ビクトリア州、メルボルン、フリンダース・ストリート駅 © Josie Withers Photography
メルボルンの移動手段
車を運転するにしても、市内の便利な公共交通機関を利用するにしても、メルボルンの街は簡単に、そして効率的に巡ることができます。
原文:マーク・サリバン
オーストラリアのどの都市でも、清潔で料金も手頃な公共交通機関を利用できるため、簡単で快適な旅を楽しめます。歴史があり、郊外と都心を結ぶトラムで知られるメルボルンも例外ではありません。このような便利な移動手段を活用して、メルボルンを巡る旅がいかに簡単かを実感してみてください。
メルボルンでの移動手段
メルボルンの市内中心部ではトラムに無料で乗車できます。トラムの無料ゾーン外の公共交通機関を利用するには、myki(マイキー)カードを購入する必要があります。mykiカードは、mykiのマークが表示されている小売店、ビジターセンター、そして電車の駅で購入できます。
- mykiカードは電車、トラム、バスで利用できます。公共交通機関を利用する前に、運賃を支払うためのお金をカードにチャージしましょう。残高が少なくなったときは、コンビニや電車の駅でチャージできます。
- またmykiエクスプローラー(myki Explorer)・キットを購入することもできます。これはメルボルン都心部の電車、トラム、バスが1日乗り放題になり、便利な地図、主な見どころの入場料割引得点が付いているmykiカードです。
- 乗車の際には、交通機関のカードリーダーにmykiカードをタッチします。降車の際にも必ずタッチしてください。
メルボルンにはメルボルン空港(MEL)とアバロン空港(AVV)の2つの空港があります。どちらの空港でも、市内へ向かうための公共交通機関を利用できます。
- スカイバス(SkyBus)・エクスプレス・サービスは、メルボルン空港からは毎日午前4時から翌日の午前1時まで、アバロン空港からは早朝から夕方まで運行されています。どちらの空港からのスカイバスも、市内のスペンサー・ストリート(Spencer Street)にあるサザン・クロス駅(Southern Cross Street)で停車します。乗車券はオンラインまたは空港で購入できます。
- タクシー乗り場とライドシェアの乗車場所は、各ターミナルの正面にあります。案内に従ってお進みください。メルボルン空港から市内までの所要時間は約30分、アバロン空港からは約50分です。
アドバイス:グループ旅行の場合は、メルボルン空港から市内まではタクシーやライドシェアで移動する方が料金が安くなります。
オーストラリアの飛行機、電車、バス、フェリーでは、車椅子や移動支援機器をお使いの方も利用できるバリアフリー対応が整っています。
- メルボルン空港には障害を持つお客様をサポートするサービスがあり、手荷物の取り扱いや空港内での移動、飛行機の乗り降りをお手伝いしています。
- 主なバスや電車もバリアフリーに対応しています。旅行の前に、パブリック・トランスポート・ビクトリア(Public Transport Victoria)のウェブサイトにあるバリアフリー対応(Accessibility)のページで公共交通機関の利用に関する情報を確認してください。
アドバイス:メルボルン市が提供している便利なモビリティ・マップをダウンロードすると、市内にあるバリアフリー対応のトイレや駐車場を簡単に探し出すことができます。
公共交通機関を利用してメルボルンを巡る方法
電車の路線は、市内各地の見どころや郊外に出かけるのに便利です。市内の主要な駅はセントラル駅、フリンダーズ駅、そしてサザン・クロス駅などです。ルートを調べる際にはジャーニー・プランナー(journey planner)・ツールが便利です。
- ジーロング(Geelong)、バララット(Ballarat)、ベンディゴ(Bendigo)、オルベリー(Albury)などの地区へは、Vライン(V/Line)という電車の路線があります。すべての路線でmykiカードを使うことができます。
街の雰囲気を味わいながらメルボルンを巡るには、トラムに乗るのをお勧めします。ルートを調べる際にはジャーニー・プランナー(journey planner)・ツールが便利です。
- メルボルンでは市内中心部に無料トラムゾーン(Free Tram Zone)が設定されています。無料ゾーン内で移動する場合は、mykiカードを使う必要はありません。
- 無料で利用できる乗り降り自由(ホップ・オン・ホップ・オフ)のシティ・サークル・トラム(City Circle Tram)(35番)はメルボルンを巡るのにお勧めの環状線で、15分ごとに運行されています。
- メルボルンの郊外へ向かうトラムの路線は2つのゾーンに分かれており、mykiカードを使った場合の料金は乗車するゾーンに応じて計算されます。
メルボルン市内や近郊の街へはバスが便利です。ルートを調べる際にはジャーニー・プランナー(journey planner)・ツールが便利です。
- ナイト・ネットワーク(Night Network)の電車、トラム、バスは、金曜日と土曜日に夜通し運行されています。
メルボルンを車で巡る
メルボルンはタクシー会社が多数あります。
- タクシーは路上で呼び止めて乗ることができるほか(屋根の上のライトが点灯していれば利用可能)、市街地にはタクシー乗り場が設置されています。
- また、個々のタクシー会社に電話するか、13キャブズ(13cabs)やゴーキャッチ(GoCatch)のアプリをダウンロードしてタクシーを予約することもできます。
アドバイス:午後10時以降にタクシーに乗る場合は、見込まれる運賃を事前に支払う必要があります。
メルボルンではウーバー(Uber)、オーラ(Ola)、ディディ(DiDi)などの大手のほか、地元のゴーキャッチ(GoCatch)といったライドシェアのサービスを利用できます。
アドバイス:女性旅行者の場合は、女性ドライバーによる女性のためのライドシェア・サービスであるシーバ(Shebah)で乗車予約をすることもできます。(成人男性が認可されたチャイルドシートを必要とする子供を連れて移動する必要がある場合は、このサービスを利用できます。)
ガイド付きツアーを利用して、メルボルンでの時間を有効活用しましょう。ショー・ミー・メルボルン(Show Me Melbourne)やメルボルン・プライベート・デイ・ツアーズ(Melbourne Private Tours)など、市内とその周辺を半日または一日で巡るドライブツアーを行っているツアー催行会社が多数あります。
- グリーン・キャブ(Green Cabs)では、人力三輪車に乗って排出ガスなしのメルボルン観光ツアーを楽しめます。
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メルボルンのおすすめ宿泊施設
メルボルンのその他の移動手段
- ウィリアムズタウン・フェリーズ(Williamstown Ferries)では、サウスバンク(Southbank)からヤラ川(Yarra River)の河口にある港町のウィリアムズタウン(Williamstown)まで行く2時間のクルーズを運航しています。
メルボルンは地形がほとんど平坦で、自転車道が広い範囲に整備されているため、市の周辺でサイクリングを簡単に楽しめます。
- ニューロン(Neuron)からアプリをダウンロードすると、メルボルンにある電動スクーターのシェア・サービスを利用できます。