
キャンベラのリーズナブルで美味しい店トップ7
キャンベラ(Canberra)のクラシックなカフェやパブ、レストランの他、若々しい創造力と小さな街ならではのフレンドリーな雰囲気を持つ、食の最新スポットを紹介します。
原文:ジェニファー・ピンカートン
この5年で、グルメな街としてどんどん評判を高めてきたキャンベラ。新鮮な食材が豊富なこの街には、受賞歴を誇るコーヒー焙煎者、ビール醸造者、冷涼性気候ワイン生産者にも恵まれています。美味しい地元の料理を楽しむのにお金をたくさん払う必要はありません。地元の人の行列ができるおすすめのお店はこちら。
ラインハム、ティリーズ・デヴァイン・カフェ・ギャラリー
かつては女性専用だったティリーズ(Tilley's)は、キャンベラの地元の人々に愛されているお店です。最高に居心地の良いカフェは、独特の雰囲気で訪れる人を別世界へと誘います。古き良きスタイルのピアノバーには木製のブースがあり、スタッフはサスペンダーをまとい、エラ・フィッツジェラルドの歌声がスピーカーから流れ、深紅のカーペットには大きな観葉植物が置かれている・・・そんな店内を想像してみましょう。この店の朝食は絶品で、特にイングリッシュロット(ベーコン、ソーセージ、卵、野菜のグリル、ハッシュブラウンの温かい朝食)や、ベジタリアンロット、自家製ベイクドビーンズがおすすめです。幅広い種類の食欲をそそるケーキもあり、風味豊かな濃いコーヒーを入れてくれます。
グリフィス、グリフィス・ベトナミーズ
オーストラリアの国会議事堂(Parliament House)からわずか4km先、キャンベラ市内の南側にあるグリフィス・ベトナミーズ・レストラン(Griffith Vietnamese Restaurant)は活気に溢れ、国会議事堂並みにインパクトがあるタン氏がもてなしてくれます。白い壁には手描きのメニューとタン氏のエピソードが貼ってあります。タン氏がお好みを2、3質問し、客に合わせた特製メニューを作ってくれるので、印刷されたメニューはほとんど見る必要がありません。アラカルトを頼みたいなら、イカの蒸し煮のジンジャーオニオン添えや、ベジタリアン黒豆ソース炒めがおすすめです。
ラインハム、ジ・オールド・キャンベラ・イン
首都となってからわずか100年あまりのキャンベラにある、この150年の歴史を誇るパブは街の至宝とも呼べる場所です。1857年に建てられたオールド・キャンベラ・イン(Old Canberra Inn)は、所有者が酒類販売許可を取得するまで個人の邸宅でした。現在はグルメバーガーと、キャンベラで人気急上昇の地ビール醸造所のビールを楽しめる人気スポット。インディア・ペール・エールやアルコール入りハード・レモネードが一押しです。店内にはアンティーク家具やライブ演奏、お子様向けプレイエリア、ワライカワセミの壁紙をしつらえたダイニングルームがあります。
キングストン、ブロッドバーガー
アメリカンスタイルのダイナーを、キャンベラの古さと新しさが共存するキングストン・フォアショア(Kingston Foreshore)地区に持ち込んだブロッドバーガー(Brodburger)は、ガラス張りでお洒落な大人気のカジュアルレストラン。思わず元気になるエネルギーに溢れています。元々は、キャンベラの真ん中にあるバーリー・グリフィン湖(Lake Burley Griffin)のほとりに停めた1台のフードトラック(屋台)から始まったダイナーで、長い行列と口コミの力で店舗を構えるまでになりました。ブロッドバーガーという店名の通り、ブロッドバーガーが間違いない逸品です。直火焼きのビーフパティにトマト、スパニッシュオニオン、自家製アイオリを乗せ、チーズはブルー、ブリー、スイス、チェダーの中から選んでオーダーできます。
市内中心部、CBDダンプリング・ハウス
ショッピング複合施設のキャンベラ・センター(Canberra Centre)の北側にある、イルミネーションがきらめく大きなガラス張りのボックス、ダンプリング・ハウス(Dumpling House)は、夜になると多くの人々で賑わいます。オープン・キッチンからはジュージューと音を立て湯気が立ち上り、天井にはランタンが飾られています。サービスは素早く、料理は新鮮でシンプル。余分なものは何もかかっていない、シンプルな白いお皿に乗った水餃子を堪能しましょう。クリスピー・チリ・ビーフ、エビとカボチャの餃子、デザートには絹ごし豆腐のショウガ添えを注文しましょう。こちらのお店は賑やかですので、ご留意ください。
市内中心部とアランダ、ツー・ビフォア・テン
ツー・ビフォア・テン(Two Before Ten)は、キャンベラ中心街北部にある郊外店舗を改装した、地元のコーヒー焙煎工房です。このお洒落な店では絶品のコーヒー、そして想像的で盛りつけが美しい典型的な「新しいキャンベラ」の料理を、厚手のストーンウェアで提供しています。その例が、ツー・ビフォア・テンのバブル・アンド・スクイーク(bubble and squeak)と黒米のプディング。バブル・アンド・スクイークは、ポテトとハーブのメダリオン、ポーチドエッグとベーコンにブラウンバターのオランデーズソースをかけた料理。黒豆のプディングは、黒米とココナッツミルクをブレンドしたものにバナナ、レモン、パッションフルーツシロップ添えたデザートです。
ブラッドン、レイジー・スー
キャンベラの中心街北部にあるレイジー・スー(Lazy Su)で、日本と韓国のレトロなポップカルチャーの世界に浸りましょう。この素早くて賑やかなアジア料理の店は、ネオンサインと一風変わった壁紙で飾られています。しかし、人込みを呼ぶのはその見た目ではありません。レイジー・スーのメニューは、調理法に忠実でありつつ普通のアジア料理から抜け出した逸品を披露してくれます。和牛チーズステーキ春巻き、韓国風バッファローウィング、焼きたてフカフカのバオ・バンズを使った「バオ・ガー(bao-ger)」を食べてみましょう。レイジー・スーではヴィーガン・メニューもあるので、どんな人でも楽しめます。