
メルボルンで過ごす3日間
メルボルンの文化とグルメを堪能して、最高の3日間を過ごしましょう。
1日目:メルボルンの見どころとレーンウェイ(裏路地)

ビクトリア州、メルボルン、メルボルンのレーンウェイ(裏路地) © Robert Blackburn, Tourism Victoria
午前
旅の始まりは、活気あふれるメルボルン(Melbourne)の中心部に向かいます。市内を巡回する無料のシティ・サークル(City Circle)トラムに乗って、フリンダース・ストリート駅(Flinders Street Station)から出発し、セントポール大聖堂(St Paul's Cathedral)、国会議事堂(Parliament House)、ロイヤル・エキシビション・ビルディング(Royal Exhibition Building)などの必ず訪れたい見どころをまわりましょう。フラッグスタッフ駅(Flagstaff Station)で降り、5分ほど歩けばクイーン・ビクトリア・マーケット(Queen Victoria Market)に到着します。100年以上も歴史があり、メルボルン市民の台所として親しまれてきたマーケットには、地元のみならず世界中の食材が所狭しと並んでいます。デリ・ホール(Deli Hall)にあるマーケット・レーン・コーヒー(Market Lane Coffee)のコーヒーを買い、ボレック・ショップ(Borek Shop)のホウレンソウとチーズのボレックと一緒に楽しむのがおすすめです。再びトラムに戻って、フェデレーション・スクエア(Federation Square)に向かいます。ここはメルボルンの文化の中心で、オーストラリア映像博物館(Australian Centre for the Moving Image:ACMI)では最先端のアートを見学でき、イアン・ポッター・センター NGV オーストラリア(Ian Potter Centre:NGV Australia)では数多くのアボリジニアートに触れることができます。フェデレーション・スクエアに来たら、先住民アボリジニが所有するクーリー・ヘリテージ・トラスト(Koorie Heritage Trust)にも必ず訪れましょう。現地のクーリー文化を保護し、後世に伝えることを目的に設立された団体で、工芸品、絵画、写真、口述歴史の記録など、興味深い展示品や資料を数多く収蔵しています。ギャラリーを探索したら、近くのフリンダース・レーン(Flinders Lane)でランチを楽しみましょう。多くのレストランが立ち並ぶエリアですが、特にチン・チン(Chin Chin)とコーダ(Coda)がおすすめです。
午後
メルボルンの中心部には、レーンウェイ(裏路地)と呼ばれる石畳の小道が張り巡らされたようにあり、気ままな散策を楽しむのに最適です。19世紀のたたずまいを残したアーケードや路地には、世界的に有名になった活気あるストリートアートが集まっており、見どころ満載となっています。カフェやコーヒーショップが立ち並ぶデグレーブス・ストリート(Degraves Street)で一息ついたら、コリンズ・ストリート(Collins Street)に渡り、1892年開業のお洒落なブロック・アーケード(Block Arcade)をのぞいてみましょう。古き良き時代を感じさせるアーケードには、アンティークジュエリーショップや伝統的なテーラー、歴史あるホープタウン・ティールームズ(Hopetoun Tea Rooms)といった魅力的なお店が並んでいます。午後はビクトリア州、メルボルン王立植物園(Royal Botanic Gardens Victoria, Melbourne Gardens)を散策。内部の神聖なエリアを見学できるメルボルン・クリケット・グラウンド(Melbourne Cricket Ground:MCG)のツアーもおすすめです。3月~9月の滞在であれば、AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の迫力あるプレーをぜひ観戦してください。ディナーには、リトル・バーク・ストリート(Little Bourke Street)でメルボルンのチャイナタウンの味を堪能しましょう。カーティン・ハウス(Curtin House)の広々としたダイニングホール、クッキー(Cookie)にも足を運んでみてください。
2日目:サウス・ヤラ、セント・キルダ

ビクトリア州、メルボルン、セント・キルダ桟橋 © Josie Withers, Visit Victoria
午前
高級感あふれるサウスヤラには、メルボルンを代表するスタイリッシュなショップが立ち並んでいます。美味しい朝食スポットとして人気のツー・バーズ・ワン・ストーン(Two Birds One Stone)で新鮮なイチジク、マーマレードシロップ、ピスタチオクリーム、トーストされたサンフラワーシードなどが添えられたリコッタパンケーキを食べて、一日をスタートさせましょう。エリアの中心部にあるチャペル・ストリート(Chapel Street)には、さまざまなブティックが並んでいます。この通りを行くと、プラーラン(Prahran)近くに到着します。グルメデリや地元の特産品が手に入るプラーラン・マーケット(Prahran Market)の活気を感じながら、グレビリア・ストリート(Greville Street)まで散策していきましょう。ここからタクシーで15分(トラムで30分)ほどのところに、セント・キルダ(St Kilda)のビーチがあります。遊歩道や歴史的なセント・キルダ桟橋(St Kilda Pier)を散策したり、アックランド・ストリート(Acland Street)の有名パティスリーでケーキを楽しんだりしましょう。
午後
トラムに30分ほど乗り、セント・キルダから市街地に戻ります。オーストラリア最古の美術館、ビクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria:NGV)では国内外の芸術家による作品を多数所蔵しており、さまざまな展示やイベントを開催しています。また、メルボルンを新しい角度から眺めてみたいなら、ヤラ川(Yarra River)の水上を走るクルーズ船に乗ってみましょう。リッチモンド(Richmond)ではベトナム料理、カールトン(Carlton)のライゴン・ストリート(Lygon Street)ではイタリア料理、フィッツロイのジョンソン・ストリート(Johnston Street)ではスペイン料理といったように、町には多種多様なレストランが軒を連ねています。近くのブランズウィック・ストリート(Brunswick Street)にはエスニック料理店やパブ、ルーフトップ・バーが立ち並び、とても活気に満ちています。ネイキッド・フォー・サタン(Naked for Satan)のルーフトップテラス、ネイキッド・イン・ザ・スカイ(Naked in the Sky)で、特製ウォッカを味わいながら、最高の夜景を楽しみましょう。
3日目:モーニントン半島での1日ツアー

ビクトリア州、モーニントン半島、ポイント・キング・ビーチ © Derek Ross, Tourism Australia
午前
メルボルンでレンタカーを借りて、1時間ほどドライブで南下すると、モーニントン半島(Mornington Peninsula)に到着します。ここは入り江やビーチだけでなく、ワイナリー、果樹園、有名レストランなども集まる魅力的なスポットです。ソレント(Sorrento)の町では、ミリオネアズ・ウォーク(Millionaire’s Walk)の高台からすばらしい眺望が楽しめます。ゆるやかな起伏のある往復1.5kmの道のりを散策しながら、ポート・フィリップ・ベイ(Port Phillip Bay)を一望しましょう。次にペニンシュラ・ホットスプリングス(Peninsula Hot Springs)を訪れ、天然温泉やトルコ式の蒸し風呂「ハマム」でリラックスしたり、さまざまなウェルネス体験を受けたりして、癒しの時間を過ごしましょう。お昼はパリンガ(Paringa)でブドウ畑の坂道を眺めながら、ゆっくりとランチを楽しみます。
午後
モーニントン半島には、50以上のセラードアがあり、その多くがピノ・ノワールとシャルドネを専門に製造しています。少量生産のワインメーカー、クリッテンデン・エステート(Crittenden Estate)では、厳選されたワインを味わうことができるほか、フォクシーズ・ハングアウト(Foxeys Hangout)で醸造家のマイケル・リーと一緒にスパークリングワインをブレンドして楽しむのもおすすめです。また、レッド・ヒル・ブリュワリー(Red Hill Brewery)、モーニントン・ペニンシュラ・ブリュワリー(Mornington Peninsula Brewery)、トゥルー・サウス(True South)など、オーストラリア屈指のクラフトビールの醸造所もあります。さまざまなグルメや食材が集合するワイン・フード・ファームゲート・トレイル(Wine Food Farmgate trail)では、地元の美味しい食を堪能することもできます。ラグジュアリーなヴィラで一晩を過ごし、ゆっくりとドライブを楽しみながらメルボルンに戻ります。
時間が許すのであれば、ほかの日帰りツアーを巡るのもおすすめです。グレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road) の美しい景観を眺めながらローン(Lorne)に向かったり、ヤラ・バレー(Yarra Valley)でオーストラリア随一の高品質ワインを味わったりと、さまざまな楽しみ方があります。週末を過ごす場合は、事前にメルボルン周辺の目的地のおすすめ情報をチェックしましょう。