

ハミルトン島ガイド
青い海でのマリン・スポーツから虹色のサンセットまで、ハミルトン島(Hamilton Island)は日頃の疲れを癒すのに最高の場所です。
原文:ハナ・タッターソール
ハミルトン島は、オーストラリアの中でも最も休暇を過ごしてみたいと思える場所のひとつです。白い砂浜、ティール(緑がかった青)色で有名な海、たくさんの海の生き物。「ハモ(Hamo)」の愛称で地元の人々に呼ばれるこの島は、クイーンズランド州沿岸の74の島々からなるウィットサンデー諸島(Whitsundays)の中で、最大の面積と人口をもつ島です。ハミルトン島の人口は1,000人超。空港、郵便局、スーパーマーケットのほか、観光客用に数多くの宿泊施設があります。ホワイトヘブン・ビーチ(Whitehaven Beach)、ハート・リーフ(Heart Reef)、グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)へアクセスできる便利な拠点となっています。
必ずやっておきたいこと
- グレート・バリア・リーフの壮観な光景を楽しむ
- 受賞歴を誇るラグジュアリーなリゾート、クオリア(qualia)に泊まる
- ウィットサンデー諸島の美しい夕日に感動する
行き方
ハミルトン島へは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、ケアンズから直行便が運航しています。あるいは、プロサパイン空港(Proserpine Airport)までのフライトを利用しましょう。ウィットサンデー・コースト空港(Whitsunday Coast Airport)の名でも知られるこの空港は、ウィットサンデー諸島への出入り口となるエアリー・ビーチ(Airlie Beach)にあります。エアリー・ビーチからはフェリーでハミルトン島マリーナ(Hamilton Island Marina)に入ります。所持用時間は約1時間。1日に12便以上運航しています。また、ハミルトン島マリーナにヨットをつけることも大歓迎です。ウィットサンデー諸島はセーリングに最高の条件がそろっていることでも有名です。
ハミルトン島の人気アクティビティと見どころ

クイーンズランド州、グレート・バリア・リーフ、ヘリコプターでハート・リーフの上空を飛ぶ © qualia
グレート・バリア・リーフを探索する
ハミルトン島はグレート・バリア・リーフへの玄関口としてとても便利な場所です。シュノーケリングやダイビングの全日ツアーを島で予約できます。ステッピング・ストーンズ(Stepping Stones)、パラダイス・ラグーン(Paradise Lagoon)、マンタ・レイ・ドロップ・オフ(Manta Ray Drop Off)などの有名スポットでダイビングなどを楽しむことができます。サンゴ礁や手つかずの自然が残るホワイトヘブン・ビーチ(Whitehaven Beach)の上空をヘリコプターや水上飛行機で飛ぶアクティビティもあります。自然にできたハート形の美しいサンゴ礁、ハート・リーフを見たいならこのツアーへの参加がおすすめです。小さい子供がいるファミリーなら、カタマラン(双胴船)に乗って、グレート・バリア・リーフの壮大なサンゴ礁やたくさんの魚やカメ、マンタを眺める日帰りの小旅行はいかがでしょう。

クイーンズランド州、ハミルトン島、クオリア © qualia
世界の最高級リゾートに滞在する
オプラ、テイラー・スウィフト、レオナルド・ディカプリオなどの著名人も訪れたことのあるという、クオリアに泊まりましょう。周囲の自然環境を生かして建てられた、プライベートな空間にあふれた豪華な5つ星リゾートホテルです。クオリアには世界トップレベルの2つのレストラン、ぺブル・ビーチ(Pebble Beach)とロング・パビリオン(Long Pavilion)があります。アワビ、カキ、サンゴ礁の海で採れた魚などのシーフードや、オッソブーコ、鹿肉などに、島で採れたハーブや食材が添えられた様々なメニューを堪能できます。クオリアは大人のためのくつろぎの空間を提供することをモットーに、未成年者の入館は不可となっています。他にも、ハミルトン島にはたくさんの宿泊施設があります。家族向けのパーム・バンガローズ(Palm Bungalows)やリーフ・ビュー・ホテル(Reef View Hotel)からお洒落なヨット・クラブ・ヴィラズ(Yacht Club Villas)まで、多彩なバリエーションの中から選べます。

クイーンズランド州、ウィットサンデー諸島、ハミルトン島、ハミルトン島レース・ウィーク © Andrea Francolini
レース・ウィークに参加する
8月には、ウィットサンデー諸島でハミルトン島・レース・ウィーク(Hamilton Island Race Week)が開催されます。この1週間のイベントのため、250艘ものヨットと何千人もの観客がハミルトン島に集まります。数百万ドルもかけ高価なヨットがずらっと並ぶ様子は圧巻です。他にもファッションイベント、セレブリティなど豪華な参加者の面々、たくさんのキャンペーンなど、ワクワクするような見どころが満載です。レース・ウィーク期間は、参加者のパートナーや家族、観光客などを含め、かなりの数の人がハミルトン島を訪れます。多くの人が盛大なお祭りを楽しめるよう、この時期はシドニー、メルボルン、ブリスベンからのフライトが増便されます。

クイーンズランド州、ウィットサンデー諸島、ハミルトン島、カヤック © Tourism Australia
マリンスポーツを楽しむ
ハミルトン島のきらめくターコイズの海で、様々なマリンスポーツを楽しみましょう。ヨットやディンギー(小型ヨット)をチャーターする、ガイド付きも選べるジェットスキーのツアーで入り江をめぐる、パラセイリングをする、海釣りに漕ぎ出す、カヤックに挑戦するなど、ありとあらゆるマリンスポーツが体験できます。あるいは島周辺のクルーズもあります。海面にはカメやクジラが姿を見せるかもしれないのでしっかりチェックしましょう。美しいキャッツアイ・ビーチ(Catseye Beach)やプールでゆっくり過ごす時間も確保したいものです。キャッツアイ・ビーチの裏にひっそりとたたずむブーゲンビリア・プール(Bougainvillea Pool)、スイムアップバー付きのメイン・プール(Main Pool)、セイルズ・レストラン(Sails restaurant)にあるセイルズ・プール(Sails Pool)などたくさんのプールがあります。また、リーフ・ビュー・ホテルに宿泊すると、宿泊者専用のリーフ・ビュー・ホテル・プール(Reef View Hotel Pool)が利用できます。

クイーンズランド州、ウィットサンデー諸島、ハミルトン島の夕日 © Tourism Australia
沈む夕日の絶景に浸る
この上なく美しい島の夕日を見ずに、ウィットサンデー諸島を語ることはできません。ハミルトン島の丘の上にあるバーワン・ツリー・ヒル(One Tree Hill)は、毎日夕方5時頃になると、たくさんの地元の人やバギーに乗った観光客でにぎわいます。ここでカクテルを手に、暮れゆく空を眺めるのです。ここは家族連れでも大丈夫。子供たちが座ったり遊んだりできる広い芝生のエリアがあります。夕暮れ時に気軽に飲める場所として他に人気なのは、カメが見られるスポットでもある、ハミルトン・アイランド・ヨット・クラブ(Hamilton Island Yacht Club)のボミーデッキ。成人のみ入場できます。ただ、夕暮れ景色を楽しむために陸にとどまる必要はありません。夕日のヨットセッションは、ロマンチックに一日を締めくくる最高の方法です。

クイーンズランド州、ウィットサンデー諸島、デント島、ハミルトン・アイランド・ゴルフ・クラブ © Hamilton Island Golf Club
デント島でアクティブに過ごす
ハミルトン島からボートでわずか5分のところにあるデント島(Dent Island)は、波打つ青い海に囲まれた緩やかな緑の丘が連なる島のオアシスです。また、ハミルトン・アイランド・ゴルフ・クラブの本拠地であり、熱烈なゴルフ愛好家が集まる魅力的な場所です。ラウンドをまわる前に、ヘリポートでのサンライズ・ヨガから一日をスタートしてください。1時間のセッションの後、ゴルフクラブでヘルシーな朝食が提供されます。デント島には、美しいウォーキングコースとカヤックにぴったりの穏やかな海もあり、自然と触れ合う機会が十二分にあります。フェリーはハミルトン島から1時間ごとに発します。