
オーストラリアへの旅行は、山火事からの復興を助ける最善の方法の一つです。
被災したコミュニティーの復興支援の為にできることは沢山あります。これまで以上に、オーストラリアはあなたの支援を必要としています。
現在発生している山火事は甚大な被害を及ぼしていますが、その一方で、被災された人々を支援しようと、オーストラリアだけでなく世界中の人々が交友の手を広げる姿には心を動かされます。
多くの人がこの山火事で非常に深刻な損害を受けています。その中には、観光業に従事している膨大な数の人々がいます。オーストラリアでは、66万人以上が観光業で生計を立てています。これは国の労働人口の5.2%以上を占めています。復興には長い時間が必要ですが、これまで世界が見てきたように、オーストラリア人の楽観的な国民性が乗り越える力を与えてくれるでしょう。
オーストラリアの復興支援には、あなたのサポートが必要です。
ここでは、復興支援の為にできることを幾つか紹介します。
キャンセルではなくスケジュール変更をする
現在山火事の影響を受けている地域への旅行を計画している場合、キャンセルではなくスケジュールの変更を検討しましょう。柔軟に考えて、山火事の影響のない代わりの観光地へ向かいましょう。国土の広いオーストラリアでは、ほとんどの観光地は、山火事の影響を受けていません。影響を受けていない地域を旅行することは、オーストラリアの観光業に活力を与えるだけでなく、火災による被害からの復興を助けることにも繋がります。影響を受けた地域を訪れることができる時期になれば、地域の人々は元気な笑顔であなたを歓迎してくれるでしょう。

オーストラリアとアメリカの面積の比較。写真提供:ラグジュアリー・ロッジ・オブ・オーストラリア
今すぐ旅行の計画を立てる
今後半年から一年の間にオーストラリア旅行をすることは、長期的な復興を支援するための最も効果的な方法の一つです。オーストラリアの美しい観光地のほとんどは影響を受けておらず、旅行者を心から歓迎してくれます。残念なことに、今回の火災は長期にわたりオーストラリアの観光業界と、観光業を生業としている多くの人々にもダメージを与える可能性があります。被災地の復興が始まれば、観光客の役割はこれまで以上に重要になるでしょう。街角のカフェに立ち寄り、地元の人たちに「g'day(こんにちは)」と話しかける、一泊泊まる。何も持たずにオーストラリアへ旅行して#GoWithEmptyEskies、スーツケースにお土産や忘れられないストーリーを詰め込むのです。旅行者は、これらのコミュニティにとってかけがえのない存在です。そしてその土地の思い出になる土産品を持ち帰りましょう。
買って食べて、地元のビジネスを支援する
被災地にある会社や商店の多くは営業を続けていますが、復興の道のりには支援が必要です。被災地で買い物をすることは、その地域の家庭や地元の経済の活性化に大きな助けとなります。「Buy from the Bush」の運動に参加し、山火事の被災地域から商品を購入しましょう。これらの小規模ビジネスからの購入は、日々の食事や請求書の支払いになり、被災者が生活の再建に力を注ぐ助けになります。
寄付を考える
オーストラリア国内には、山火事の被災者支援の為に精力的に活動している組織が幾つかあります。希望する慈善団体への寄付は、被災者、消防サービス、野生動物の救済に必要な援助を提供します。

クイーンズランド州、ブリスベン、ローンパインコアラ保護区のカンガルーの子ども
野生動物支援を目的とした旅行をする
オーストラリアには、世界で有数の珍しい野生動物が生息しています。豊富な数の野生動物ですが、山火事の影響を受けやすくもあります。支援方法の一つとして、野生動物の保護、救済、リハビリをする組織への寄付があります。また、国内の自然公園や保護区の野生動物に会いに行くことで、支援を形にすることもできます。悲しいことに山火事の影響を受けた動物はたくさんいますが、旅行者は今も数多くの野生動物体験をすることができます。
責任を共有する
オンライン上の支援メッセージの多さには驚くばかりです。温かい言葉と感動するほどの寛大さが世界中で共有される一方で、不正確で誤解を招く画像もあります。そのような画像は、観光業に携わる人に多くの困難をもたらします。被災地の復興支援を表明する際は、誤解を招くような投稿に注意し、共有する画像が正しいものであるかを確認しましょう。その責任ある行動は、被災者およびオーストラリアとオーストラリアの人々を守るために尽力している消防士とボランティアのみなさまに対する敬意を表すことになります。