ブリスベンのおすすめ宿泊施設

原文：カトリーナ・ロブリー ＆ ラナ・ボグノヴィッチ

シドニーやメルボルンから少し離れてみましょう。ブリスベンには、ラグジュアリーなホテルから最先端のホテルまで、数多くの選択肢が揃っています。屋上プールでひと泳ぎしたり、アートを満喫したり、ハンモックに揺られながらくつろいだりしましょう。おすすめの宿泊施設をいくつか紹介します。 

ザ・ファントゥーゾ

ホテル所在地：5 Boundary Street, Brisbane

著名なオーストラリア人アーティストであるヴィンセント・ファントゥーゾにインスパイアされたザ・ファントゥーゾ（The Fantauzzo）は、大胆な個性と色使いが特徴です。広々とした客室とスイートは、機能的なラグジュアリーさを追い求めたデザインとなっており、随所に飾られたオリジナルのアート作品や上質なジクレー版画が目を引きます。ホテルを象徴するストーリー・ブリッジの下に位置しており、窓からはブリスベン川（Brisbane River）とハワード・スミス・ワーブズ（Howard Smith Wharves）を見渡せます。ポレペッタ（Polepetta）のイタリアン料理に舌鼓を打ち、フィウメ（Fiume）バーのテラスにてきらめく川を眺めながらワインを楽しみ、屋上プールでひと泳ぎしてみましょう。

ザ・カリレ・ホテル（The Calile Hotel）

ホテル所在地：48 James Street, Fortitude Valley

オーストラリア初のアーバン・リゾートとうたわれているザ・カリル・ホテル（The Calile Hotel）は､クイーンズランド州の熱帯の雰囲気を完全に取り入れています。カリフォルニア州のパーム・スプリングを思わせるような耽美的なデザインで、豊富なヤシの木が植えられ、オープンエアでの食事を楽しめたり、カバナ（ビーチやプールに面している客室）もあり、ホテルには多くの箇所でピンク色が添えられています。ここでの滞在中は、ホテルのプールサイドにあるモダンギリシャ料理レストランヘレニカ（Hellenika）の予約をお忘れなく。このレストランに受賞歴があるのも納得でしょう。 

ガンバロ・ホテル

ホテル所在地：33 Caxton Street, Petrie Terrace

小さなホテルだと思われるかもしれませんが、ガンバロ・ホテル（Gambaro Hotel）には、世の中にあるさまざまな上質なものが提供されているという、嬉しい驚きが詰まっています。バレーパーキングや毎日の新聞、そしてレインフォール・シャワーヘッド、大型バスタブ、ふかふかのバスローブまで、快適さと豪華さを堪能できます。外観や雰囲気はブティックホテルですが、客室には温かみのある色調のエレガントな内装が施され、和らいだ空間となっています。さらに大多数の客室には、坂道の多いパディントン（Paddington）の街が見渡せる専用バルコニーが付いています。  

ザ・ジョンソン

ホテル所在地：477 Boundary Street, Spring Hill

アート・シリーズ（Art Series）ホテルは、オーストラリア各地で充実したホテル体験を提供していますが、ブリスベンにあるこの最先端ホテルも、そのコレクションの一つです（他にメルボルンに四軒、アデレードに一軒あります）。このザ・ジョンソン（The Johnson）は、自然に強く影響を受けているシドニーの抽象画家、マイケル・ジョンソンの作品をテーマにしています。シティ中心部から少し離れたスプリング・ヒル（Spring Hill）に立地し、96のスイートルーム、2つのペントハウス、そしてオリンピックサイズの屋外プールを完備したブティックホテルです。心のエクササイズ用にはアートライブラリーもあります。

ハイアット・リージェンシー・ブリスベン

ホテル所在地：72 Queen Street, Brisbane

ハイアットリージェンシー・ブリスベン（Hyatt Regency Brisbane）は、ブリスベンシティのちょうど中心地に位置するクイーン・ストリート・モール（Queen Street Mall）内にあります。ハイテク指向のホテルなので、宿泊客はスマートフォンをキーにしてチェックインできます。また、屋上にある21mのインフィニティプールはマイアミのような雰囲気で、眼下のモールや、クイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター（Queensland Performing Arts Centre, QPAC）が入っているサウス・バンクの娯楽複合施設が一望できます。宿泊客は、QPACのチケットをホテルで予約することができます。

スパイサーズ・バルフォア・ホテル

ホテル所在地：37 Balfour Street, New Farm

スパイサーズ・バルフォア・ホテル（Spicers Balfour Hotel）は、都心に近接するニュー・ファーム（New Farm）にあるラグジュアリーなブティックホテルです。クイーンズランド様式の家を上手く改装した本館には、9室のスイートがあります。近くにある白黒のアール・デコ様式の建物が加わり、8室の広めのスイートが増設されました。本館には居心地の良いルーフトップバーがあり、ストーリー・ブリッジ（Story Bridge）の美しい景色が楽しめます。 

ザ・コンスタンス

ホテル所在地：14-20 Constance Street, Fortitude Valley

ファサード全体に飾られた肖像画が目を引くザ・コンスタンス（The Constance）は、よくあるホテルとは全く違う趣きです。ホテルには65の客室があり、ビーストマンやナムスカルなどの有名ストリート・アーティストの作品を展示して、ストリート・アートにあふれたスタイリッシュな雰囲気を演出しています。1階にあるレストラン、クール（Chur）では、有名シェフのワレン・ターンブルによる絶品グルメが堪能できます。彼のビジョンは、おしゃれなルーフトップバー、アップ・オン・コンスタンス（Up on Constance）にも表現されています。

ソフィテル・ブリスベン・セントラル

ホテル所在地：249 Turbot Street, Brisbane

ブリスベン中央駅の真上にあるソフィテル・ブリスベン・セントラル（Sofitel Brisbane Central）は、5つ星のラグジュアリーホテルです。客室を433室も備えたホテルには、クイーンズランド州で一番大きなクラブ・ラウンジ（Club Lounge）があり（26階から29階はプレミアム・ルーム）、4つのバーとレストラン、そして人気の高いスパを備えています。そのうちの2ヶ所では、ハイ・ティーも楽しめます。ニュートラルカラーやダークグレー、茶褐色でまとめたインテリアは、落ち着きのあるエレガントな空間です。

アイビス・スタイルズ・ブリスベン・エリザベス・ストリート

ホテル所在地：40 Elizabeth Street, Brisbane

手頃なホテル、アイビス・スタイルズ・ブリスベン・エリザベス・ストリート（Ibis Styles Brisbane Elizabeth Street）は、367室の客室を備え、クイーン・ストリート・モール（Queen Street Mall）のすぐ近くにあります。料金は手頃でも、インテリア・デザインは本格派です。壁には色鮮やかな模様が描かれ、ポップアートのような楽しい雰囲気のある客室です。ブリスベン川の素晴らしい景色が見渡せる客室もあります。 

ライムズ・ホテル

ホテル所在地：142 Constance Street, Fortitude Valley

わずか21室という小規模なライムズ・ホテル（Limes Hotel）はフォーティテュード・バレー（Fortitude Valley）に立地しており、建物正面の切り絵のようなデザインが特徴的です。コンパクトなルーフトップ・バーは、金曜日と土曜日の夜は大盛況です。水曜日と木曜日には、ルーフトップ・シネマを開催しています（二つある円形のプールから映画を観賞することも可能です）。コートヤードに面した部屋にはハンモックが付いています。

ザ・インチコルム・バイ・オボロ

ホテル所在地：73 Wickham Terrace, Spring Hill

ザ・インチコルム・バイ・オボロ（The Inchcolm by Ovolo）はスプリング・ヒル（Spring Hill）にあり、魅力的な歴史を持っています。この1920年代の建物にはもともと医療専門家らが暮らしていましたが、今日ではブティックホテルとなり、ロックンロールのテイストを取り入れた、選りすぐりの洗練さを漂わせています。客室は50室のみで、そのうちのいくつかは現代的な二階建ての、ロフト・スタイルのスイートです。ファンキーなアール・デコの環境に呼応するような料理でもてなすサロン・デ・コ（Salon de Co）で食事をしてはいかがでしょう。 

西ブリスベン

ホテル所在地：81 North Quay, Brisbane

ちょっと見には、ダブリュー・ブリスベン（W Brisbane）の湾曲した構造と現代的なデザインは単なる装飾のようですが、何かを物語っています。ダブリュー・ブリスベンのすべてがクイーンズランド州の曲がりくねった川と見事な光景の鏡になっています。ダブリュー・ブリスベンはシティ中心部の、ブリスベン川のほとりに位置しており、便利で交通のアクセスも優れています。でも、魅惑的なリビング・ルーム・バー（Living Room Bar）や、信じられないほどインスタ映えするウェット・デック（WET® Deck）のプール・エリア、そしてスリー・ブルー・ダックス（Three Blue Ducks）のグルメなメニューを楽しむために、ホテルで過ごしたくなるかもしれません。