

ボンダイ・ガイド
オーストラリアで最も有名なビーチがある、それほど有名でないボンダイ(Bondi)は、黄金の砂と素晴らしいサーフィンだけではありません。黄金の海岸線のかなたにある秘密を探索しましょう。
原文:エリー・シュナイダー
オーストラリアで最も有名なビーチ、ボンダイが愛される理由はたくさんあります。ビーチ前の通り、キャンベル・パレード(Campbell Parade)を超えると、カフェやレストラン、デザイナーショップなどが並ぶエリアがあり、地元の人々が好んでボンダイで週末を過ごすことを「ボンダイ・バブル(Bondi Bubble)」と呼び、その魅力は尽きません。高級ホテルのQTボンダイ(QT Bondi)など、数えきれないほど多くの宿泊施設があります。
必ずやっておきたいこと
- トレンドセッターのカフェやレストランで食事をする
- 輝く白い砂浜にそびえる断崖の上を歩く
- グールド・ストリート(Gould Street)のファッション・ブティックでショッピング
行き方
シドニーの中心街からボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)まで急行バスが運行しており、所要時間は約30分です。シドニー中心街からは電車も利用可能で、ボンダイ・ジャンクション(Bondi Junction)で下車し、そこからバスかタクシーで10分ほどでビーチに到着します。ボンダイ・ビーチは、自由に乗り降りできるビッグ・バス・シドニー・ツアー(Big Bus Sydney tour)のバス停になっています。
ボンダイの人気アクティビティと見どころ

ニュー・サウス・ウェールズ州、ボンダイ・ビーチ、ボンダイ・アイスバーグ © Destination NSW
シドニーで有名なボンダイからクージーまでのコースタル・トレイルを歩く
ボンダイからクージー(Coogee)までのコースタル・ウォークは、シドニーで最も美しい景色が楽しめる場所の一つです。ボンダイ・アイスバーグ(Bondi Icebergs)のオーシャンプールから始まり、タマラマ・ビーチ(Tamarama beach)とクージー・ビーチ(Coogee beach)の間にある断崖の上の道6kmを歩きます。片道1時間のコースで、それぞれのビーチに公園やカフェ、ピクニックスポットがあり、そこにしかない魅力を備えています。道沿いに泳げる場所がたくさんあります。クロベリー(Clovelly)の少し先にあるゴードンズ・ベイ(Gordons Bay)には小さなオアシスがあり、スキューバ・ダイビングやシュノーケルができるスポットとしてよく知られています。トレイルの終点にある有名な海辺のレストラン、クージー・パビリオン(Coogee Pavilion)は、新鮮で美味しいシーフードや薪窯で焼いたピザ、そしてルーフトップ・テラスからは美しい景色が楽しめます。

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、ワトソンズ・ベイ、ギャップ © Jeffrey Drewitz, Destination NSW
知る人ぞ知るワトソンズ・ベイへ行く
ボンダイからワトソンズ・ベイ(Watsons Bay)まで続く7kmのフェデレーション・クリフ・ウォーク(Federation Cliff Walk)は、混雑のないおすすめのコースです(片道1時間半)。ボンダイ・ビーチの北端にあるミリタリー・ロードを歩いて、ドーバー・ハイツ(Dover Heights)のラリー自然保護区(Raleigh Reserve)へ向かいましょう。砂岩の断崖の上に続く木材でできたウォークウェイを進み、オーストラリア最古の灯台を過ぎたら、太平洋を望む壮大な景色が楽しめるギャップ(The Gap)へと下って行きましょう。ここはシドニーにあるホエール・ウォッチングのベスト・スポットの一つで、5月から11月までがシーズンです。散策の後は、海沿いのパブ、ワトソンズ・ベイ・ブティック・ホテル(Watsons Bay Boutique Hotel)でゆったりとランチを楽しみましょう。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ボンダイ、バケット・リスト © Brett Hemmings, Destination NSW
ボンダイのとっておきのレストランを自分流に楽しむ
ボンダイは、シドニーで最高のダイニング体験ができる場所になりました。まずは、ポーチ・アンド・パーラー(Porch and Parlour)のグリーン・ブレッキー・ボウル、またはハリーズ(Harry’s)の甘いリコッタ・パンケーキで1日をスタートしましょう。アイスバーグ・ダイニングルーム・アンド・バー(Icebergs Dining Room and Bar)はランチとディナーにおすすめの店で、シドニーの美しい景色を眺めながらイタリアの郷土料理が味わえます。ビーチの反対側にあるノース・ボンダイ・フィッシュ(North Bondi Fish)は、ウォーター・フロントのロケーションを活かしたシーフード中心のメニューを提供しています。夕方になると、ボンダイのバーは日中ビーチで過ごした人々で賑わっています。ネイバーフッド(Neighbourhood)やコーナー・ハウス(The Corner House)などのワインバーでくつろいだり、バケット・リスト(The Bucket List)でピッチャーに入ったカクテルを楽しみましょう。甘いものが食べたくなったら、美味しいジェラートの店、ジェラート・メッシーナ(Gelato Messina)へ行きましょう。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ボンダイ、レッツ・ゴー・サーフィン © Let's Go Surfing
泳ぎやサーフィンを楽しんだり、緑の丘でのんびり過ごす
日の出とともに、泳ぎやサーフィンを楽しむ人々、フォトグラファーなどがボンダイのビーチへ詰めかけます。ここはサーフィン・フォトグラファーであるユージーン・タン氏が写真に収めているように、たくさんのアクティビティを楽しめる場所です。ボンダイにあるユージーン・タン氏のギャラリー、アクアバンプス(Aquabumps)を訪れて素敵なお土産を探してみましょう。ビーチに立てられた旗は、泳ぐのに安全なエリアを示しています。サーファーが集まるのはビーチの南端です。レッツ・ゴー・サーフィン(Let's Go Surfing)では、プロのサーファーが指導するプライベート・レッスンやグループ・レッスンを行っています。ひと泳ぎするなら、シドニーで一番有名なプールであり、100年以上に渡ってボンダイのランドマークとなっているボンダイ・アイスバーグ(Bondi Icebergs)へ行きましょう。清掃日の木曜日以外は、毎日一般向けにオープンしています。グラッシー・ノールはビーチの北端にある小さな緑の丘で、ピクニックやバーベキューを楽しんだり、午後のリラックス・タイムを過ごす地元の人々でいつも賑わっています。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ボンダイ、スカルプチャー・バイ・ザ・シー、イシノ・コウイチ氏のマウンテンズ・エアー © Clyde Yee
フェスティバルに参加する
ボンダイでは、1年を通して様々なフェスティバルやイベントが開催されています。毎年10月と11月に行なわれるスカルプチャー・バイ・ザ・シー(Sculpture by the Sea)は、ボンダイからタマラマまでのコースタルウォークが野外美術館へと変貌し、海岸沿いに100点以上の彫刻作品が展示されます。9月には、ビーチが華やぐ凧揚げの祭典フェスティバル・オブ・ザ・ウィンズ(Festival of the Winds)があり、1月から2月に開催されるオープンエア・シネマ(Openair Cinemas)では、野外映画館で新作やクラシックなカルト映画が上映されます。冬季(6月から8月)は、ボンダイ・ウィンター・マジック・フェスティバル(Bondi Winter Magic festival)のスケート・リンクでアイス・スケートが楽しめます。また、14kmのコースを走るランニング・イベント、サン-ヘラルド・シティ・トゥー・サーフ(Sun-Herald City2Surf)には、8万人以上のランナーが集まります。

ニュー・サウス・ウェールズ州、ボンダイ・ビーチ、アネックス © Hey Gents
デザイナーズ・ブランドが並ぶグールド・ストリートでショッピング
ビーチからすぐの場所にある高級ショッピングエリアのグールド・ストリートには、ジャック + ジャック(Jac + Jack)、アネックス(Annex)、ミュージアム(Museum)などのオーストラリアのデザイナーズ・ブランドのブティックが並んでいます。チュチュージー(Tuchuzy)は地元で人気のショップで、アレキサンダー・ワン、ヘルムート・ラング、ラグ&ボーンなどの世界的なブランドや、ディオン・リー、ベイシークなどのオーストラリアのトップブランドが揃っています。サングラスを探しているなら、向かいにあるベイリー・ネルソン(Bailey Nelson)へ行きましょう。イソップ(Aesop)のラグジュアリーなスキンケア・アイテムは、ギフトとしておすすめです。

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、ボンダイ・ファーマーズ・マーケット © Bondi Farmers Market
ボンダイ・マーケットで新鮮な食産物と素敵な陶器を見つける
土曜日になると、ボンダイの地元の人々はまず毎週開催されるファーマーズ・マーケットへ向かいます。早めに行って新鮮な地元産食材を手に入れたり、芝生に場所を取って世界各地の美味しい料理を楽しみましょう。オリーブオイルやハチミツ、ジャム、ハーブ、スパイスなど、地元で作られた食品も手に入り、その生産者達とも交流できます。日曜日にボンダイ・マーケットに行くと、地元のデザイナーやメーカーが焼いた陶器を見ることができます。スキンケアからファッションまで、家族や友人、そして自分へのお土産が見つかるでしょう。