
オーストラリアのレッドセンター8日間の旅
レッドセンターは文化的にも美的にも充実した場所です。ここで、オーストラリアが誇る人気エリアの一つ、レッドセンターの巡り方を紹介します。
ウルルは、オーストラリアを訪れたらぜひ見たい場所です。よくオーストラリアの聖地といわれますが、レッドセンター(Red Centre)には、アウトバックの美しさ、行ってみたい有名スポット、エキサイティングなアドベンチャーがそろっています。
見どころ
- ウルルを間近で見る
- 渓谷奥地に隠れた水場で泳ぐ
- アナング族およびピジャンジャジャラの先住民アボリジニ文化について学ぶ
基本データ
- 日数:8日間
- 移動手段:車
- 料金:$$
1日目:アリス・スプリングス

アリス・スプリングスは地元では「アリス」と呼ばれており、オーストラリアのレッドセンターの中心地です。ウルル、カタ・ジュタ(Kata Tjuta)、キングス・キャニオンなど、ノーザンテリトリーのアウトバックを巡る際の拠点に最適です。
アリス・スプリングスへはオーストラリアの主要都市から飛行機で行けます。また、ダーウィンかアデレードからなら、自動車で16時間です。
アリス・スプリングスから郊外へ3時間ほど行ったところにある、本物のテリトリースタイルのヘール・リバー・ホームステッド(Hale River Homestead)に泊まりましょう。ここでは、ブッシュウォークやバードウォッチング、マウンテンバイク、4WDアドベンチャーなど、オーストラリアのアウトバックのライフスタイルを体験できます。このアウトバックの施設には、キャンプ場やバンクハウスなど、さまざまな宿泊施設がそろっているので、予算に合わせて選ぶことができます。
2日目:ウエスト・マクドネル山脈を探索する

アリス・スプリングスからウェスト・マクドネル山脈(West MacDonnell Ranges)まで、約1時間のドライブです。ウェスト・マクドネル国立公園の中では、山脈のパノラマ風景や、水場、渓谷を楽しむことができます。エラリー・クリーク・ウォーターホール(Ellery Creek Waterhole)やオーミストン・ゴージ(Ormiston Gorge)に寄りましょう。近くの岩々の陰に水場を見つけることができます。このエリアはとてものどかなので、リフレッシュするのに最適です。
ひと泳ぎしたら、グレン・ヘレン・ロッジ(Glen Helen Lodge)へ。このロッジはそれ自体が観光スポットです。午後からは、そびえる砂岩の壁ときれいな景色が見られるグレン・ヘレン・ゴージ(Glen Helen Gorge)や、先住民アボリジニにとって神聖な場所であるオークル・ピット(Ochre Pits)などのさまざまな見どころを巡りましょう。壮大な眺めのサーペンタイン・ゴージ(Serpentine Gorge)もお忘れなく。
一日の最後は、ビールで喉を潤したあと、ナマジラ・ギャラリー・レストラン(Namatjira Gallery Restaurant)でディナーはいかがでしょうか。BBQに慣れている方なら、グレン・ヘレン・ゴージの崖に沈む夕日を見ながら自分たちで料理をするのも良いでしょう。
3日目:アリス・スプリングスへ車で戻る

午前中は、グレン・ヘレン・ホームステッドをさらに探索しましょう。スタンドリー・キャズム(Standley Chasm)やシンプソンズ・ギャップ(Simpsons Gap)、ソンダー山(Mt Sonder)、タイラーズ・パス(Tylers Pass)など、見どころはまだまだたくさんあります。荒々しい風景をバックに写真を撮りましょう。
午後は、アリス・スプリングスまで車で戻り、そこで宿泊です。ディナーはアンクルズ・タバーン(Uncles Tavern)へ。1日観光した後、ビールを楽しむのにも最適な場所です。
4日目:キングス・キャニオンへの冒険

キングス・キャニオン(Kings Canyon)は、アリス・スプリングスから車で5時間ほど掛かりますが、その景色を見れば疲れも吹き飛ぶはず。キングス・キャニオンは4億4,000年もの年月を掛けて形成されました。その高さは海抜270mにもなります。砂岩と硬質頁岩の層が折り重なってドームと台地を作っており、その下には自然の岩のプールができています。そして、地域の動植物が生息します。
到着したらまず、キングス・キャニオン・キャンプグランド(Kings Canyon Campgrounds)にチェックインし、それから、キングス・キャニオン・サンセット・ビューイング・プラットフォーム(Kings Canyon Sunset Viewing Platform)へ向かいましょう。キャンプチェアを持ち、ポップアップバーでドリンクを確保していきます。
5日目:キングス・キャニオン、リム・ウォーク

アドベンチャーに出かけるため、ハイキングブーツを用意。
まだ暗いうちに起床し、キングス・キャニオンの頂上から日の出を見ましょう。全長6kmのキングス・キャニオン・リム・ウォーク(Kings Canyon Rim Walk)を歩くには、少なくとも4時間の所要時間を見ておきましょう。この遊歩道からは、渓谷や周囲の景色が見渡せます。地域の先住民アボリジニの歴史について聞きたいと思ったら、アボリジニの長老の案内によるガイドウォークに参加しましょう。伝統的に所有してきた人々にとってこのエリアがどのような意味を持つのかを学ぶことができます。
また、エリアの少し違った体験の仕方もあります。クアッド・サファリに参加すれば、うねる赤い砂の砂丘をクルーズしたり、深いマルガのやぶやスピニフェックスの金色の野原の中をぬって走ったりできます。このツアーでは、キング・クリーク・ステーション(King Creek Station)の敷地内の一部も巡ります。敷地内では、ショートホーン種の牛、ラクダ、馬が見られるうえ、カンガルーや風変わりなディンゴに出会えることもあります。クアッドライド以外の選択肢としては、キングス・キャニオン・シーニック・フライトがあります。空からの景色も最高です。
一日アクティビティを楽しんだ後は、キングス・キャニオンから30kmのところにある、稼働中のラクダと牛の牧場、キングス・クリーク・ステーションでサファリテントに宿泊です。
6日目:ウルルに到着

今日は、オーストラリアのアウトバックが誇るスポットを訪れます。それはウルル。
キングス・クリーク・ステーションからウルル(Uluru)まで4時間のドライブです。ウルルは、オーストラリアのレッドセンター(Red Centre)のウルル・カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)中心部にあります。ウルルを体験するにはさまざまな方法がありますが、先住民アボリジニのガイドと一緒に歩くのはおすすめ。古代からの伝統や物語について知ることができます。また、ヘリコプターや熱気球、スカイダイビングで空からながめるのも最高の体験です。さらに、ハーレー・ダビッドソンのバイクで砂漠を横断したり、ラクダの背中に乗って砂漠を巡ったりすることもできます。
ウルル・キャメル・ツアーズ(Uluru Camel Tours)に参加し、日没を見に行くのもおすすめ。ラクダの背中に乗ってグループで赤土の上を進んでいき、美しい夕焼けを見ます。
そして、暗くなりつつある中、ファームへ戻り、ビールやワイン、シャンペンを飲みながら、有名な焼きたてのビアブレッドダンパーなど、アウトバックのブッシュフードを味わいましょう。宿泊は、ウルル・アウトバック・パイオニア・ホテル(Uluru Outback Pioneer Hotel)に泊まりましょう
7日目:ウルルの芸術と文化

アウトバックの日没は最高ですが、ウルルの日の出も負けず劣らず素晴らしいものです。この日の朝は、ウルル・モーターサイクル・ツアーズ(Uluru Motorcycle Tours)で少し違った体験をしましょう。ハーレー・ダビッドソンのバイクまたはオート三輪の後ろに乗って、楽しいアドベンチャーに出掛けます。
このように朝早く行動を開始すると、エリアを探索する時間がまだ丸一日あります。エミュー・ラン・エクスペリエンス(Emu Run Experience)はおすすめのツアー。カタ・ジュタやアボリジナル・カルチャー・センター(Aboriginal Cultural Centre)、ウルル、マラ・ウォーク(Mala Walk)、ムティジュル・ウォーターホール(Mutitjulu Waterhole)などを巡ります。
または、マルク・アーツ点描画ワークショップ(Maruku Arts Dot Painting Workshop)に参加し、先住民アボリジニアートの基礎を学びましょう。自分の作品を作りながら、伝統のシンボルや道具、物語について知ることができます。
勇敢な方には、スカイダイビングを旅程に加えることをおすすめします。スカイダイブ・ウルル(Skydive Uluru)に予約を入れたら、あとは空を降下し、美しい景色をながめるだけです。
8日目:アリス・スプリングスへ車で戻る

ウルルで忘れられないアドベンチャーを体験した後は、アリス・スプリングスに向かい、レッドセンターでの最後の夜を過ごします。自動車の旅は約5時間。通り過ぎるアウトバックの風景を目に焼き付けましょう。
アリス・スプリングスに到着したら、アリス・スプリングスYHA(Alice Springs YHA)にチェックインします。のんびりと過ごした後、アース・サンクチュアリ・ツアーズ(Earth Sanctuary Tours)が行うナイト・スカイ・ツアーに参加しましょう。アウトバックは街の明かりがほとんどないうえ、空が澄んでいるので、素晴らしい星空が広がります。