
ホバートで過ごす3日間
ホバートに滞在するこの3日間の旅で、素晴らしい食事とワールドクラスのアート、豊かな自然を満喫しましょう。
Stay and play
Holiday destinations around Hobart
原文:エリー・シュナイダー
オーストラリアの州都としては最も規模の小さいホバートですが、素晴らしい食事や文化アトラクション、息をのむほど美しい自然ではどこにも負けません。ホバートを訪ねるこの3日間の旅で、地元の食材に舌鼓を打ち、山頂までのトレイルをたどり、ブルーニー島(Bruny Island)まで日帰り旅行をします。
見どころ
- 古風な建築物と最先端のアートを見学する
- ウェリントン山からの素晴らしい景色を満喫する
- 風が吹きすさぶブルーニー島を探索する
基本データ
- 日数:3日間
- 距離:80km
- 移動手段:車とフェリー
- 料金:$$
1日目:歴史あるホバートと大胆なアート

タスマニア州、ホバート、ミュージアム・オブ・オールド&ニュー・アート(MONA) © Rob Burnett, Tourism Tasmania
午前
午前中はまず、ホバートの美しいウォーターフロントに沿ってサラマンカ・プレース(Salamanca Place)の方にぶらぶら歩いてみましょう。サラマンカ・プレースでは、砂岩でできたジョージ王朝様式の倉庫がギャラリーや劇場、レストラン、斬新なブティックなどに改装されています。土曜日の朝なら、サラマンカ・マーケット(Salamanca Market)(午前8時半~午後3時)が開かれているので、300以上もの露店で新鮮な地元の農産物や、ハンドメイドのアート、クラフト、アンティークを見て歩くことができます。あるいは、サラマンカ・アート・センター(Salamanca Arts Centre)のスペースバー・ギャラリー(Spacebar Gallery)で、デザイナーやアーティストの工房を見て回るのもおすすめです。ランチはサラマンカ・スクエア(Salamanca Square)のジャック・グリーン(Jack Greene)で、グルメバーガーとクラフトビールを味わいましょう。
午後
オーストラリア最大の私設美術館MONA(ミュージアム・オブ・オールド&ニュー・アート)で2~3時間過ごし、刺激的な美術コレクションを鑑賞しましょう。ブルック・ストリート・ピア(Brooke Street Pier)からMONA行きのフェリーが出ています。所要時間は約25分です。広大なギャラリーには、物議をかもす作品や示唆に富んだ作品が並んでいます。入館者全員に無料で貸し出される「The O」というデバイスで、さまざまな情報やアーティストのインタビューを見たり聞いたりできます。ホバートに戻り、ウォーターフロントのレストラン、フランク(Frank)でディナーを楽しみましょう。火であぶったカキやけんさきいか、こんがり焼けた肉料理といったアルゼンチン風のメニューが自慢です。食事の後は、オーストラリアで最も歴史の長い劇場、シアター・ロイヤル(Theatre Royal)の公演を楽しむか、ラーク蒸留所(Lark Distillery)でタスマニア州最高級のお酒を楽しんでみてはいかがでしょう。夜はモス・ホテル(Moss Hotel)でゆっくり休みましょう。ホバートのウォーターフロントにある倉庫を改造したホテルです。
2日目:ウェリントン山に登る

タスマニア州、ホバート、ウェリントン山 © Tourism Australia
豆知識
ウェリントン山の山頂は、通常、ホバートの市街地より8°Cも気温が低くなっています。しっかり重ね着をして、念のためビーニー(ニット帽)とマフラーを持参しましょう!
午前
ルーム・フォー・ア・ポニー(Room For A Pony)のサワードゥ・クランペットや唐辛子のオムレツでお腹がいっぱいになったら、海抜1,270mの ウェリントン山に登りましょう。車で30分です。展望台からは、ホバートの街やブルーニー島(Bruny Island)、タスマン半島(Tasman Peninsula)が一望のもとに見渡せます。ウェリントン公園(Wellington Park)には、ブッシュウォーキングやサイクリング、乗馬に適したトラックやトレイルが蜘蛛の巣のように張り巡らされています。パイプライン・トラック(Pipeline Track)をたどってシルバー滝(Silver Falls)までハイキングするか(往復40分)、レナ・バレー・トラック(Lenah Valley Track)でスフィンクス・ロック(Sphinx Rock)を訪ねる(往復45分)のがおすすめです。
午後
ホバートに戻り、ダーウェント川(Derwent River)をのぼる1時間のヒストリック・クルーズ(Historic Cruise)に参加しましょう。ボタニカル・ガーデンズ(Botanical Gardens)、タスマン・ブリッジ(Tasman Bridge)、総督官邸(Government House)といった、ホバートの名高いランドマークを見ることができます。タスマニア博物館と美術館(Tasmanian Museum and Art Gallery)(TMAG)で、タスマニア州の先住民アボリジニの歴史を学んだり、オーストラリアで最も古い学術団体であるタスマニア王立協会(the Royal Society of Tasmania)(1843年設立)の所蔵品を見学したりするのもおすすめです。20席しかないレストラン、テンプロ(Templo)のディナーを予約するならお早めに。シェフのマット・ブリーン氏が提供するイタリア風のメニューをぜひお試しください。
3日目:ブルーニー島へ日帰り旅行をする

タスマニア州、グレート・ベイ、ゲット・シャックト(Get Shucked)© Tourism Australia
ロバート・ペニコット(ペニコット・ウィルダネス・ジャーニーズ)
「美味しい食べ物と美しい景色ならブルーニー島が最高。日帰りでも一泊でも素晴らしい旅ができます。」
午前
ホバートから南へ40分車を走らせ、のどかな海辺の町ケタリング(Kettering)を訪ねます。ここからブルーニー島(Bruny Island)へは、シーリンク・ブルーニー・アイランド(SeaLink Bruny Island)のフェリーで20分です。荒々しい海岸線や高い木々の森、緑の丘陵を自由に歩いて散策してみましょう。階段を上って、ザ・ネック(the Neck)にある展望台に行きましょう。ザ・ネックはブルーニー島の北部と南部をつなぐ砂でできた狭い地峡で、この展望台からはアドベンチャー・ベイ(Adventure Bay)の眺望が360度楽しめます。ペンギン島(Penguin Island)とフルーティド岬(Fluted Cape)まで続く海岸沿いのトラックをたどってサウス・ブルーニー島(South Bruny Island)を横断するか(徒歩で往復2時間半)、サンディ・ベイ(Sandy Bay)の白い砂浜を散策しましょう。もっと様々な体験をしたいなら、ツアーがたくさんあります。ペニコット・ウィルダネス・ジャーニーズ(Pennicott Wilderness Journeys)が催行する、オーストラリアオットセイ、イルカ、回遊するクジラや海鳥に出会える3時間のクルーズはいかがでしょう。タスマニアン・シーフード・セダクションツアー(Tasmanian Seafood Seduction tour)もおすすめです。
午後
ブルーニー島はフードとワインで有名です。ブルーニー・アイランド・チーズ・カンパニー(Bruny Island Cheese Co)で職人が作り上げた牛とヤギのチーズを試食し、ゲット・シャックト(Get Shucked)で獲れたてのカキを味わいましょう。アドベンチャー・ベイのブルーニー・アイランド・プロビドール(Bruny Island Providore)に立ち寄ってチョコレートや手作りのファッジを買い込んだら、次はルナワンナ(Lunawanna)に向かい、オーストラリア最南端のブドウ園、ブルーニー・アイランド・プレミアム・ワイン(Bruny Island Premium Wines)を訪ねます。グルメの旅の締めくくりはホバートで。ダイアー・メイカー(Dier Makr)で最後の食事を楽しんでください。