
ワーキングホリデービザの申請方法
オーストラリアで1年過ごしたいとお考えの方のために、ワーキングホリデービザ(サブクラス417)の取得方法をご紹介します。
オーストラリアはとても素晴らしいので、長期間旅してみたいと夢見る皆さんの気持ちがよく分かります。日の長い夏に海岸線に沿って旅したり、涼しい季節にアウトバックやトップエンド(Top End)を満喫したり。どこかの街で都市生活に浸るのも悪くありません。ワーキングホリデービザ(WHV)に申請すれば、旅行を続けるための追加費用を稼いだり、勉強したりするチャンスが得られます。
備考:オーストラリア政府観光局(Tourism Australia)は、オーストラリア政府のビザ発行管轄官庁ではありません。ビザを発行する官庁は、オーストラリア内務省(Australian Government Department of Home Affairs)です。最新の情報についてはウェブサイトをご覧下さい:https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/getting-a-visa/visa-listing/work-holiday-417
このページの内容は情報を提供するものであり、法的アドバイスをするものではありません。法的アドバイスが必要な方は、オーストラリアの資格ある移民弁護士またはマイグレーション・エージェントにご相談ください。
私はオーストラリアのワーキングホリデービザに申請する資格がありますか?
年齢が18~30歳(カナダとアイルランド国籍の方は18~35歳)の方に資格があります。このページでは、下記の国の有効なパスポートを保有する方がWHVサブクラス417を申請するのに必要な詳細情報を紹介します:
ベルギー、カナダ、キプロス共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、中華人民共和国香港特別行政区(英国海外市民パスポートを含む)、アイルランド共和国、イタリア、日本、大韓民国、マルタ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、台湾(公用・外交パスポート以外)、英国。
さらに読む申請可能な年齢は?
ワーキングホリデービザ(サブクラス417)の初回の申請でもセカンドビザの申請でも、年齢は18~30歳(アイルランド国籍またはカナダ国籍の人は35歳まで)でなければなりません。30歳のときに申請し、承認されたときには31歳になっていた場合でも、ビザは有効です。同様に、カナダ国籍およびアイルランド国籍の人が35歳の時に申請し、手続き中に36歳になった場合も、ビザは有効です。

ノーザンテリトリー、西マクドネル山脈 © Tourism Australia
申し込みに必要な書類は?
WHV 417の申請プロセスは単純明快です。オンラインでImmiAccountを作成して、詳細を記入します。このプロセスを行うのに次の書類を用意する必要があります:
- 氏名、個人の詳細、パスポート発行日、有効期限が記載されているページ
- 両親の氏名が記載された出生証明書のコピー。
このプロセスに掛かる時間
まず、ImmiAccountを作成する必要があります。作成は簡単です。また、いつでも申請を保存することができ、追加情報や別の書類が必要になった場合などに戻って修正することができます。時間を十分にとってフォームを正しく記入してください。そして、必要なすべての関連書類を添付します。
申請前に知っておくべきこと
WHVの申請に添付する書類はすべて英語で書かれたものでなくてはなりません。必ずしも翻訳者の詳細が記載された翻訳文を添付する必要はありません。それぞれの書類の明瞭なカラースキャンか写真が必要です。書類が2ページ以上に及ぶときは、1つのファイルにして保存してください。
返事が来るまでに掛かる日数
多くの場合12日以内に処理されます。ただし、オンラインフォームが正しく記入されていなかったり、適切な書類が添付されていなかった場合は、さらに掛かることがあります。情報を確認する必要があったり、さらに詳細な情報の提供をお願いしなければならない場合に、日数が掛かります。9割の申請者は34日以内に処理がなされています。ビザ取得後は、オーストラリアに行ってビザの使用を開始するまで12ヶ月の猶予があります。
ビザの申請料金について
WHVの申請をするには、510オーストラリアドルの支払いが必要です。その他に、健康診断、警察の証明書、生体認証(顔の写真および指紋)などで追加料金がかかることがあります。
健康管理に関する要件は?
結核のリスクが高い国の人がWHVに申請する場合、医療検査や胸のレントゲンの実施が必要な場合があります。
結局、オーストラリア滞在中に掛かる医療費は自分で負担することになります。オーストラリアの公共保険制度「メディケア」は、一部の国(ベルギー、フィンランド、イタリア、マルタ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スロベニア、スウェーデン、英国)との間で相互医療契約を交わしており、これらの国の方が帰国するまで待てない病気や怪我を患った場合に、その医療費用を負担します。
さらに読む
クイーンズランド州、デインツリー・レインフォレスト © Tourism Tropical North Queensland
お金をいくら貯める必要があるか?
5,000オーストラリアドル相当額を貯めましょう。銀行口座にこの額以上があることを証明しなければいけないので、その準備です。また、貯金の他に、帰国時の航空チケット、または同チケットを購入するための資金を持っている必要があります。
滞在できる期間は?
このWHVでは、オーストラリアに入国した日から12ヶ月間滞在できます。もちろん12ヶ月間続けて滞在することもできますが、この期間中、出国も入国も何度でも可能です。
就労の制限と要件
WHVの考え方は、短期の気軽な仕事に就くことを許可し、旅行の資金を作ったり、休日を充実させたりしやすくするということです。基本的に、1つの仕事に最長6ヶ月までしか留まれません。しかし、食物生産や家畜の飼育(果物の収穫から羊の剪毛まで)、オーストラリア北部における特定の産業(お年寄り向けケアサービス、障がい者向けサービス、建設業、旅行業)において、雇用者は同じでも場所を変えることで、期間延長の特別許可を得ることができます。
6ヶ月ルールの例外すべてをここで確認できます。
ワーキングホリデービザを延長することはできるか?
食物生産や家畜の飼育、漁業、真珠養殖、林業(植樹、伐採)、鉱業、建設業などの認可された産業において特定の仕事を最低3ヶ月することで、WHVを延長してもう一年滞在できるビザの申請ができます。この申請方法については、ヒントとアドバイスをご覧ください。