Maori Wrasse, Great Barrier Reef, Queensland © Andrew Watson
グレート・バリア・リーフのグレートエイトとの出会い
グレート・バリア・リーフの海洋生物「グレートエイト」と出会うスポットを探索する
原文:エイミー・フレイザー
グレート・バリア・リーフは、世界で最も多様な海洋生物が生息する場所の一つで、2,900もの個々のサンゴ礁から成り、オーストラリアの東海岸沿いに2,300kmにわたって広がっています。アフリカにはビッグファイブがいますが、グレート・バリア・リーフには、「グレートエイト」と呼ばれる珍しい種類の生物が多く生息しています。これらの雄大な野生の海洋生物を目のあたりにすると、絶対的な畏敬の念をもたらします。ここでは、サンゴ礁のグレートエイトについてどこで見られるかなどをご紹介します。
1.クマノミ
グレート・バリア・リーフには1,625種の魚が生息しており、代表的な種類の一つとしてクマノミがいます。クマノミはもともとかわいいですが、ディズニー・ピクサー(Disney Pixar)のファインディング・ニモの影響で、このオレンジ、白、黒の魚は、サンゴ礁の生き物の間でも有名な魚になりました。サンゴ礁のどこでもシュノーケリングやダイビングスポットはありますが、マグネティック島(Magnetic Island)、レディー・マスグレイブ島(Lady Musgrave Island)、グリーン・アイランド(Green Island)、ウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)、フランクランド諸島や ヘロン島(Heron Island)などが、クマノミに出会うのに最適な場所になります。
2.オオシャコガイ
グレート・バリア・リーフの深海に飛び込んで「伝説の巨大な生物」に出会うと、私たちは本気で「巨大だ」と言うでしょう。言葉を失うほど巨大なこの生き物は、地球上で最大の軟体動物であり、時には重さが200kgを超え、殻長は4mにも達します。サンゴ礁のどこにいても、サイケデリックな色彩を目にすることはできますが、リザード島(Lizard Island) のクラム・ガーデンズ(Clam Gardens)でシュノーケリングすることは、オオシャコガイを見つける最高の方法の一つです。
3.マンタ(オニイトマキエイ)
翼のようなヒレを広げると最長9mもあるマンタは、人懐っこくて遊び好きな性格をしており、サンゴ礁で最も見ごたえのある海洋生物の一種です。この威厳ある巨大な生物と一緒に泳ぐことは、別世界にいるような体験です。サザン・グレート・バリア・リーフ(Southern Great Barrier Reef)のレディー・エリオット島は、マンタの生息地としても知られており、マンタの穏やかな表情を感じることができます。
4.メガネモチノウオ
是非見ておくべきもう一種類の魚はメガネモチノウオです。これらの特徴的な動物は生命よりも大きく、大きさと個性があります。メガネモチノウオの好奇心旺盛な性質は子犬のような行動であり、このカラフルな巨大生物が懐かしい友人のようにあなたの後をついてきても驚かないでください。期待した仲間ではないかもしれませんが、間違いなく思い出に残る体験になるでしょう。ウィットサンデー諸島のハーディ・リーフ(Hardy Reef)は、多数のメガネモチノウオが生息していることで有名です。究極の挨拶をするにはサンラバー・リーフ・クルーズ(Sunlover Reef Cruises)でムーアリーフ(Moore Reef)に向かい、サンゴ礁全体で最大級のメガネモチノウオのウォーリー(Wally)に会うのもおすすめです。
5.カスリハタ(英名:ポテトコッド)
ジャガイモのように斑模様があることから名付けられたカスリハタ(ポテトコッド)は、グレート・バリア・リーフに生息する別の大型魚です。この巨大な魚は体長2m、体重は約100kgまで成長します。その大きい体にもかかわらず、カスリハタ(ポテトコッド)はフレンドリーな魚であり、ダイビングに多くの楽しみを与えてくれるはずです。スピリット・オブ・フリーダム(Spirit of Freedomやマイク・ボール・ダイブ・エクスペディション(Mike Ball Dive Expeditions)のいずれかでコッド・ホール(Cod Hole)に向かうと、リボン・リーフ(Ribbon Reefs)でカスリハタ(ポテト・コッド)に出会えるチャンスがあります。
6.サメ
グレート・バリア・リーフには50種以上のサメが生息しており、サンゴ礁全体にわたってこの魅力的な動物に安全に出会える機会をたくさん設けています。最も一般的なのはネムリブカで、攻撃性はなく、水中を滑るように泳ぐ姿を楽しませてくれるサメです。鋭い目をお持ちの方であれば、アボリジナルの言葉で「モジャモジャの髭」に由来する奇抜な見た目のテンジクザメ(ウォビゴン)を見つけることさえできます(理由は見たらわかります)。オスプレイ・リーフへの4泊のクルーズ旅行を予約して、グレート・バリア・リーフの究極のサメのアドベンチャーをお楽しみください。
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オーストラリアの海でのシュノーケリングで野生動物と泳ごう
7.ウミガメ
グレート・バリア・リーフの海域には、世界で7種のウミガメのうち6種が生息しています。 ウミガメを見つける最良の方法の一つに、 ディープ・ウォーター・タートル・ディスカバリー(Deep Water Turtle Discovery ツアーで ハミルトン島(Hamilton Island) 周辺の裾礁を探索することがあります。バンダバーグ(Bundaberg)近郊にあるモン・レポス・タートル・センター(Mon Repos Turtle Centre)では、ウミガメの赤ちゃんが最初の一歩を踏み出すところを見ることができます(1月中旬から2月上旬まで)。
8.クジラ
グレート・バリア・リーフの水中での最も素晴らしい出会いの一つは毎年4月から11月にかけて行われます。この時期に約25,000頭のザトウクジラは、南極大陸(Antarctica)からグレート・バリア・リーフのハービー・ベイまで回遊してきます。このクジラの保護区に母クジラは子クジラを出産するためにやってきます。ブルー・ドルフィン・ツアーズ(Blue Dolphin Tours)で日帰りツアーを予約して、息をのむような動物たちを間近で見てみましょう。
同様に印象的なのが、サンゴ礁のドワーフミンククジラです。ドワーフミンククジラは、小柄ですが美しい模様があり、毎年6月と7月に大勢でグレート・バリア・リーフを訪れます。このサンゴ礁は世界で唯一、ドワーフミンククジラと一緒に泳ぐことができる場所です。マイク・ボール・ダイブ・エクスペディションで予約して、一生に一度の体験にご参加ください。