

ジャービス・ベイガイド
世界一白い砂浜と穏やかな青い海が広がるジャービス・ベイ(Jervis Bay)は、オーストラリアで最も人気の海辺の旅先の1つです。
原文:ジェニファー・エニオン
ニュー・サウス・ウェールズ州のサウス・コーストにあるジャービス・ベイは、パウダーのようなサラサラの砂とターコイズ色の澄んだ海に恵まれています。ここにあるビーチは、オーストラリアで最も安全で美しいビーチとされています。他にも、スキューバダイビング、ホエールウォッチングやイルカウォチングのクルーズ、森にある素晴らしいキャンプ場、海辺にある小さな村々など、ジャービス・ベイには夏を楽しむ魅力が沢山あります。
必ずやっておきたいこと
- 白い砂浜にタオルを投げる
- ジャービス・ベイ海洋公園でスキューバダイビングをする
- ブーデリー国立公園でキャンプをする
行き方
ジャービス・ベイはニュー・サウス・ウェールズ州のショールヘブン(Shoalhaven)地域に位置し、シドニーから南へ車で約3時間の場所にあります。シドニー空港からは、サウス・コーストまでのシャトルバスサービスが毎日運行しています。シドニーからナウラおよびその他のサウス・コーストの目的地までの電車もあります。
ジャービス・ベイでの人気アクティビティと見どころ

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ハイアムス・ビーチ、シュノーケル © Shoalhaven Tourism
白い砂浜のビーチで泳ぐ
ジャービス・ベイの白い砂浜は、夏に人気のある目的地になっています。ハイアムス・ビーチは見どころの1つです。穏やかな海なので、ファミリー向けの安全なビーチです。ピークシーズンには混雑するため、多少余裕があるなら、同じくらいに素晴らしいハスキッソン・ビーチ(Huskisson Beach)を調べたり、ペブリー・ビーチ(Pebbly Beach)に棲むカンガルーに会うことを考えてみましょう。タオルを敷く場所を決めなくても、シュノーケリング、スタンドアップパドルボーディング、カヤックに最適なスポットが見つかります。熱烈なバードウォッチャーは、ハイアムス・ビーチ・トレイルを2キロメートル(1.2マイル)戻ってから、ナナクサインコやアカクサインコに注目します。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ハスキッソン・ホテル © Dee Kramer
ハスキー・パブで食事をする
地元の名所であるハスキッソン・ホテル(ハスキー・パブとも呼ばれる)は、トップクラスのグルメスポットです。大エビ、衣にビールを加えて揚げたコチのフライ、ローストダックサラダなどのモダンなパブ料理を味わいながら、入り江が一望できる景色を楽しみましょう。金曜日と土曜日の夜は、ライブ演奏もあります。時間を忘れて楽しんだら、全部で8室あるスイートに宿泊することもできます。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ダイブ・ジャービス・ベイ、ザトウクジラ © Dive Jervis Bay
ザトウクジラと一緒に泳ぐ
ザトウクジラは毎年2回オーストラリアの海岸沿いを移動します。ジャービス・ベイ・マリン・パーク(Jervis Bay Marine Park)では、水中をシュノーケリングして、これらの穏やかな巨人が近づくのを待つことができます。スイム・ウィズ・ザ・ホエール・ツアー(Swim with the Whales tour)に参加して、水中でクジラと一緒に泳ぎ、クジラの自然な奇妙な行動を観察してください。クジラの季節は4月から7月、8月中旬から11月末までです。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ショールヘブン、ジャービス・ベイ、シュノーケリング © Destination NSW
ジャービス・ベイ海洋公園でスキューバダイビングをする
ジャービス・ベイ海洋公園の澄み切った海は、スキューバダイビングやシュノーケリングのスポットとして人気があります。ダイブ・ジャービス・ベイは、ハスキッソン周辺の海で、ダイビングとシュノーケリングのツアーやダイビングライセンス取得コースを開催しており、タコ、コウイカ、タツノオトシゴなどが観賞できます。他にも、初心者から熟練者まで、あらゆるレベルに対応したボートや沿岸でのダイビングのツアーが行われています。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ポイント・パーパンディキュラー、ジャービス・ベイ・ワイルドでホエールウォチング © Jervis Bay Wild
ホエールウォッチングとイルカウォッチング
ハスキッソンの沖合いにやってくるザトウクジラやミナミセミクジラを見に行きましょう。子供のクジラと一緒に入り江に現れることもあり、運が良ければ海岸からでもクジラを見つけられるかもしれません。一番おすすめするのはボートツアーです。ドルフィン・ウォッチ・クルーズとジャービス・ベイ・ワイルドは、ホエールウォチングとイルカ・ウォッチングのツアーや、アザラシのコロニーへ行くクルーズを行っています。クジラを見ることができるもう一つのスポットは、ブーデリー国立公園(Booderee National Park)にある旧ケープ・セント・ジョージ灯台(Cape St George Lighthouse)です。灯台の建物は、砂利道になっているストーニー・クリーク・ロードの先端の部分に残存しています。駐車場は灯台から500mも離れていないところにあり、また車いす用の道も整備されています。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ケーブス・ビーチ © Dee Kramer
ブーデリー国立公園を探索する
閑静なビーチや穏やかで居心地の良い入り江が織りなす、ブーデリー国立公園の美しさを満喫しましょう。ここではキャンプは人気があり、グリーン・パッチ (Green Patch)、ブリストル・ポイント (Bristol Point)そしてケイブ・ビーチ(Cave Beach)の3つの場所から選択できます。キャンプ場周辺には、様々なウォーキングトレイルがあります。サーフィンを楽しみたい人には、ケーブ・ビーチでのキャンプがおすすめです。ブーデリーのキャンプ場はスペースに限りがあり、特に夏場は混み合うので、前もって予約する方がよいでしょう。パークス・オーストラリアのウェブサイトから予約可能です。

ニュー・サウス・ウェールズ州、サウス・コースト、ジャービス・ベイ、ペーパーバーク・キャンプ © Paperbark Camp
ペーパーバーク・キャンプに宿泊する
キャンプは楽しみたいけれど、キャンプ道具の持ち運びが面倒なら、ハスキッソン(Huskisson)から4kmほどの場所にあるペーパーバーク・キャンプ(Paperbark Camp)を予約しましょう。カランビン・クリークの岸辺にあるラグジュアリーなテントの宿泊施設は、ジャービス・ベイでの滞在に最適な場所の1つで、静かな森の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。木の上にあるザ・ガンヤー・レストラン(The Gunyah Restaurant)では、キャンドルの光の中で食事を楽しんでいると、森を駆け回るポッサムを見つけられるかもしれません。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ビンセンティア、グリーンフィールド・ビーチ、ホワイト・サンズ・ウォーク © Destination NSW
ホワイト・サンズ・ウォークを歩く
ホワイト・サンズ・ウォークやスクリブリー・ガム・トラックを歩き、ジャービス・ベイの美しい海岸線を探索しましょう。連結する2つのトレイルは全長2.5kmの容易な環状コースで、グリーンフィールズ・ビーチのピクニックエリアを出発点/終点とし、チナマンズ・ビーチ、ハイアムス・ビーチ、シーマンズ・ビーチを巡ります。歩きながら海で跳ねるイルカを見ることができるかもしれません。また、ウォーキングの道中でひと泳ぎできるように、水着を持って出かけましょう。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ジャービス・ベイ、ブーデリー国立公園と植物園 © Dee Kramer
ブーデリー植物園を訪ねる
ブーデリー国立公園内にあるブーデリー植物園は、先住民アボリジニの人々によって運営されており、ブッシュ・タッカーや薬草の使い方について学ぶことができます。ピクニックやバーベキューの準備をして、芝生の上でランチを楽しみましょう。植物園は毎日開園で、料金は国立公園の入場料に含まれています。