
シドニーでおすすめの眺めの良いレストラントップ10
絵葉書のような完璧な景色の中でヘルシーな食事を楽しみたいときにぴったりのレストランをご紹介します。
原文:ウテ・ジュンカー
シドニーっ子が愛してやまない2つのもの。それは、極上の食事と美しい景色です。それならば、素晴らしい眺めのレストランに行くことが彼らにとってどれほどエキサイティングなことか、想像できるでしょう。ここでご紹介する地元の人々に愛されるレストランでは、目の前の一皿と同じくらいその眺めに食欲がそそられるでしょう。
キー、市内中心部
サーキュラー・キー(Circular Quay)の西側にあるキー(Quay)は、オーストラリア最高の評価を獲得しているだけではありません。シドニー・ハーバーの眺望でも最高点がつけられるレストランです。この称賛を浴びるレストランは、近年大規模なリニューアルを行い、一新されたダイニングルームと最先端のキッチンが備わりました。シェフのピーター・ギルモア(Peter Gilmore)氏による10品からなるコース料理は、カキづくしの一皿から始まります。セラミックで作ったカキの殻に詰めたなめらかなカキのクリームの上に、カキの唐揚げとオセトラキャビアをあしらった逸品です。コースの最後は「ホワイト・コーラル(White Coral:白いサンゴ)」と名づけられた一品。真空脱気したホワイトチョコレート・ガナッシュを液体窒素で凍らせた、多孔質の白いサンゴに見立てたデザートです。
アイスバーグス・ダイニング・ルーム & バー、ボンダイ・ビーチ
もしも、シドニーで最もセクシーなレストラン、という賞があったら、アイスバーグ(Icebergs)が難なくそれを獲得するでしょう。アイスバーグス特製のカクテル片手にテーブルに座り、砂浜に絶え間なく寄せては返す波の音に身をゆだねましょう。イタリアンを取り入れたメニューはアペタイザーが豊富です。子豚のラグーソースを絡めたフジッリなどのパスタメニューをまずは味わい、その日のおすすめの魚のグリルを一番人気の、エンドウ豆とスペルト小麦、ミント、リコッタチーズのサラダとともに楽しみましょう。
ベネロング、市内中心部
ベネロング(Bennelong)は、極上のシーフード、一流のサービス、そして街とハーバーの見事な眺めを一度に堪能できるレストラン。それに加え、オペラハウスの帆一角での食事が経験できます。豪華にお金をかけずに楽しむこともできます。キュアド & カルチャード(Cured & Cultured)のカウンター席を予約しましょう。ブルーニー島(Bruny Island)産チーズのスフレやオーガニックのニンジンをローストした贅沢なサラダなど、小皿メニューを気軽に楽しむことができます。
コテージ・ポイント・イン、コテージポイント
この素敵な水辺のレストランほど、ロマンチックな場所は他にないでしょう。シドニーから車で約50分(水上飛行機なら20分ほど)、国立公園に囲まれたコテージ・ポイント・イン(Cottage Point Inn)では、お昼時に姿を現すワライカワセミに残り物を与えるというお楽しみもあります。メニューは洗練されたものばかり。生のフエダイにイチゴのソースとフィンガーライム、バジルを合わせた一品、カキとレモンドレッシングを添えた子牛のタルタルなど、独創的な料理が楽しめます。
バトラー、ポッツ・ポイント
バトラー(The Butler)で、一味違うシドニーの顔を見てみましょう。お洒落な人気エリア、ポッツ・ポイントの一角に隠れた都会的なお店です。夕暮れ時に訪れるのがおすすめ。真っ赤な夕日を背に街の明かりがきらめく、まるでマンハッタンのような眺めが楽しめます。メニューはフレンチ・カリビアンスタイルが中心。泡仕立てのパイナップルソースを添えた豚バラ肉のパストール・トスターダ(タコスのような料理)などを、ぜひ試してみましょう。
カタリナ、ローズ・ベイ
カタリナ(Catalina)は、シドニーの東側郊外の緩やかなカーブを描く入江にあるレストランです。ここへは、フェリーか水上飛行機でしかアクセスできません。そんなところにレストランを開いてもやっていけないと思うのが普通でしょう。しかし幸いなことに、このシドニーの超人気店はあらゆる面で輝いています。シーフードは素晴らしく美味しいし、ワインの種類は実に豊富です。ここでちょっとアドバイス。食後にぜひレモンタルトをオーダーしてみてください。まさに絶品です。
ジョナーズ、ホエール・ビーチ
シドニーの中心部から車でおよそ1時間(水上飛行機では25分)。ホエール・ビーチにあるジョナーズ(Jonah's)は訪れる価値ありの一軒です。美しい海を背景に季節ごとに変わるメニューが堪能できます。ムールーラバ(Mooloolaba)産のエビのグリルや、オーストラリア産のブッラータとエアルームトマトなどがおすすめです。
アリア、市内中心部
アリア(Aria)は、シドニー・オペラ・ハウス(Sydney Opera House)、シドニー・ハーバー・ブリッジ(Sydney Harbour Bridge)、シドニー・ハーバー(Sydney Harbour)の目を見張るような眺めと、柔軟に対応してくれるメニューで有名なレストランです。デギュスタシオン・ディナーの気分でないなら、組み合わせが自由なミックス & マッチ・プレートはいかがでしょう。殻付きのカキにベリーとバナナ、イベリコ豚の生ハムにホワイトビーツ、マカダミアナッツ、ソルトブッシュを合わせたプレートなど、さまざまなサイズで多様なメニューを楽しむことができます。
オルメギオ・アット・ザ・スピット、モスマン
市内中心部から車で北に20分走ると、スピット(The Spit)のディアボラ・マリーナ(D'Albora Marina)に到着します。その一角の、ゆらゆらと浮かぶヨットに三方を囲まれたちょっと奥まった場所に、オルメギオ(Ormeggio)はあります。ここでは、居心地の良いお洒落な空間で、シドニーでも屈指の絶品イタリアンが楽しめます。シェフのアレッサンドロ・パヴォーニ(Alessandro Pavoni)氏が腕をふるう料理は、ナスのパルミジャーナを詰めたボトーニ(小さなボタンの形をしたラビオリのようなパスタ)から舌触りの良いカボチャのデザートまで、すべてにおいて完璧です。
ドイルズ・オン・ザ・ビーチ、ワトソンズ・ベイ
フェリーに乗ってワトソンズ・ベイまで行き、子供たちを目の前の砂浜で遊ばせながらゆっくりとランチを楽しみましょう。ドイルズ(Doyle's on the Beach)は家族みんなで楽しめるレストランです。向こう岸に街を見渡す広大な海辺の景色を眺めながら、フエダイ、ホタテ、エビが詰まったパイなどを心ゆくまで楽しみましょう。お腹が空いているなら、山盛りのカキ、ワタリガニ、エビや、丸ごと一匹のロブスターなど、豪快なシーフードの大皿メニューをどうぞ。