
ハービー・ベイからブリスベンへの8日間のドライブ旅行
4WDで美しい島のビーチを走り、コアラを抱き、難破船の周りでダイビングを楽しみます。そして、最終的に光あふれるクイーンズランド州の州都、ブリスベンに到着します。
原文:ルーシー・ジョーンズ
この8日間の旅では、金色に輝くビーチから、緑豊かなヒンターランド、広大な砂の島までの、壮大なサンシャイン・コースト(Sunshine Coast)を巡ります。固有動物(クジラやイルカ、コアラなど)を間近で見たり、海沿いでキャンプを楽しんだり。山頂で日の出を見たり、水中の探検を楽しんだりすることもできます。アドベンチャーにチャレンジし、新しいスキルを学び、他の旅人と旅の話で盛り上がりましょう。
見どころ
- ハービー・ベイでザトウクジラと泳ぐ
- 世界最大の砂の島、フレーザー島を探索する
- スティーブ・アーウィン設立のオーストラリア動物園でコアラを抱く
基本データ
- 日数:8日間
- 距離:360km
- 移動手段:自動車とフェリー
- 最寄りの主要都市:ブリスベン
- 料金:$
1日目:ハービー・ベイ

ようこそ、ホエールウォッチングのメッカへ。毎年7月から11月の間、多いときは25,000頭にものぼるザトウクジラがクイーンズランド州の海岸に沿って泳ぎ、多くがハービー・ベイ近辺の穏やかな海域を訪れます。毎日マリーナから出発するホエールウォッチングのボートに乗り、自然環境の中に生息するこの優しい巨大生物を見に行きましょう。武者震い?ウェットスーツを着て、シュノーケルを付け、クジラと一緒に泳ぎましょう。ハービー・ベイ・ダイブ・センター(Hervey Bay Dive Centre)では7月から10月の間、毎日ツアーを開催しています。クジラのシーズンでない時期に訪れた場合は、ハービー・ベイ・エコ・マリーン・ツアーズ(Hervey Bay Eco Marine Tours)が実施するシュノーケリングツアーに参加し、グレート・サンディー海洋公園(Great Sandy Marine Park)内のサンゴ礁や魚、カメ、イルカを見ることができます。夜は、家族経営でリラックスできるウールシェッド・バックパッカーズ(Woolshed Backpackers)に泊まります。緑豊かな庭園の中にハンモックが点在します。公共エリアへ行けば、バーバキューが楽しめたり、他の旅行者に出会うチャンスが生まれます。
2日目:ハービー・ベイからフレーザー島へ

海岸から15kmのところにある世界最大の砂島、フレーザー島(Fraser Island)へ行きましょう。ハービー・ベイのフレーザー・マジック4WDハイア(Fraser Magic 4WD Hire)で4WDをレンタルし、20分掛けてリバー・ヘッズ(River Heads)へ向かいます。島へ行くバージ船はここから出発します。4WDでフレーザー島のビーチを走るのはエキサイティングな体験です。ハイウェイを走るのとは全く違います。これは新しいスキルを身に付け、自分の能力に対する自信を高めることができるチャンスです。島の東部にある長い砂のハイウェイ、75マイルビーチ(75 Mile Beach)を走り抜けましょう。その後は、数時間掛けてセントラル・レイクス(Central Lakes)を散策しましょう。フレーザー島は、オーストラリアで野生のディンゴを見ることができる数少ない場所の1つです。ここには最大30の群れが生息しており、道を歩いていたり、ビーチでのんびりしているところを見ることができます。野生動物なので距離を保つようにして、絶対に餌をやろうとしたり、撫でようとしたりしないでください。島には45ものキャンプ場があるので、いずれかを選びテントを張りましょう。利用許可の購入が必要です。自前の道具を持っていない場合には、レンタルすることもできます。
3日目:フレーザー島

1日の初めに、透き通る水のマッケンジー湖(Lake McKenzie)でひと泳ぎするのはいかがでしょうか。この湖は「宙水」湖であり、つまりここの水は雨水のみによって供給されます(地下水や川からではない)。そして、砂は純白のシリカです。湖の水は明け方の薄暗い光の中で特にきれいに見えます。これを見るために早起きする価値は十分あるでしょう。また、75マイルビーチのシャンパン・プール(Champagne Pools)に浸かるのもおすすめ。この岩のプールは海辺にあり、波が来るたびにプールに入ってくる水が泡立つので、まるで天然のジャグジーのようです。フレーザー島グレート・ウォーク(Fraser Island Great Walk)は、島の真ん中をくねりながら通る90kmの遊歩道です。全道のりを制覇するには6~8日掛かりますが、午後に気軽に挑戦できる短いセクションがいくつもあります。歴史に興味をお持ちの方は、キングフィッシャー・ベイ・リゾート(Kingfisher Bay Resort)からマッケンジー・ジェッティ(McKenzies Jetty)までを歩くと良いでしょう。フレーザー・コマンドー・スクール(Fraser Commando School)という、第二次大戦で南西太平洋地域のミッションに備えて訓練が行われたトレーニングキャンプを通ります。
4日目:フレーザー島からヌーサへ

フェリーで本土に戻り、南へ車で2時間強行くと、おしゃれな街ヌーサ(Noosa)があります。きれいなビーチでくつろいだり、ラーン・トゥ・サーフ・ヌーサ(Learn to Surf Noosa)でサーフィンのレッスンを受けたり。ヌーサ川(Noosa River)でカヤックに乗ったり、海岸線に沿って小さな村サンシャイン・ビーチ(Sunshine Beach)まで歩いたりすることもできます。ヘイスティングス・ストリート(Hastings Street)を歩いてみましょう。ヌーサがなぜサンシャイン・コーストで最も魅力的な場所として知られているのかがきっと分かります。通りには、素敵なレストランや活気あるバー、シックなブティックが軒を連ねます。予算を気にせず、豪華な食事に舌鼓を打つのも、ノッシュ・エクスプレス(Nosh Express)でフィッシュ・アンド・チップスを買って、砂浜で食べるのも良いでしょう。ハルス・ロッジ(Halse Lodge)は、クイーンズランド州の遺産登録されている家を利用しています。メイン通りから少し入ったところにあり、ビーチにもすぐ行けます。サーフボードを借りたり、共有部屋でビリヤードをしたり、フレンドリーなバーでドリンクを飲んだりできます。
5日目:ヌーサからグラスハウス・マウンテンズへ

今日は、サンシャイン・コーストのヒンターランドにある、壮大なグラスハウス・マウンテンズ(Glass House Mountains)へ向かいます。ワースワイルド(WorthWild)でアブセイリング・ツアーに参加しましょう。最初にベテランのインストラクターが小規模な崖で教えてくれ、自信をつけさせてくれます。その後、ンガンガン山(Mount Ngungun)の頂上の高さ50mの崖でアブセイリングに挑みます。これにはクライミングバディが必要で、自分たちの安全に責任を持たなければなりません。よって、他人を思いやったり、信頼関係を作ったりするいい勉強になります。アブセイリングから戻ったら、オーストラリア動物園(Australia Zoo)に行くためにビアーワへ向かいましょう。この動物園は、地元が誇る野生動物界のレジェンド、故スティーブ・アーウィンによって設立されました。クイーンズランド州は、オーストラリアで3州しかないコアラが抱ける州(他の2州は南オーストラリア州と西オーストラリア州)の一つです。この州へ来たら、ぜひ国を代表するこの動物を抱きしめてみてください。夜はグラスハウス・マウンテンズ・エコロッジ(Glass House Mountains Ecolodge)で過ごします。緑豊かなブッシュランドに囲まれ、ティブローガーガン山(Mount Tibrogargan)の素晴らしい景色が見える、環境に優しい施設です。
6日目:グラスハウス・マウンテンズからモートン島へ

朝早く起きて、ンガンガン山の頂上まで登り、日の出を見ましょう。20~30分歩く必要があり、懐中電灯も必要です。しかし、グラスハウス・マウンテンズの眺めは素晴らしく、絶対に行って損はありません。その後、車に1時間乗り、ブリスベンのホルト・ストリート・ワーフ(Holt Street Wharf)へ。ここからモートン島(Moreton Island)行きのフェリーに乗ります。島では、1日中泳いだり、スタンドアップパドルボードやサーフィン、魚釣りをしたりして楽しみましょう。もちろん、身体を焼くのも良いでしょう。宿泊は、島の西側の海辺にある豪華なタンガルーマ・アイランド・リゾート(Tangalooma Island Resort)で。毎日日没時には、バンドウイルカの群れがリゾートの前の湾に入ってきます。水の中を歩いていき、直接エサをやることができます。日が暮れてからは、照明の付いたガラス底のボートに乗り、有名なタンガルーマの難破船を見に行きましょう。
7日目:モートン島

この日は、スキューバダイビングに挑戦し、難破船を間近で見ましょう。1963~1984年の間にモートン島沖で15隻の船が沈没し、安全な停泊地ができました。年月とともにそこにはサンゴ礁ができ、100種類以上の魚が住むようになりました。ときには、イルカやテンジクザメ、ジュゴンも来ます。すぐそこが深くなっているので、ビーチから直接水に飛び込めます。よって、初心者も上級者もダイビングをするのに最適な環境です。島の真ん中にある巨大な砂丘へ行きましょう。この砂丘は高さ280mもあり、各外側に急勾配ができているため、サンドトボカンをするのに最適です。ワックスの塗られた薄いボードに座るか寝そべるかして、砂丘を滑り降ります。最高スピードは40km/hにもなります。絶叫したり、笑ったり。髪をブラシすると数週間は砂が出てきます。
8日目:モートン島からブリスベンへ

朝からひと泳ぎしたら、午前8時半のフェリーに飛び乗り、ブリスベンに戻ります。この日は、にぎやかなクイーンズランド州の州都を巡ります。ブリスベンは、GOMAなどの世界的なギャラリー、革新的な建築、限界を押し広げる地元の芸術シーンがある、創造性の中心地です。また、素晴らしいレストランや、ライブ音楽、深夜までにぎやかなナイトシーン、メルボルンに勝るとも劣らないカフェ文化もそろっています。この街を見物する最高の方法の一つが水の上から。リバーライフ(Riverlife)でカヤックを借りて、ブリスベン川(Brisbane River)をゆったりと進みましょう。または、ストーリー・ブリッジ・アドベンチャー・クライム(Story Bridge Adventure Climb)で上から街を見下ろすのも良いでしょう。橋から30m以上も懸垂降下することができます。
フォーティテュード・バレー(Fortitude Valley)はオーストラリア初のエンターテイメント専用地区。滞在するのにおすすめの場所です。バンク・ブリスベン(Bunk Brisbane)(個室と大部屋が備わるホステル)に泊まれば、街のナイトライフにすぐにアクセスできます。レーンウェイ(裏路地)にあるディスコをテーマとしたイタリアンレストラン、ジョニーズ・ピッツェリア(Jonny’s Pizzeria)でディナーを食べるのも良いでしょう。夜中まで低価格のピザを提供しています。また、ダンスが始まることもあります。