
カンガルー島とアデレードでの贅沢な5日間
ガイド付きツアーだけがオーストラリアの観光手段と思っていませんか?この旅行はそうではありません。イルカと泳ぐとき、原生地域を散策するとき、そして素晴らしい食事とワインを堪能するときに、自分の冒険心がガイドとなります。
原文:マックス・アンダーソン
カンガルー島(Kangaroo Island:KI)の面積はシンガポールの9倍ですが4,000人しか住んでいません。そのため、車を停めて訪れるべき価値のある見どころが無限にあります。この島の有名な固有動物を、本来あるべく野生の環境で見るチャンスです。この旅程は、舗装道路をドライブして行けるカンガルー島のハイライトをまとめています。しかし自分で道を切り拓きたいという熱心な人は、回り道を好きなだけお楽しみください。
見どころ
- オーストラリアで最高のラグジュアリー・ロッジに滞在する
- 地元産食材や自然にいる野生動物を体験する
- インスタグラムでもてはやされるリマーカブル・ロックスに驚嘆する
基本データ
- 日数:5日間
- 距離:500km
- 移動手段:車
- 最寄りの主要都市:アデレード
- 料金:$$$$$
1日目:アデレードからキングスコートへ

南オーストラリア州、マクラーレン・ベール、ダレンバーグ・キューブ © Marc Mandica, South Australian Tourism Commission
アデレードでレンタカーを借りたら、午前中に南に40kmの場所にあるシラーズ・ワインで有名な海岸沿いのワイン産地、マクラーレン・ベール(McLaren Vale)に向かいましょう。マクラーレン・ベールの街に着く前に、道路標識を見ながらダレンバーグ(d’Arenberg)・ワイナリーまで行ってみましょう。ここには未完成のルービックキューブに似せて造られたアバン・ギャルドの5階建て構造のキューブ(The Cube)があり、その中に「オルタネート・リアリティ博物館(Museum of Alternate Realities)」、仮想発酵槽、テイスティング・ルームが設置されています。続けて15分ドライブして、3時に出発するカー・フェリーに間に合うようにケープ・ジャービス(Cape Jervis)のフェリー・ターミナルに行きます。カンガルー島まで45分の船旅を楽しんだら、キングスコート(Kingscote)まで1時間のドライブです。夕方着きますので、海辺のオーロラ・オゾン・ホテル(Aurora Ozone Hotel)にチェック・インしましょう。この島の中心地には2,000人が住んでいて、南オーストラリア州で最初に欧州人が定住した場所です。夕暮れ時にリーブス・ポイント(Reeves Point)周辺をドライブして1836年頃建てられた遺跡を見てみましょう。夕食はホテルに戻って、地元の珍味であるマロン(地元産淡水イセエビ)などのシーフード・メニューなどを楽しむことができます。
2日目:キングスコートからビボンヌ・ベイへ

南オーストラリア州、カンガルー島、ビボンヌ・ベイ桟橋 © Isaac Forman, Serio
朝食が済んだらチェック・アウトしてエミュー・ベイ・ボート・ランプ(Emu Bay Boat Ramp)に朝9時までに行き、3時間の海のアドベンチャーを楽しみましょう。この島で5代目のアンドリュー・ネイバー氏が所有するハイ・パワー・ジェット・ボートに乗船して、イルカと泳いだり、鼻の長いオットセイのコロニーを訪ねてみませんか。ちょっとした魚釣りにも気軽に挑戦してみましょう。次にシグネット川(Cygnet River)に向かって西に5kmドライブして、一風変わったフロッグス・アンド・ローゼス(Frogs & Roses)・カフェで昼食にしましょう。ここは種苗所にある素朴な木材でできた小屋をレストランにしていて、菜園で獲れた食材をトッピングしたピザがおすすめです。
さらに30分ドライブすると、1950年以降時が止まったような小さい海岸沿いの砂の道と海の家のコミュニティ、ビボンヌ・ベイ(Vivonne Bay)に着きます。ビボンヌ・ベイ・ジェネラル・ストア(Vivonne Bay General Store)で肉とサラダのパック詰めバーベキューセットと、地元産ワイン、ベイ・オブ・ショールズ(Bay of Shoals)や小麦ビール、ドランケン・ドローン(Drunken Drone)を買っておきましょう。ここにはオンラインで予約できる自炊可能な海の家があります。チャーミングで快適なビオンヌ・ザ・ベイ(Beonne The Bay)やビボンヌ・オン・サンセット(Vivonne on Sunset)にはモダンな設備があり、ビーチで休暇を過ごすのに必要なおもちゃもたくさんあります。午後は、オーストラリアのベスト・ビーチに選ばれたことのある5kmもある長いカーブ状の白浜、ビボンヌ・ベイで過ごしましょう。ケー・アイ・アウトドア・アクション(KI Outdoor Action)が催行する日暮れ時の四輪バイクのツアもおすすめです。このツアーでは、オフ・ロード・アクションとコアラや固有種のKIカンガルーなどの見学を両方楽しめます。太陽が沈んで星が出てきたら、ビボンヌ・ベイ・ジェネラル・ストアで買っておいたパック詰めバーベキューセットの出番です。
3日目:ビボンヌ・ベイからスネリング・ビーチへ

南オーストラリア州、カンガルー島、シール・ベイ(Seal Bay)© Tourism Australia
近郊のラスティック・ブルー・カフェ(Rustic Blue café)で野生のカンガルーが放牧地で草を食べているところを見ながら朝食をどうぞ。次に10分ドライブしてリトル・サハラ(Little Sahara)まで行ってみましょう。ここの砂丘のなかには、海抜70mにもなるものがあります。若者連れのグループやインナー・チャイルドを解き放ちたい人は、サンド・ボードやサンド・サーフで砂丘を滑り降りるチャンスをお見逃しなく。次に15分ドライブして、カンガルー島でとても有名な見どころ、シール・ベイ(Seal Bay)に向かいましょう。パーク・レンジャーの案内で遊歩道に行きます。ここからは、白い砂浜とトルコ石の色をした海の先端を見下ろせる急な岩だらけの入り江に降りられます。この入り江は絶滅の危機に瀕するオーストラリア・アシカのコロニーで、赤ちゃん、授乳中の母親、そして闘っているオスたちが見られる「レンジャー・ウォーク」からの眺めが最高です。この後は、5つ星のヴィラと別荘が集まったライフタイム・プライベート・リトリート(Lifetime Private Retreats)にチェックイン。砂浜、広々とした海岸線、なだらかな丘の景色を眺められる宿泊施設を選ぶことができます。
4日目:カンガルー島でのグルメ

南オーストラリア州、カンガルー島、ダドリー・ワインズ(Dudley Wines)© Tourism Australia
今日はカンガルー島で生産されている、新鮮な素晴らしい味覚を楽しみましょう。カンガルー・アイランド・ウィルダネス・ツアーズ(Kangaroo Island Wilderness Tours)のツアーに参加すれば、島中を巡るグルメな旅に出ることができます。島の自然や野生動物を目にしながら、素晴らしい料理、ワイン、スピリッツを味わいましょう。まずはロブスター、カキ、イセエビなどの新鮮なシーフードランチから始めて、その後はダドリー・ワイン(Dudley Wines)のセラードアに向かいます。
カンガルー・アイランド・スピリッツ(Kangaroo Island Spirits)では、ゆっくりと腰を下ろし、沈む太陽を眺めながら、手厚いもてなしとジンを楽しみましょう。このブティック蒸留所では、カンガルー島の素晴らしい自然の風景、味覚、香りを思わせるジンを造っており、受賞歴もあります。この島の最高の職人が作りだした逸品を味わった後、ツアー会社は宿泊施設まで送ってくれます。
5日目:カンガルー島からアデレードへ

南オーストラリア州、カンガルー島、ペネショー © Tourism Australia