ビクトリア州、グランピアンズ、ウィリアム山 © Robert Blackburn, Visit Victoria

グランピアンズ

原文:ステファニー・ウィリアムズ

ビクトリア州西部のなだらかで牧歌的な地にそびえ立つグランピアンズ。冒険者たちの遊び場であり、グルメやワインを愛する人たちの天国。そして魅力的な先住民族の物語がここにあります。グランピアンズ国立公園(Grampians National Park)には、美しい山々を背景に、ダンケルド(Dunkeld)、ストウェル(Stawell)、ホールズ・ギャップ(Halls Gap)、ワートック・バレー(Wartook Valley)、ボーフォート(Beaufort)などの小さな町が点在しています。この地域にはたくさんのブティック・ホテルや宿泊場所があり、メルボルンの人たちの週末の小旅行に人気の場所です。荒く削った木材とつややかなコンクリートが周囲の木々に溶け込むダルク(DULC)エコ・キャビンや、眺めが素晴らしいキッチン付きのグランピアンズ・シャレー(Grampians Chalets)。訪れてみたい魅力的な施設がたくさんあります。

ビクトリア州、グランピアンズ国立公園、スプリッター・フォールズ(Splitters Falls)のアボリジナル・ガイド・ツアー © Visit Victoria

先住民アボリジニのアートと文化にまつわる場所を訪れる

ビクトリア州の先住民アボリジニの史跡はここグランピアンズに集中しています。2万2千年もの間暮らしてきたアボリジニ種族たちの間では、この土地はガリワード(Gariwerd)と呼ばれています。古代の窯や60にものぼる岩絵のある洞窟など、彼らの歴史の軌跡がグランピアンズ周辺のあちこちで見られます。有名なブンジルズ・シェルター(Bunjil's Shelter)で2匹のディンゴ(dingo:野生の犬)を連れたブンジル(Bunjil)の絵を見てみましょう。ブンジルとはこの地方に伝わる大地の創造者です。ンガマジジ・シェルター(Ngamadjidj Shelter)の周囲を歩き、ンガマジジ(Ngamadjidj)の精霊が白い人物と踊っている様子が壁に描かれているのを見学しましょう。ガルガーン・マンジャ(Gulgurn Manja)は「若者の手」に姿を変えます。グランピアンズの北部にあるこの岩窟は、小さな赤い色をした手形で覆われています。ホールズ・ギャップからガイド付きツアーに参加するのもよいでしょう。ビクトリア州内の5つのアボリジニ・コミュニティについて深く学ぶことができます。

ビクトリア州、アララト、モンタラ・ワインズ © Montara Wines

グランピアンズの地産のグルメやワインを楽しむ

グランピアンズには、オーストラリア最古のブドウ園とオリーブ林があり、15以上のワイナリーがあります。この近くの、グレート・ウェスタン(Great Western)やヘンティー(Henty)というワイン産地の名前を耳にしたことがあるかもしれませんね。この地域のワインは上質な赤と力強い白が有名で、セペルト(Seppelt)モンタラ(Montara)マウント・ランギ・ギーラン(Mount Langi Ghiran)ベスツ(Best's)といった有名なワイナリーがあります。運転の心配がいらないグランピアンズ・ワイナリー・ツアー(Grampians winery tour)に参加してみてはいかがでしょう。または、グランピアンズ・ヘリコプター(Grampians Helicopters)のピクニック・ツアーもおすすめ。壮大な景色が楽しめます。毎年秋のグランピアンズ・グレープ・エスケープ(Grampians Grape Escape)が開催される時期になると、ホールズ・ギャップは活気づきます。このグルメとワインのイベントでは、最高の地産食材がフレンドリーな雰囲気の中で紹介され、ここの住民になったかのような気分が味わえます。

ビクトリア州、グランピアンズ国立公園、ウィリアム山 © Visit Victoria

グランピアンズの国立公園を探索する

先住民アボリジニの歴史を重ねて眺めると、何百万年も前に築かれたこの地の景観にはとても感慨深いものがあります。グランピアンズ国立公園で、ゴツゴツした崖や流れ落ちる滝の間をトレッキングしてみましょう。レイク・ベルフィールド(Lake Bellfield)やレイク・ウォートゥック(Lake Wartook)で釣りやカヌーを楽しみ、コアラやカンガルー、エミュー、オナガ・イヌワシなどの野生動物を間近に眺めましょう。マウント・アラパイルズ-トゥーアン州立公園(Mount Arapiles-Tooan State Park)まで行くと、印象的な岩の景観が楽しめます。さらに少し足を延ばせば、リトル・デザート国立公園(Little Desert National)があります。8月から10月にかけてはヒースの茂みのあいだに鮮やかなワイルドフラワーが花を咲かせます。4WD車用のドライブ・コースを走れば、グランピアンズの砂岩でできた壮大な山々の風景が楽しめます。また、エイ・キュービー・アビエーション(A Kube Aviation)のツアーに参加すると、軽飛行機に乗って上空から雄大な自然を眺めることができます。 

ビクトリア州、ダンケルド、ロイヤル・メイル・ホテル © Royal Mail Hotel

ロイヤル・メイル・ホテルを予約する

ダンケルドには、オーストラリアで最も食事が美味しい宿として常にランクインするロイヤル・メイル・ホテル(Royal Mail Hotel)があります。農場から食卓まで(paddock to plate)のコンセプトを一段上のレベルに引き上げるべく、レストランには、果樹園やオリーブ林がありニワトリ、ヒツジ、ウシまでいる、農場さながらの巨大なキッチン・ガーデン(Kitchen garden)があります。ホテル・スイートからデラックス・ルームまで、スタージョン山(Sturgeon)の景観が楽しめる部屋やキッチン付きアパートメントスタイル・ルームなど、多彩なバリエーションから部屋を選ぶことができます。 

ビクトリア州、グランピアンズ国立公園、ボロカ展望台からホールズ・ギャップを眺める © Visit Victoria

グランピアンズのハイキング・トレイルで山歩きを楽しむ

グランピアンズ国立公園には、多くのハイキング・トレイルや展望台があります。ほんの数時間楽しみたい人も、数日の山歩きにチャレンジしたい人も、必ず満足のいくルートを見つけることができるでしょう。景色の美しさを求めるならば、ボロカ展望台(Boroka Lookout)に行くといいでしょう。徒歩や車でも、ホールズ・ギャップとその下に広がる渓谷を一望できます。あまり動き回りたくない人にはおすすめです。ほかに、ピナクル・ウォーク & ルックアウト(Pinnacle walk and lookout)ビーナス・バス・ループ・ウォーク(Venus Baths Loop Walk)、数日かけて楽しむグランピアンズ・ピーク・トレイル(Grampians Peaks Trail)なども注目すべきコースです。 

ビクトリア州、グランピアンズ国立公園、ブラムバック・アボリジニ・カルチャー・センター © Visit Victoria

ブラムバック・アボリジニ・カルチャー・センター(Brambuk Aboriginal Cultural Centre)を訪れる

グランピアンズ国立公園は必見スポットですが、少し時間を取ってブラムバック(Brambuk)の、アボリジニ・カルチャー・センターとビジター・インフォメーション・センター(Visitor Information Centre)にも立ち寄ってみてください。カルチャー・センターでは、ブーメランのペイント体験やガリワード・ドリーミング・シアター(Gariwerd Dreaming Theatre)で魅惑的なショーの鑑賞を楽しむことができます。インフォメーション・センターは、キャンプやハイキング、ドライブの場所などがわかる、国立公園を楽しむための総合案内所です。アボリジニ先住民族は数千年もの間この地域で、カンガルー、鳥、卵、魚、ヤム(イモ類)、デイジー(ヒナギク)、ワトル・シード(アカシアの種)などを食べて暮らしていました。その多くをブッシュ・フード・カフェ(Bush Foods Café)で味わうことができます。

ビクトリア州、シープ・ヒルズ、サイロ・アート・トレイル © Juddy Roller & Photographer Nicole Reed

サイロ・アート・トレイル(Silo Art Trail)周辺を探索する

サイロ・アート・トレイルに、200kmに及ぶ国際的に著名なストリート・アーティストたちの巨大な作品を見に行きましょう。このトレイルはグランピアンズを起点にして6つの小さな町にまたがり、国内最大の屋外アート・ギャラリーのひとつとなっています。オーストラリアの小麦地帯に広がる趣のある町やブティック、ショップ、カフェなどをゆったりとめぐりましょう。運転に自信がないなら、印象的なサイロのガイド付きツアーを手配することもできます。 

旅行記

旅行をしましょう

申し訳ありません。 この条件での検索結果は現在ご利用いただけません。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。後ほど再度お試しください。
loading