
シドニーで過ごす3日間
シドニーのきらめく水辺や魅力的な市街地を巡った後は、ワインの産地ハンター・バレー(Hunter Valley)で美味しいワインを楽しみましょう。
原文:エリー・シュナイダー
きらきらと輝くハーバーや陽がふりそそぐビーチでのんびり過ごしたり、人気レストランでの食事など、シドニーで最高の時間を楽しみましょう。最終日はハンター・バレー(Hunter Valley)までのドライブを楽しみ、オーストラリア最高峰のワインを味わいましょう。
見どころ
- シドニー・ハーバー・ブリッジの頂上から日の出を見る
- 潮風に吹かれながら、ボンダイからブロンテまで続く海辺の遊歩道を歩く
- ワイナリーが120以上あるハンター・バレーを訪れる
基本データ
- 日数:3日間
- 距離:170km
- 移動手段:車
- 料金:$$$
1日目:シドニー・ハーバー周辺で文化・芸術を楽しむ

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、シドニー・ハーバー内の島々 © Tourism Australia
午前
早起きしてシドニー・ハーバー・ブリッジ(Sydney Harbour Bridge)へ向かい、海抜134mの橋の頂上に登って、水平線から昇る朝日を眺めましょう。シドニーが朝を迎えたら、ロックス(The Rocks)の石畳のレーンウェイ(裏路地)を散策しましょう。このあたりは近代的なシドニーの中でも古い地区ですが、シドニー自体の歴史は、1700年代後半にイギリスから入植者がやって来るより何世代も前までさかのぼることができます。ドリームタイム・サザン・エックス(Dreamtime Southern X)の詳しいガイド付きウォーキング・ツアーに参加すると、アボリジナルピープルの遺跡を探索しながら、アボリジナルピープルと、シドニーの陸や水路、渚との永遠の結びつきについて学ぶことができます。週末に訪れる予定なら、ロックス・マーケット(The Rocks Markets)でオリジナルの工芸品やハンドメイドのジュエリーをぜひ見てください。マーケットをぶらぶら歩いていくと、サーキュラー・キー(Circular Quay)に着きます。ここでは、現代美術館(Museum of Contemporary Art)で展示作品から刺激を受けたり、アボリジナル・ヘリテージ・ツアー(Aboriginal Heritage Tour)に参加して絵画のように美しいシドニーの王立植物園(Royal Botanic Gardens)を散策したりすることができます。
別案:シドニー・ハーバー・ブリッジに登った後、サーキュラー・キーからフェリーに乗り、ノース・ショアにあるタロンガ動物園(Taronga Zoo Sydney)のゾウに会いに行くのもおすすめです。
午後
サーキュラー・キー(Circular Quay)からタクシーを拾って、レストランが集まるポッツ・ポイント(Potts Point)へ行きましょう。ザ・バトラー(The Butler)でゆっくりランチの時間をとって、エビのグリルやマグロのタルタルなど大皿料理をどうぞ。ザ・バトラーでの食事を終えたら、歩いて15分のニュー・サウス・ウェルーズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)へ向かいましょう。オーストラリアの著名なアーティストや、アボリジナルピープルおよびトレス海峡諸島の人々の作品が見られます。シドニー郊外のダーリングハースト(Darlinghurst)にあるオーストラリア博物館(Australian Museum)は、アボリジナルピープルおよびトレス海峡諸島の人々の工芸品の、魅力的で上質なコレクションを所蔵しています。夕方からは、ウォルシュ・ベイ(Walsh Bay)でシドニー・シアター・カンパニー(Sydney Theatre Company)の公演を楽しみましょう。でもその前に、ジ・エンド・オブ・ザ・ワーフ(the End of the Wharf)のシアター・バー(Theatre Bar)に立ち寄って開演前の1杯を。ここのテラスからはシドニーの美しい景色を見ることができます。夜は、シドニーに数えきれないほどあるシティホテルでゆっくりお休みください。シアターのすぐ隣にも、エレガントなピア・ワン・シドニー・ハーバー(Pier One Sydney Harbour)があります。
2日目:世界的に有名なボンダイ・ビーチを見に行く

ニュー・サウス・ウェールズ州、シドニー、ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)© Destination NSW
午前
ボンダイ・ビーチ(Bondi Beach)では、泳いだり、レッツ・ゴー・サーフィン(Let's Go Surfing)のサーフィン教室に参加したりしましょう。その後は、グールド・ストリート(Gould Street)に並ぶブティックでショッピングをして(カルト的なセレクトショップ、チュチュージー(Tuchuzy)もここにあります)、シドニーで最も有名な朝食を出すビルズ(Bills)で、バナナとハニーコームバターを添えたリコッタ・パンケーキをどうぞ。お腹がいっぱいになったら、断崖の頂に続く3kmの曲がりくねった遊歩道を歩いて、ボンダイ(Bondi)からブロンテ(Bronte)まで移動しましょう。
住民のおすすめ:日曜日にボンダイを訪れるなら、キャンベル・パレード(Campbell Parade)で開催されるボンダイ・マーケット(Bondi Markets)で、ヴィンテージの洋服や地元デザイナーの作品を選んでみてはいかがでしょう。
午後
市内のお洒落エリア、パディントン(Paddington)とサリー・ヒルズ(Surry Hills)へ行きましょう。オックスフォード・ストリート(Oxford Street)から、「ザ・インターセクション(The Intersection)」と呼ばれるシドニーきってのファッションエリアまで歩いてみましょう。ベイシーク(Bassike)やカミラ&マーク(Camilla and Marc)など、オーストラリアのプレミアムブランドの店が軒を連ねています。さらに15分歩くと、緑豊かなサリー・ヒルズに到着します。ここは、シドニーで最も注目されているレストランが集まるエリアです。ノマド(Nomad)やファイアドア(Firedoor)に行くなら、早めに予約しておきましょう。クラウン・ストリート(Crown Street)にあるトリニティ・バー(Trinity Bar)やクロック・ホテル(Clock Hotel)で気軽なパブメニューを楽しむこともできます。
別案:夕日を眺めながらオペラ・バー(Opera Bar)でドリンクや新鮮なカキを楽しんでから、シドニー・オペラ・ハウス(Sydney Opera House)で観劇するのもおすすめです。シドニー・オペラ・ハウスでは、クラシック音楽、コメディ、演劇、ダンスなど多岐にわたる演目が、年間450回以上も上演されています。
3日目:ハンター・バレーのワイナリーで贅沢なひとときを楽しむ

ニュー・サウス・ウェールズ州、ハンター・バレー、マーガン・セラー・ドア(Margan Cellar Door)© Murray Vanderveer, Destination NSW
午前
オーストラリアで最も有名なワイン産地の1つであるハンター・バレー(Hunter Valley)は、シドニーから車で北に2時間ほどの場所にあります。市内でレンタカーを借りるかツアーに参加して、120あるワイナリーをいくつか訪ねてみましょう。ラブデール(Lovedale)で絶品のセミヨンを味わったり、ポコルビン(Pokolbin)でシラーズと自家製の白カビチーズの組み合わせを楽しんだりしましょう。ワインのテイスティング以外のアクティビティなら、エステート・トスカニー(Estate Tuscany)が主催する料理教室がおすすめです。地産の美味しい食材を活かした3品のコース料理の作り方を習います。
近くの田舎町や海辺の町に行ってみたいなら、シドニー周辺の目的地からお好みの場所を選んでください。
午後
ハンター・バレーでは、さまざまなアクティビティが楽しめます。3か所あるチャンピオンシップコースでゴルフをしたり、なだらかな丘陵地で乗馬を楽しんだり、熱気球に乗ってブドウ園の上で空中散歩をしたりできます。ゴツゴツした道のイェンゴ国立公園(Yengo National Park)でブッシュウォークをして、アボリジナルピープルの文化史跡を訪れたり、モーペス(Morpeth)、ウォロンバイ(Wollombi)、ブローク(Broke)などの歴史ある村でギャラリーやアンティークショップをのぞいたりするのもおすすめです。アクティビティを楽しんだ後は、ハンター・バレーに数多くあるデイスパでリラックスして、5つ星のラグジュアリーリゾート、シャトー・エラン・アット・ザ・ヴィンテージ(Château Élan at The Vintage)で一泊しましょう。
ハンター・バレーからは、2時間のドライブでシドニーに戻るか、ニュー・サウス・ウェールズ州にはほかにもオレンジ(Orange)やマッジー(Mudgee)といった素晴らしいワイン産地があるので、そちらを探索することもできます。あるいは、そのままオーストラリアの東海岸を北上して見事な沿岸風景を満喫するのもおすすめです。