
オーストラリアのおすすめダイビングスポット
オーストラリアのダイビングはグレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)だけではありません。これを読んでオーストラリアの最高のダイビングスポットを見つけてください。
原文:アシュリー・ウィーラー
グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)は世界中のダイバーを魅了しています。これは全く不思議なことではありません。このサンゴ礁は、鮮やかでカラフルなサンゴと素晴らしい海の生物であふれています。オーストラリアのダイビングスポットは、このほかにもほぼすべての州とテリトリーに広がっていることをご存知ですか?壮観なサンゴ礁から人為的に沈没させた船まで、オーストラリアのおすすめのダイビングスポットをご紹介します。
クイーンズランド州のおすすめダイビングスポット

クイーンズランド州、グレート・バリア・リーフ、ヨンガラ難破船 © Tourism Queensland
グレート・バリア・リーフ
グレート・バリア・リーフは、オーストラリアのダイビングの心と魂を象徴しています。サンゴ礁と島々がつながってできた2,300kmのストレッチには無数のダイビングスポットがあります。ケアンズまたはポート・ダグラスからグレート・バリア・リーフの外礁に行くには、プロ・ダイブ・ケアンズ(Pro Dive Cairns)がダイビング・クルーズ(liveaboard dive boat)を提供しています。グレート・バリア・リーフ南部、ヘロン島(Heron Island)のそばにある20箇所以上のダイビングスポットはどれも熱帯魚とサンゴであふれていて、好きなサイトを選ぶことができます。レディ・エリオット島(Lady Elliot Island)ではオニイトマキエイと泳げるチャンスがあり、ウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)のほとんどのリゾートでは、サンゴ礁が奏でる自然美を讃えるダイビング・トリップを行っています。目的地を選んで、グレート・バリア・リーフでダイビングをしましょう。
SSヨンガラ難破船
驚くべきことに、クイーンズランド州の海岸部には、サンゴ礁のほかにも熱狂的ダイバーを楽しませてくれるものがあります。1911年のサイクロンで沈んだ蒸気船ヨンガラ号のレック・ダイビングはタウンズビル(Townsville)からどうぞ。この難破船は海面から14~28mの場所に今でもほぼ原形のままで沈んでいて、1958年まで発見されませんでした。それ以降ずっと、ダイバーを楽しませています。ヨンガラ・ダイブ(Yongala Dive)の日帰り旅行では、2本のダイビングで歴史的な水中難破船を探検します。
タンガルーマ難破船
タンガルーマ難破船(Tangalooma Wrecks)も、レック・ダイビングに最適なオプションです。このモートン島(Moreton Island)の沖合にある複数の船は、ボートが安全に停泊できるよう1963年に意図的に沈められました。ダイビング・ツアーと器材のレンタルは、タンガルーマ・アイランド・リゾート(Tangalooma Island Resort)からご予約ください。このリゾートはブリスベン市内からフェリーで1時間です。
西オーストラリア州のおすすめダイビングスポット

クリスマス島、スキューバダイビング © Gary Bell
ニンガルーリーフ
オーストラリアで二番目に広大なサンゴ礁、ニンガルー海洋公園(Ningaloo Marine Park)のダイビングスポットは、西オーストラリア州海岸部からすぐです。このサンゴ礁では、毎年3月から8月にかけてこの海域を通過するジンベエザメと泳ぐことができます。ダイブ・ニンガルー(Dive Ningaloo)が毎日行うダイビング・ツアーは、エクスマス(Exmouth)から出航しています。
独り占めのダイビング体験を探している人はこちらです!ロウリー・ショールズ(Rowley Shoals)は、西オーストラリア州海岸部から約300km離れたところにあるリング状の3つのサンゴ礁群です。この手つかずの離れたサンゴ礁を探検してみたいダイバーは、チャーター・クルーズ船にブルームから乗ります。ダイビング・クルーズは通常4日から8日間です。
クリスマス島
クリスマス島(Christmas Island)は西オーストラリア州海岸部からかなり離れているため、オーストラリアでも最高のダイビングスポットがそろっています。この島はサンゴ礁に囲まれているだけでなく、ジャワ海溝(インド洋の最深部)のそばに位置しています。海岸からそれほど遠くない場所にある世界で最も長いドロップ・オフの数々でダイビングを楽しむには、ウェット・アンド・ドライ・アドベンチャーズ(Wet n Dry Adventures)のダイビング・トリップを利用できます。
南オーストラリア州のおすすめダイビングスポット

南オーストラリア州、ネプチューン島、シャーク・ダイビング © Tourism Australia
ポート・リンカーン
冒険好きなあなたは、 ホホジロザメ(グレート・ホワイト・シャーク)とケージ・ダイビングをしてアドレナリン・ラッシュを感じてみてはいかがでしょう。オーストラリアでこのユニークなダイビングを体験できるのは、アデレードから飛行機で50分の場所にあるポート・リンカーン(Port Lincoln)だけです。この威厳のある生物を自然環境で間近に見ることができるネプチューン島(Neptune Islands)へは、アドベンチャー・ベイ・チャーターズ(Adventure Bay Charters)の日帰り旅行を利用できます。ツアー・オペレーターが餌や音を使い、金属製のケージのそばまでサメをおびき寄せます。
グレネルグ(Glenelg)
アデレード郊外にあるグレネルグは、さまざまなダイビング・オプションを初心者ダイバーやプロ級ダイバーに提供しています。ビーチ・ダイブでは、海岸から泳いで桟橋を探索すると、ウミウシ、カニ、ヒトデなどたくさんの海の生物を見ることができます。もっと深い場所でボート・ダイブをしたい人は、アデレード・スキューバ(Adelaide Scuba)の案内でグレネルグ・ドレッジ・アンド・グレネルグ・バージ難破船(Glenelg Dredge and Glenelg Barge wrecks)に行くか、または1983年に魚の飼育場として設立したグレネルグ・タイヤ・リーフを訪れてみましょう。
ニュー・サウス・ウェールズ州のおすすめダイビングスポット

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、フェアリー・バウアー © Andrew Gregory
シェリー・ビーチ(Shelly Beach)
このダイビングスポットは、シドニーで大人気のビーチのある郊外、マンリー(Manly)から石を投げて届くほど近い距離にあります。シェリー・ビーチ(Shelly Beach)は玉石と海草の森を通り抜けるダイビング・スタイルで、ここから近いフェアリー・バウアーのダイビングスポットはウナギやエイがよく目撃されるもう一つの人気のスポットです。ここに住むタコやブルー・グローパーに会えたらラッキーです。セルフ・ダイビングをすることもできますし、ダイブ・センター・マンリー(Dive Centre Manly)の案内で海を探索することもできます。
ソリタリー・アイランド
岩石からなるこの群島は、コフス・ハーバー(Coffs Harbour)の沖合にあります(短時間のフライト、またはシドニーから車で北に6時間弱)。周辺にはたくさんのダイビングスポットがありますが、サウス・ソリタリー島(South Solitary Island)にはダイビングスポットが9か所もあり一番の人気です。ダイビング・オプションの例として、30匹以上のシロワニが泳ぐマンタ・アーチ(Manta Arch)、島に品物を運ぶために使われたクレーンが倒壊して沈没した場所をダイビングするガントリー(The Gantry)などがあります。海岸からソリタリー島に行くには、ジェッティ・ダイブ(Jetty Dive)の半日旅行が便利です。
ロード・ハウ島
一度にロード・ハウ島(Lord Howe Island)に上陸できるのは400人に限定されているので、ダイビングスポットを独り占めできる可能性が高いでしょう。プロ・ダイブ・ロード・ハウ島(Pro Dive Lord Howe Island)のボートで行けるボールズ・ピラミッド(Balls Pyramid)のギザギザの岩の露頭は、ダイバーに人気の場所です。岩石の柱がずらりと並ぶ洞窟を探検したり、通常は深さ100mでないと見られないバリナ・エンジェル・フィッシュ(Ballina angelfish)のような深海魚を養うサンゴ礁を見たりすることができます。
ビクトリア州のおすすめダイビングスポット

ビクトリア州、モーニントン半島、ポート・シー桟橋 © Visit Victoria
ポート・シー桟橋
ビクトリア州にはダイビングに最適な桟橋がいくつかあり、ポート・シー桟橋はその名のとおり、トップクラスのダイビング・スポットです。このモーニントン半島(Mornington Peninsula)桟橋は、浜や桟橋沿いのはしごによるビーチ・ダイブのエントリーが楽で、ウィーディー・シー・ドラゴンやタツノオトシゴが見られるスポットとして知られています。このほかにも、ブレアゴーリー桟橋(Blairgowrie Pier)、ライ桟橋(Rye Pier)、ファインダーズ桟橋(Flinders Pier)なら間違いなく素晴らしいダイビングを楽しめるでしょう。
ポート・フィリップ・ベイ
ポート・フィリップ・ベイ(Port Phillip Bay)には、50隻以上の難破船、第二次世界大戦時代の潜水艦4隻、136mの誘導ミサイル駆逐艦など興味深いダイビングスポットがたくさんあります。ポートシー(Portsea)とクイーンズクリフ(Queenscliff)から出航しているレッド・ボーツ(Red Boats)が湾の海面下に隠れている難破船に案内してくれます。
タスマニア州のおすすめダイビングスポット

タスマニア州、タスマン半島 © Tourism Tasmania
ビチェノ
ビチェノ(Bicheno)は地域固有のダイビングスポットが20か所近くあるタスマニア州のダイビングでもトップクラスの場所です。ここは温水なのでオーストラリアの熱帯の海より透明度が低いですが、豊富なプランクトンのため海の生物がいっぱい棲んでいます。
タスマン半島
タスマン半島(Tasman Peninsula)は何といっても、大規模なオットセイのコロニーが有名です。自然の生息地ではしゃいでいるオットセイを見てみたいなら、イーグルホーク・ダイブ(Eaglehawk Dive)が提供するオットセイとダイビングのツアーを予約してみましょう。この海域にはジャイアント・ケルプの森、水中洞窟、深海に生息するスポンジの庭もあります。
ノーザンテリトリーのおすすめダイブ・サイト

ノーザンテリトリー、ダーウィン・ハーバー © Shaana McNaught
ダーウィン・ハーバー
ダーウィン・港には90隻以上の難破船が散在しており、その多くは第二次世界大戦でダーウィンが爆撃を受けたときに沈みました。潮の満ち引きや透明度の変化によっては、難破船へのアクセスが困難になることがあります。しかし難破船までたどり着く幸運に恵まれたら、シー・ダーウィン(Sea Darwin)と一緒にマウナ・ロア号(Mauna Loa)、USSピアリー号(USS Peary)、ジーランディア号(Zealandia)、カタリーナ4号(Catalina 4)の残骸を探索することができます。
ヴァーノン島
海のシンク・ホール(陥没穴)でのダイビングなんて想像できない、という人はここでトライしてみませんか。シー・ダーウィン(Sea Darwin)の案内でダーウィンから船に2時間乗るとヴァーノン島(Vernon Islands)の沖合に出ます。ここではサンゴの断崖絶壁が陥没穴の深い場所まで続いていて、 ここに生息するエイやカメと泳ぐことができます。