
シドニーの隠れた見どころ
一目では気づかないものがシドニーにあります。人通りが少ない道でシドニーを探索しながら街の隠れた見どころを発見してみましょう。
原文:アシュリー・ウィーラー
レーンウェイバー(裏路地のバー)、サンクンガーデン、オーシャンプール... シドニーには秘密の見どころがたくさんあるので、すべてを発見するには何年もかかります。私たちはこの隠れた見どころが多い街を探検し、ガイドブックには載っていないであろう最高のスポットをすべて見つけました。
オブザーバートリ・ヒル

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、オブザーバートリ・ヒル © Chris Bennett, City of Sydney
シドニーハーバー(Sydney Harbour)にはたくさんの素晴らしい眺めのいい場所がありますが、オブザーバートリ・ヒル(Observatory Hill)はその内で眺めのいい最高の場所として際立っています。サーキュラー・キーから徒歩わずか10分のこの小さな丘には、あまり知られていない素晴らしい眺望があります。天文学に興味がある訪問者は、丘の上にあるシドニー天文台(Sydney Observatory)も気に入るはずです。この歴史的建造物には入館無料の博物館があり、小額の追加料金でガイド付きツアーを提供しています。夜のツアーでは、夜空の星や惑星の配列で望遠鏡を覗く機会さえあります。
パイロン展望台

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、シドニー・ハーバー・ブリッジ、パイロン展望台 © Ashlea Wheeler
ブリッジ・クライム(BridgeClimb)はシドニーを訪れるほとんどの人が知る名所ですが、多くの人々はシドニー・ハーバー・ブリッジのパイロン展望台(Pylon Lookout)に行けばお金をかけずに全景を見渡せることを知りません。橋の南東の角に位置するパイロンは、ロックスから離れている歩行者通路からアクセスできます。中には、この象徴的で印象的な建造物の歴史と建設に特化した小さな博物館と、街の壮観な眺望を提供する展望台があります。
エンジェル・プレイス

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、エンジェル・プレイス、フォゴッテンソング © Brendan Read, City of Sydney
ジョージ・ストリートのそばの静かな路地で、エンジェル・プレイスは魔法のような品質のインスタグラム映えするアート・インスタレーションを開催しています。路地の上には、不一致の鳥かごがたくさん並んでぶら下がっています。ディスプレイを鑑賞していると、鳥の鳴き声が静かに空中を漂っているのに気付くでしょう。もともとは一時的なアートワークとして展示されましたが、「フォゴッテンソング(Forgotten Songs)」のインスタレーションを見るために路地に数多くの人が集まったため、恒久的に設置されることになりました。この作品は、かつて都市に棲んでいたもののヨーロッパ人の入植で追い出された50種の鳥を表しています。
GPO ビル

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、マーティンプレイス、GPO © City of Sydney, Katherine Griffiths
シドニーのGPO(総合郵便局)ビルは、古典的な砂岩建築の素晴らしい一例です。マーティンプレイスとジョージストリートの角にあるこの歴史的建造物は、1860年代に地元産の石で建てられた印象的な遺産に登録されている正面デザインを披露しています。中には、上品なレストランやバーのフードコートがある、明るくて壮大なアトリウムがあります。秘密の見物として、下の階の隅に隠れているタンク・ストリームの展示スペースを探してください。1700年代後半から1800年代初頭にシドニーに水を供給した支流システムの一部を見ることができます。
レーンウェイバー(裏路地のバー)

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、バクスター・イン © Mitch Lui
シドニーの最高のレーンウェイバーで飲みたい場合は、何処を探せばいいか知らなくてはいけません。クラレンス・ストリート(Clarence Street)のすぐそば(マーケット・ストリートとキング・ストリートの間)には、三つの隠れた小さなバーがあります。表札のない防火扉から入るバクスター・イン(The Baxter Inn)は、昔ながらの地下バーで多種多様なウィスキーを提供しています。デューク・オブ・クラレンス(The Duke of Clarence)の中は家庭的なロンドンのパブのような雰囲気です。暖炉があり、壁には古い本が並んでいます。バーバー・ショップ(The Barber Shop)(ヨーク・ストリートにある本物のバーバーの裏側にある目印のないドアからもアクセスできます)では、上品なカクテルリストがヒップな場所で提供されています。
スパイス・アレー

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、スパイス・アレー © Destination Chippendale
チッペンデール(Chippendale)のケンジントン・ストリート(Kensington Street)から枝分かれした狭いレーンウェイ(裏路地)が、シドニーで最もエキサイティングなグルメ地区の一つであるスパイス・アレー(Spice Alley)へと続いています。ここはホーカースタイルの軽食店で、シンガポール麺から香港飲茶まで様々なアジア料理を楽しめます。席は野外の中庭風のスタイルで用意されているので、試しにいくつかの料理を選んだ後は、ぶら下がっている提灯の下にある席で食べることができます。そして最高なこと?BYOなので、自分で持って来たワインを飲むことができます。
トラム・シェッド

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、トラム・シェッド © Tramsheds
シドニーの人々は古いものと新しいものを融合させることを愛し、現代的な体験はしばしば歴史的な空間の中で生まれました。グリーブ(Glebe)の緑豊かな郊外では、古い路面電車の倉庫がトラム・シェッド(Tramsheds)と呼ばれる近代的な食の複合施設に変わりました。地元の食材、美味しい料理、新鮮な雰囲気で、レストランやカフェがその空間を満たしています。公共交通機関を利用して簡単にアクセスできます(ライトレールに乗ってジュビリーパーク駅(Jubilee Park Station)で下車)。常設店とポップアップ式の両方の小売店があり、年代物のトラムが展示されています。
パディントン貯水池庭園

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、パディントン貯水池庭園 © Josef Nalevansky, City of Sydney
このサンクンガーデンは、シドニーの穴場中の穴場です。1899年に大規模でより効率的なシステムが使用されるまで、パディントン貯水池(Paddington Reservoir)は市内の給水を担っていました。使用されなくなった貯水池は、2009年に最終的に見事な庭園に変わりました。今では、静かにリラックスできる街のオアシスです。庭園は、近代的な金属と石の通路と並んでそびえ立つ煉瓦造アーチの列を特徴とするオリジナルのフレームワークの多くで修復されました。この地域では、オックスフォード・ストリート(Oxford Street)のファッショナブルなショッピング街をぶらついたり、ウィリアム・ストリート(William Street)まで散策して行き、シドニー名物の伝統的なビクトリア調テラスハウスに入居したさまざまな小売店を覗いてみたりしましょう。
ブロンテ・バス

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、ブロンテ・ビーチ、ブロンテ・バス © Ashlea Wheeler
シドニーの暑い夏の間はいつでも無料の公共スイミングプールを利用できますが、ブロンテ(Bronte)のオーシャンプールはいつものプールとは一味も二味も違います。ブロンテはシドニーの最高のビーチの一つです。隣にある有名なボンダイ(Bondi)とは異なり、ブロンテは大勢の人に知られておらず、訪れるのはほとんど地元の人々です。オーストラリアで最高のオーシャンプールの1つと見なされているブロンテバスは、ビーチの南端に位置しており、年間を通して公開されています。歴史的な浴場は1887年にオープンし、それ以来ずっと地元のお気に入りとなっています。ひと泳ぎしたら、ボンダイからブロンテの海岸沿いの散歩で、素晴らしい景色を見てみましょう。