
オーストラリアのおすすめのスキー・リゾート
オーストラリアの雪原は、美しいブッシュランドを背景にした新鮮な雪を探しているスキーヤーやスノーボーダーにユニークな体験を提供します。
原文:レイチェル・オークスアッシュ
オーストラリアに冬が訪れると、スキー場がオープンします。ここでは、ニュー・サウス・ウェールズ州とビクトリア州の最高のスキースポットと、ここで楽しめることについて紹介します。
ニュー・サウス・ウェールズ州、スレドボ

シドニーから南に6時間のところに、長距離コース、スキーイン/スキーアウトの宿泊施設、活気あるアフターシーンが好きな人に人気があるスキーマウンテン、スレドボ(Thredbo)があります。
オーストラリア最長のスキー場、スレドボ・スーパートレール(Thredbo Supertrail)では、5.9キロメートルの手入れされた雪の上を滑り、太ももが熱くなるような体験ができます。上級のスキーヤーは、パウダーデーにザ・ブラフを試したり、バックカントリースキーをするためにデッド・ホース・ギャップに出かけたりすることができます。初心者向けには、チェアリフトを完備した専用スキー場があり、中級者向けには、ザ・クルーザー・エリアとハイ・ヌーンが用意されています。スキーのままカリーラ・ヒュッテ(Kareela Hutte)に行き、ヨーロッパ風に長時間のランチを楽しむこともできるし、メリッツ・マウンテン・ハウス(Merritts Mountain House)でエネルギー補給を急いで済ませ、スキーを再開することもできます。
毎週土曜日の夜には、インストラクターとゲストが山頂から村のベースまでスキーで下るイベント、フレアランが行われます。ぜひ参加してみましょう。もうこれ以上スキーをできないと太ももが悲鳴をあげたときは、村に来て、カスケード(Cascades)の、牛骨バターとトリュフを使った特製のグルメバーガーを食べてください。ライブミュージックとホットワインのナイトキャップを楽しむには、シュス・バー(Schuss Bar)へどうぞ。または、スレドボで唯一のアフタースキースポット、マム・アルパイン・バー(Mumm Alpine Bar)で夜通しパーティーをお楽しみください。
ゲレンデで一日を過ごし、町で一夜を過ごした後、疲れた体を休めるには、ザ・イースタン(The Eastern)がおすすめです。スレドボ・ビレッジには、豪華なAirBnBアパートメントが2棟あります。そこからは山の素晴らしい景色を眺めることができます。ザ・デンマン(The Denman)は町の中心部にあるもう一つの居心地の良い便利な宿泊施設です。
ニュー・サウス・ウェールズ州、ペリシャー

大きいスキーリゾートが好きなら、ペリシャー(Perisher)が最適です。このリゾートは、オーストラリア最大のリゾート地で、スキーが可能な土地は1,200ヘクタール以上に上ります。ペリシャーはシドニーから南に6時間のところにあり、湖畔のリゾート地ジンダバイン(Jindabyne)から車でアクセスできます。または、近くのレイク・クラッケンバック・リゾート(Lake Crackenback Resort)からはスカイチューブでアクセスできます。
ペリシャーでは山の上に滞在することができますが、中央のスキー村はありませんので、ロッジで出るディナーを他のゲストと食べながら、自分たちで楽しい時間を過ごす必要があります。おすすめの宿泊施設としては、マリッツ・ホテル(Marritz Hotel)やザ・マン・フロム・スノーウィー・リバー・ホテル(The Man From Snowy River Hotel)などがあります。
ペリシャーはベイル・リゾート(Vail Resorts)のエピックパスの対象になっています。北米のベイル・リゾートでスキーをする国際的な旅行者は、エピックパスを持っていれば無料でスキーを楽しむことができます。さまざまなレベルのスキーヤーが、ペリシャーの起伏あるスロープを楽しむことができます。お子様がテレインパークが好きなら、なおさら適しているでしょう。ペリシャーには国内でも有数のテレインパークがあり、オリンピックやXゲームのスキーヤーやボーダーの多くがここで訓練を受けています。
ビクトリア州、フォールズ・クリーク

オーストラリアで最も美しいスキー場は、メルボルンからわずか4時間半、オルベリー(Albury)空港から2時間です。フォールズ・クリーク(Falls Creek)は歩行者専用のスキー村で、すべての宿泊施設、食事、雪のアクティビティは文字通りスキーイン/スキーアウトなので、アフターブーツを持って行きましょう。
ビクトリア州で最大のスキーリゾートであるフォールズ・クリークは、家族連れにも最適です。活気あるスキースクールがあるうえ、子供向けの最も優しいコースは魔法の森を通り抜けます。約450ヘクタールがスキーとスノーボード用に使われ、名前の付いているコースが92本あります。さらに冒険を楽しみたい方には、スティーブ・リー・バックカントリー・ツアーに参加することをおすすめします。スノーモービルの後ろの専用のそりに飛び乗りましょう。オーストラリアの元オリンピック選手がスキーやボードをするために新鮮なパウダースノーへ連れて行ってくれます。
スパQ(SpaQ)でスキーからの回復マッサージを受けてくつろいだら、エルク(Elk)で暖炉のそばに座り、温かい食事を楽しみましょう。また、アストラ・ロッジ(Astra Lodge)では、ヨーロッパスタイルのアフタースキー、QTホテル(QT Hotel)では、スキーを履いたまま利用できるクランスキー・スタンド(Kran-Ski Stand)のホットドッグがおすすめです。
ビクトリア州、ホーサム

ホーサム山(Mount Hotham)のスキー村は、麓ではなく山の上にあります。つまり、その日の最初にスキーをするときは、チェアリフトまで降りることになります。また、雲の上のホテルやロッジで泊まることになるので、本当の高山の雰囲気を味わえます。ホーサムはご存じのとおり、フォールズ・クリークの姉妹山であり、こちらもメルボルンから車で4時間半の距離です。ホーサムにいる間にフォールズ・クリークを体験したい場合は、2つのリゾートにある日帰りのヘリリンクを利用してください。これを利用することで、片方に滞在してもう片方でスキーをすることができます。
ホーサム山は、中級、上級、熟練者用のコースがそろっており、より急で難しいコースを好む人に最適です。自慢の種に、メアリーズ・スライドを試してみましょう。初心者エリアは丘の他の地域とは分離されており、専用のチェアリフトが備わるとともに、子供のスキースクールもあります。本当にユニークなことを体験したいのなら、バックカントリートレイルのハスキー犬ぞりツアーをお楽しみください。
ホーサムでは、バーやレストランが集まった特設の村、ディナー・プレーン(Dinner Plain)も利用できます。道を15分歩いたところにあります。ここへ行き、伝統的な温泉スパトリートメントを楽しむのも良いでしょう。ゲレンデで疲れた体をほぐすのに最適です。その後は、山の素晴らしい景色を一望できる家族向けのロッジ、ペガサス・アルパイン・クラブ(Pegasus Alpine Club)でお休みください。
ビクトリア州、マウント・ブラー

メルボルンの人々は、マウント・ブラー(Mount Buller)を愛しています。3時間で行ける近さがその一つの理由です。そして、300ヘクタール以上のスキー可能な土地、約80キロメートルに及ぶ標識のあるコース、そしてビクトリア州最大のリフトネットワークがあります。一日中スキーを堪能するにの十分なコースがあるうえに、初心者用コースと上級者コースの割合が理想的です。
ここはオーストラリアの多くの冬季オリンピック選手の本拠地であり、定期的にABOMモーグルなどの競技イベントが開催されます。子供たちは冬の犬ぞりが大好きになるでしょう。レース用ハスキーに引っ張られる伝統的なそりに乗れば、まさに冬のワンダーランドです。
ブレステイカー・ホテル(Breathtaker Hotel)の館内ピザ屋でピザを楽しむも良し、ドレスアップして、隣のシグネチャー・レストラン(Signature Restaurant)で食事をするのも良し。スノー・ポニー(Snow Pony)で地元の人と一緒にアフタースキーを楽しむのも良いでしょう。また、有名なクールーラ・ホテル(Kooroora Hotel)でぜひ一度は踊ってみてください。宿泊は、村の中心部にあるブレステイカー・ホテル・アンド・スパ(Breathtaker Hotel & Spa)やマウント・ブラー・シャレー(Mt Buller Chalet)がおすすめです。