
壮大なマレー川沿いを旅する
壮大なマレー川のほとりに沿って旅をし、自然とつながりましょう。
見どころ
- ビクトリア州の地方にあるユニークなセラードアでワインを味わう
- 4千種類ものサボテン庭園に行く
- マンゴ国立公園の別世界のような風景を探索する
基本データ
- 日数:8日間
- 距離:1,213km
- 移動手段:車
- 最寄りの主要都市:メルボルン、アデレード
- 料金:$$
- 日数:8日間
- 距離:1,213km
- 移動手段:車
- 最寄りの主要都市:メルボルン、アデレード
- 料金:$$
マレー川(The Murray River)は3つの州にまたがるオーストラリア最長の川です。周囲には緑豊かな風景が広がっています。
マレー川に沿ってビクトリア州と南オーストラリア州をめぐる旅に出かけましょう。温かい雰囲気の地方の町や険しい自然、素晴らしい食べ物やワインを探しに行きましょう。力強いこの地域を歩いてめぐる、4日間のマレー・リバー・ウォーク(Murray River Walk)ツアーもあります。
1日目:メルボルンからヤラウォンガへ

ビクトリア州、マレー、ヤラウォンガ、バイラミン・ホームステッド © Visit Victoria
コーヒーをテイクアウトしたら車に乗って出発です。3時間ほど走って、シルバーウッズ・ゴルフ&ライフスタイル・リトリート(Silverwoods Golf and Lifestyle Retreat)の中にあるシーベル・ヤラウォンガ(The Sebel Yarrawonga)に行きます。このブティックホテルはムルワラ湖(Lake Mulwala)の先端にあり、ビクトリア州の地方でゆったりと過ごす贅沢が味わえます。肩ひじをはらないゴルフコースをラウンドしたり、インフィニティ・プールでリラックスした時間を楽しみましょう。ここから少し車を走らせると、マレー(Murray)で最も魅力的なワイナリーがあります。そのうちのひとつ、キャンベルズ・ワイン(Campbells Wines)は創業140年にもなるワイナリーです。そして有名なバイラミン・ホームステッド&ブリュワリー(Byramine Homestead & Brewery)もお見逃しなく。ここではビールやサイダーの試飲ができるほか、季節の素材を使ったランチも楽しめ、また、この土地の魅力的な開拓者の歴史を学ぶこともできます。
ゆっくりした時間を楽しんだ1日の最後は、シーベルの部屋で休みましょう。
2日目:ヤラウォンガからエチューカへ

Murray River Paddlesteamers, Echuca, Victoria © Murray River Paddlesteamers
ヤラウォンガの素晴らしい風景を堪能したら、今日はまた1時間ほど車に乗ってエチューカ(Echuca)に行きます。途中でカクタス・カントリー(Cactus Country)に立ち寄りましょう。4千種類以上ものサボテンや多肉植物であふれる巨大な庭園は、とげとげの植物たちの、素晴らしくフォトジェニックなオアシスとなっています。写真を撮り終えたら、美味しいメキシコ料理とサボテンのケーキやアイスクリーム、サイダーをいただきましょう。料理はすべて園内のサボテンを使用して作られています。
アウトドア・アドベンチャーを楽しむなら、バーマー国立公園(Barmah National Park)に向かいましょう。ここにはウォーキングトラックがいくつかあります。レッドリバーガム(ユーカリ・カマルドレンシス)木々の間を抜け、数々の先住民アボリジニの(料理用の)かまどの盛土がある場所を通って、バーマーの森まで行きます。あるいは、マレー・リバー・ホース・トレイル(Murray River Horse Trails)で、馬に乗って森の中を散策をしてみましょう。
今日は、マイティ・マレー(Mighty Murray)のほとりにある小さなエチューカの町で一泊します。エチューカ・モアマ・ホリデイ・ヴィラ(Echuca Moama Holiday Villas)でゆっくりと休んでください。
3日目:エチューカからスワン・ヒルへ

ビクトリア州、スワン・ヒル、スワン・ヒル・パイオニア・セトルメント © Visit Victoria
エチューカに別れを告げて、次なる目的地はスワン・ヒル(Swan Hill)へと出発します。2時間ほどのドライブですが、川や湖に沿って道が蛇行しているため、ゆっくりと走りましょう。
スワン・ヒルに到着したら、近くのパイオニア・セトルメント(Pioneer Settlement)を見学します。リトル・マレー川(Little Murray River)のほとりの3ヘクタールの敷地に建つパイオニア・セトルメントは、マレー川の歴史を伝える場所。馬車、鍛冶屋、印刷屋などが並び、スタッフはその時代の衣装を身にまとっています。あるいは、この地域のワインやビールで一息つくのもおすすめです。地元の人たちに「ザ・フェッド(The Fed)」として知られるフェデラル・ホテル(Federal Hotel)は冷たいビールで温かいおもてなしをしてくれます。また、アンドリュー・ピース・ワインズ(Andrew Peace Wines)のセラードアでは、マレー川の肥沃な土地で育ったしっかりとした赤ワインを味わうことができます。
スワン・ヒルに戻り、スプーンズ・リバーサイド(Spoons Riverside)で食事をとりましょう。今夜はマレー・ダウンズ・リゾート(Murray Downs Resort)に泊まります。
4日目:スワン・ヒルからミルデューラへ

ビクトリア州、ミルデューラ、ナシュ・レーン・カフェ © Visit Victoria
今日は早起きしましょう。そして、険しい自然と静かな魅力にあふれるミルデューラ(Mildura)に向かって2時間半のドライブに出発します。写真が趣味なら回り道をして、ぜひティレル湖(Lake Tyrrell)に行ってみてください。12万年前からある、湖面に塩の生成がみられる変わった湖で、湖面が鏡のように美しく反射します。
ミルデューラに入ったらナシュ・レーン(Nash Lane)でランチを買いましょう。そして川を渡ってニュー・サウス・ウェールズ州に入り、ペリー・サンドヒルズ(Perry Sandhills)に行きます。絶えず変わる黄金の砂丘はピクニックやちょっとした冒険にぴったりの場所です。インタースポーツ・ミルデューラ(Intersport Mildura)でボードを借りて、サンドボードにトライしてみましょう。砂丘を滑って喉が渇いたら、ミルデューラ・ブリュワリー(Mildura Brewery)で喉を潤してみてはいかがでしょう。
夕暮れ時にはレッド・クリフ展望台(Red Cliffs Lookout)に行き、マレー川が切れ込んむ赤褐色の美しい崖を見ましょう。今夜と明日の晩は、コテージスタイルのサンレイシア・リゾート(Sunraysia Resort)での宿泊をお楽しみください。
5日目:マンゴ国立公園

ニュー・サウス・ウェールズ州、マンゴ国立公園、ウォールズ・オブ・チャイナ © Destination NSW
今日は、オーストラリアで最も変わった地形のひとつを見に行きます。風化した崖と広大な砂漠が広がるマンゴ国立公園(Mungo National Park)は、ニュー・サウス・ウェールズ州のアウトバックというより火星のように見えます。マンゴ・ガイデッド・ツアーズ(Mungo Guided Tours)の日帰りツアーに参加して、太古の別世界のような風景を歩いてみましょう。マンゴで最も見事な岩層、ウォールズ・オブ・チャイナ(Walls of China)の風景を写真に収めるチャンスを逃さないようにしてください。
数日間余裕があるなら、エキドナ・ウォークアバウト・ツアーズ(Echidna Walkabout Tours)が催行する4日間の砂漠のアドベンチャーを体験することをおすすめします。オーストラリアのアウトバックの動物たちとの出会いや、マンゴ湖(Lake Mungo)の探索、驚くばかりの景色が望めるなだらかな砂丘のハイキングなどを楽しむことができます。
6日目:ミルデューラからレンマークへ

南オーストラリア州、レンマーク、ウィルカデネ・ウールシェッド・ブリュワリー © South Australian Tourism Commission
今日は州境を越えて、ビクトリア州のミルデューラから南オーストラリア州のレンマーク(Renmark)まで行きます。約1時間半のドライブです。レンマークは、世界クラスのゴルフコースや大パノラマの風景があり農場の家々が建ち並ぶ、魅力あふれる場所。町から30分ほどのところにあるロックストン・ゴルフ・クラブ(Loxton Golf Club)のコースを回りましょう。それからウィルカデネ・ウールシェッド・ブリュワリー(Wilkadene Woolshed Brewery)に行き、ビールと景色を楽しみます。日暮れとともにヘディングス・クリフ展望台(Headings Cliff Lookout)に向かい、険しい川岸の風景に浸りましょう。
今夜はウィルカデネ・コテージ(Wilkadene Cottage)に宿を取るか、緩やかな川の流れを下るハウスボートで思い出深い夜を過ごしてください。
7日目:レンマークからマレー・ブリッジ

南オーストラリア州、モナルト、モナルト動物園 © Dan Schultz
ミルデューラからマレー・ブリッジまで、マレー川に沿って約2時間半、ドライブを続けます。モダンでありながら素朴なザ・キューブ・マレー・リバー(The Cube Murray River)にチェックインしましょう。ラウンジルームとデッキが完備されたフローティングポッド(水面に浮かぶコテージタイプの宿泊施設)です。2人用のカヤック付きの特典があり、穏やかな流れの周辺をパドリングできます。
時間があるなら、近くにあるオーストラリア最大のオープンレンジ動物園、モナルト動物園(Monarto Zoo)をぜひ訪れてみてください。アニマル・エクスペリエンス(animal experiences)の数あるツアーをチェックして、チーターやミーアキャット、キリン、サイなどの動物を間近で見てみましょう。
夕食は、リバーバンク・サンセットディナー(sunset meal on the riverbank)をゆっくり楽しんでください。
8日目:マレー・ブリッジからアデレードへ

南オーストラリア州、ハンドルフ、レーン・ヴィンヤード
まずはデイバリー・エスタブリッシュメント(The Davery Establishment)でランチをとりましょう。そして、マレー・ブリッジ・リージョナル・ギャラリー(Murray Bridge Regional Gallery)に行き、3か所の展示室に展示されている現代クラフトやアート作品を鑑賞しましょう。
さて、それでは南オーストラリア州の州都アデレード(Adelaide)に向かう最後のドライブに出発です。アデレードまでは1時間で到着しますが、途中いくつかのスポットに寄りましょう。アデレード・ヒルズ(Adelaide Hills)の伝統的な町、ハンドルフ(Hahndorf)は、地産の食材と冷涼性気候ワインで有名です。また、ここはオーストラリアに現存する最古のドイツ人居留地でもあります。チョコレート@ No 5(Chocolate @ No 5)やアダー・デライト・チーズ・セラー(Udder Delights Cheese Cellar)でスイーツや小物を見て回りましょう。バズ・ハニー(Buzz Honey)のハイブ・ドア(Hive Door)では地産のハチミツを、ハンドルフ・ヒル・ワイナリー(Hahndorf Hill Winery)、レーン・ヴィンヤード(Lane Vineyard)、アンブルサイド蒸留所(Ambleside Distillers)ではワインやスピリッツを味わってみましょう。
夜にアデレードに到着したら、プレス・フード&ワイン(Press Food & Wine)で夕食です。ここからは、どこに向かってもオーストラリアの冒険に繰り出すことができます。南へ行けばカンガルー島(Kangaroo Island)があり、西に行けばエア半島(Eyre Peninsula)です。あるいは東へ向かう飛行機に乗ってオーストラリアの海岸沿いの都市に行くこともできます。