線画法の岩絵を見ることができます。ウビアでは、やや傾斜がきつい標高250mのナダブ展望台(Nadab Lookout)まで登ってみましょう。湿原を一望でき、特に夕暮れ時は絶景です。ノーランジー(Nourlangie)の壁画も同じくらい見事です。1.5kmの ノーランジー・ロックアート・ウォーク(Nourlangie Rock Art Walk)を歩くと、先住民アボリジニの古代の住居や素晴らしい壁画を見ることができます。アンバンバン・ギャラリーのメインサイトでは、雨季に発生する激しい雷雨を思いのままに操るとされている「ナマルゴン(雷男)」など、アボリジニ神話の物語を見ることができます。

ノーザン・テリトリー、カカドゥ国立公園(Kakadu National Park)、イエローウォーター・ビラボン(氾濫湖)(Yellow Water Billabong)
クルーズに参加する
カカドゥの中心にはドラマティックな湿地帯があり、珍しい動植物が豊かに息づいています。サウス・アリゲーター川(South Alligator River)の支流、ジム・ジム・クリーク(Jim Jim Creek)の端にあるイエロー・ウォーター・ビラボン(氾濫湖)(Yellow Water billabong)は、オーストラリアの野生動物と自然の中で出会える絶好のスポットです。イエロー・ウォーター・クルーズに参加して、究極の自然を体験しましょう。屋根付きのボートで清流を進んでいくと、イリエワニ、ウミワシ、リュウキュウガモ、水牛などを湿原で見ることができます。クルーズはクーインダから毎日出発し、90分または120分のコースがあります。サンライズクルーズとサンセットクルーズは早めに予約しましょう。湿地帯を染める壮大で美しい景色は必見です。

ノーザンテリトリー、トップエンド、カカドゥ国立公園、ツイン・フォールズ
滝壺で泳ぎ、滝の上を飛ぶ
カカドゥには数多くの滝がありますが、中でもジム・ジム・フォールズ(Jim Jim Falls)とツイン・フォールズ(Twin Falls)は息をのむほどの美しさがあります。ここは4WD車でのみアクセスできるエリアで、ジム・ジム・フォールズへ行くには、通常6月から11月まで通行可能な未舗装の道を走ります。駐車場からは、モンスーン林や巨岩を通る900mの遊歩道を歩き、高さ150mの崖に囲まれた深い谷の中の水場へと進みます。白い砂浜と清らかな水に恵まれたこの場所は、人気の高いスイミングスポットです。ツイン・フォールズは、二筋の滝がしぶきを上げて崖を流れ落ちています。この滝を見るには、渓谷まで定期船のボートに乗って近づくか、シーニックフライトを利用するのがおすすめです。フェリーのチケットは、ガーナマール・キャンプ場(Garnamarr Campground)で購入できます。遊覧飛行はカカドゥ国立公園内のジャビル空港(Jabiru Airport)から出発し、ジム・ジム・フォールズとツイン・フォールズ上空を飛行します。

ノーザンテリトリー、トップエンド、カカドゥ国立公園、ウビル
カカドゥの劇的な季節の変化を見る
季節によって様相を変えるカカドゥを体感するには、1回の訪問では十分ではありません。先住民のビニン族(ムンガイ族)の人々は季節を6つに分けています。滝の水流が激しくなり稲妻が発生するモンスーンの季節「グジューグ」は1月から3月、暑く乾燥した気候の「ガールン」は8月から10月です。そして、カユプテが咲き乱れ、ビラボン(氾濫湖)でたくさんの水鳥が飛び交う「バンゲレン」は4月です。5月から6月の「イェゲ」と6月から8月の「ワールゲン」は、心地よい気候と青空が広がる季節で、観光シーズンのピークとなります。10月から12月の「ガンメレン」は、雨季が始まる前なので湿度が上がります。季節によって違った面を見せる景観は、シーニックフライトやブッシュウォーキング、ビラボン(氾濫湖)や川でのクルーズによって楽しむことができます。

ノーザンテリトリー、カカドゥ国立公園、ガンロム滝
ドライブ旅行を楽しむ
カカドゥへは、ダーウィンを起点に、先住民アボリジニ文化が豊かに息づく湿地帯や渓谷、滝を抜けながら走る550kmのドライブルート、ネイチャーズ・ウェイの道中に訪れるのもおすすめです。ゆっくり旅を楽しみましょう。4〜7日間の日程なら、カカドゥ国立公園を通るほか、キャサリン(Katherine)の街やニトミルク国立公園(Nitmiluk National Park) またはリッチフィールド国立公園(Litchfield National Park)を訪れて、トップエンドの自然の美を満喫することができます。ガンロム滝までハイキングして、自然が作り出したインフィニティプールで泳いだり、ニトミルク(キャサリン)渓谷でカヌーを楽しみましょう。このルートは、2輪駆動車も走ることのできる舗装道路に続きます。

ノーザンテリトリー、アーネムランド、ボラデール山
運転はプロにお任せを
大規模なグループで旅行する場合や、他の人に運転を任せる場合は、ヴェンチャー・ノースではさまざまなガイド付きツアーを提供しています。カカドゥ、アーネム・ランド、コーバーグ半島(Cobourg Peninsula)の最高の見どころを訪れ、アウトバックの空の下でキャンプ場から、あらゆる設備が整ったラグジュアリーロッジまで、ご希望の宿泊先を選んでください。