

オーフィアス島ガイド
グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)にひっそりとたたずむオーフィアス島(Orpheus Island)。人里離れたこの島に、真っ白な海岸線と心に残る南国の休暇を体験しに行きましょう。
原文:アリー・メッツ
太陽が降り注ぐ人里離れた贅沢な隠れ家。オーフィアス島には日常生活から離れて休暇を過ごすために必要なものがすべてあります。ケアンズとタウンズビル(Townsville)の間に位置するこの島は、1,300ヘクタールの国立公園に囲まれています。島はサンゴ礁に取り巻かれ、シュノーケリングやダイビングの天国です。島の西部の保護エリアにたたずむオーフィアス・アイランド・ロッジ(Orpheus Island Lodge)は島にただ1軒のリゾートホテル。静かなビーチに沿って建つ、簡素ながらもゆったりとくつろげるホテルです。
必ずやっておきたいこと
- サンゴ礁でも最も多様な生態系の中でダイビングやシュノーケリングをする
- 桟橋で夕日を見ながらロマンティックなディナーを楽しむ
- ヒンチンブルック島(Hinchinbrook Island)へ日帰り旅行をする
行き方
オーフィアス島へはプライベート・ヘリコプターでのアクセスとなります。ケアンズからは90分、タウンズビルからは眺めの良い30分のフライトです。
オーフィアス島の人気アクティビティと見どころ

クイーンズランド州、グレート・バリア・リーフ、オーフィアス島、サンゴ礁でシュノーケリング © Orpheus Island Resort
アオウミガメとメジロザメと一緒にダイビングとシュノーケル
オーフィアス島の周囲には、サンゴ礁に棲む1,500種の魚のうち1,100種が、359種のハードコーラルのうち340種が生息しています。ここは、グレート・バリア・リーフの中でもたくさんの海の生物に出会える最高のスポットです。ホテルからチャーター機で約75分、サンゴ礁の外側まで行くと、アオウミガメ、ブル・レイ(エイの一種)、メジロザメなどが泳ぐ海でダイビングやシュノーケリングができます。季節によってはマンタやザトウクジラに会うことができます。年に一度のサンゴの産卵も見ることができるかもしれません。

クイーンズランド州、ヒンチンブルック島 © Tourism Australia
オーストラリア最大の島の国立公園へ行く
ヒンチンブルック島はオーフィアス島からの日帰り旅行に最適。美しい岬や滝、人里離れたビーチ、緑豊かな熱帯雨林などたくさんの見どころがあります。オーフィアス島からヒンチンブルック島へはヘリコプターかボートを利用します。ボートでのアクセスなら、ヒンチンブルック島と絵画のようなカードウェル・コースト(Cardwell Coast)の間のルートを通ります。このツアーのハイライトは、ガイドが付く熱帯雨林のトレイル・ウォーキング。有名なゾーイ(Zoe)の滝やミリガン(Mulligan)の滝を眺め、島の水路でイリエワニが見られるスポットを紹介してくれます。もう少し活動的に過ごしてみたいなら、4日間ほど滞在して32kmのソルスボーン・トレイル(Thorsborne Trail)にチャレンジしてみてはいかが? この島には一度に40人しか滞在できないことになっているため、魅力的な楽園でひっそりと冒険を楽しむことができます。

クイーンズランド州、オーフィアス島、オーフィアス・アイランド、リゾート © Orpheus Island Resort
桟橋でディナーを楽しむ
ダイニング・ウィズ・ザ・タイズ(Dining with the Tides)は、記念日のお祝いにも星を眺めながらロマンティックな食事を楽しむにも最高のレストランです。3種類のワインのペアリングが付く6皿のコースの内容を選ぶことができます。ここでは1晩につき4名までしかゲストを取らないため、プライベートな雰囲気で食事を楽しむことができます。沈みゆく夕日と、美しいサンゴ海(Coral Sea)に囲まれたこの島の魅力と親しみを存分に味わう、思い出深い夜となるでしょう。

クイーンズランド州、オーフィアス島、オーフィアス・アイランド・リゾート © Tourism Australia
クルーズを楽しむ
カヤックとパドルボードでサンゴ礁を探索する。サンゴの水中庭園を巡って、サンゴ礁と素晴らしい海洋生物について学びましょう。オーフィアス島を1日かけてまわるシーリンク・クルーズ(SeaLink cruise)もあります。6月から10月にかけては、ザトウクジラの姿も見ることができるかもしれません。サンゴ礁を自分で巡るなら、電動のディンギーが便利。パイオニア・ベイ(Pioneer Bay)にあるオオジャコガイの生息地、ジャイアント・クラム・ナーサリー(giant clam nursery)は必見です。1980年代に植え付けが行われたこの地には、今では300もの巨大な軟体動物がひしめきあっています。重さは150~200kg、伸長サイズは横幅が90cmにもなり、チンチラの毛のような虹色のひだのある、印象的な姿が見られます。

クイーンズランド州、オーフィアス島、オーフィアス・アイランド、リゾート © Orpheus Island
海釣りに行く
島の沿岸で釣り糸をたらすにしても、大物を求めて海原に漕ぎ出すにしても、ここには、サンゴ礁に棲む魅力的な獲物を釣り上げるチャンスが限りなくあります。期待できるのは、コーラル・トラウト(スジアラ)、ロウニンアジ、イソマグロ、サワラなど。 フィッシング・エクスペディション(fishing expedition)を予約しましょう。全日か半日のツアーが選べます。そして、釣り上げた魚はホテルのシェフが調理してくれます。