
オーストラリアで一番のバーとナイトライフ
眠るのはやめましょう – オーストラリアで最も思い出に残る体験の中には、夜にしかできないものがあります。
原文:ウテ・ジュンカー
オーストラリアはリラックスする場所として有名かもしれませんが、眠くなるほど穏やかということではありません。ナイトキャップを楽しめる趣のあるスポットを探すにしても、最新のショーを楽しめる劇場を探すにしても、眠るのが惜しくなるような場所はいくらでもあります。
秘密のバーを探す

シドニーやメルボルンで屈指の名店と呼ばれるバーの中には、ありふれた風景の中に隠れているものがあります。メルボルンのモルトハウス・レーンにある目立たないドアを開けると、そこはオー・ド・ヴィー(Eau de Vie)。ここではカクテルが液体窒素で冷やされていたり、煙で満たされたガラスのドームに入っていたりします。あるいは、ウインザーのチャペル・ストリートにあるサンドウィッチ店、ボストン・サブ(Boston Sub)に入り、冷蔵庫のようにに見えるドアを開けると、ジャングル・ボーイ(Jungle Boy)の秘密の入り口が現れます。メルボルンで最高クラスのティキバーです。シドニー市街の中心部、ケント・ストリートにある目立たない入り口は、ロボ・プランテーション(Lobo Plantation)のものです。ここでは150種類ものアーティザン・ラムがストックされています。ダーリングハーストの裏通りには、シェイディ・パインズ・サルーン(Shady Pines Saloon)があります。隠れ家のようなゆったりくつろげる人気のバーで、バッファローの頭部の剥製と牛革のラグが目を惹きます。
星空の下での映画鑑賞

ノーザンテリトリー、ダーウィン、デッキチェア・シネマ
広々とした屋外で映画を見る、こんなに気持ちのよい夜は他にはないでしょう。12月から3月まで、ムーンライト・シネマ(Moonlight Cinema)は、シドニー、メルボルン、ブリスベン、アデレード、そしてパースなど、オーストラリア中の街で営業します。シドニーのウエストパック・オープンエア・シネマ(St George OpenAir Cinema)では、素晴らしい港の風景も無料で眺めることができ、またメルボルンのルーフトップ・シネマ(Rooftop Cinema)では摩天楼が素敵な背景となっています。その他にも、パースのルーフトップ・ムービーズ(Rooftop Movies)やルナ・パレス(Luna Palace)、ホバートのステート・ルーフトップ・シネマ(State Rooftop Cinema)などがあります。北部では、ダーウィンのデッキチェア・シネマ(Deckchair Cinema)が4月から11月まで営業しています。
ワイン・バーで乾杯

新たなオージーワインを探し出す用意はできていますか。お気に入りはリッチなバロッサのシラーズ、アロマ豊かなタスマニア州のリースリング、またはハンター・バレーのセミヨンでしょうか。オーストラリア各地にある多くの魅力的なワイン・バーは、この国の素晴らしいワインに親しむのに絶好の場所です。さらに、そのようなワイン・バーでは食事もおいしいことがほとんどです。メルボルンでは、エレガントなエンブラ(Embla)あるいはバー・リバティ(Bar Liberty)に足を運んでみてください。オレンジとナチュラルなワインの品揃えで有名です。シドニーでは、モノポール(Monopole)と10ウィリアム・ストリート(10 William Street)がおすすめです。またブリスベンのラ・リュヌ・ワイン・コ(La Lune Wine Co)は市内でも指折りです。アデレードのアポセカリー1878(Apothecary 1878)は、1,200本のワインのセラーで話題をさらっています。
ショーを見る

誰もが想像するとおり、シドニー・オペラ・ハウス(Sydney Opera House)ではオペラを見ることができます。しかし、オペラ・ハウスでは、キャバレー・ショー、バレエ、コンサート、フェスティバルやコメディも上演されることをご存知でしょうか。ウォルシュ・ベイ(Walsh Bay)周辺には、先住民アボリジニのバンガラ・ダンス・シアター(Bangarra Dance Theatre)やシドニー・シアター・カンパニー(Sydney Theatre Company)があります。またキャリエッジワークス(Carriageworks、最寄り駅はレッドフェーン駅(Redfern Station))で上演される最先端の演目にも注目です。メルボルンでは、アート・センター・メルボルン(Arts Centre Melbourne)でバレエ、演劇、オペラが上演され、またハー・マジェスティーズ・シアター(Her Majesty’s Theatre)とプリンセス・シアター(Princess Theatre)ではミュージカルの大ヒット作が上演されます。ブリスベンにはクイーンズランド・パフォーミング・アーツ・センター(Queensland Performing Arts Centre)やブリスベン・パワーハウス(Brisbane Powerhouse)があります。またアデレード・フェスティバル・センター(Adelaide Festival Centre)では常にエキサイティングなプログラムが上演されていますが、特にアデレード・フェスティバル(Adelaide Festival)やフリンジ・フェスティバル(Fringe Festival)の時期は賑やかになります。
ルーフトップ・バーを楽しむ

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オーストラリアの最高のビール醸造所
オーストラリアのルーフトップ・バーはトップ争いをしています。メルボルンでは、スタイリッシュなルーフトップ・アットQTホテル(Rooftop at QT Hotel)が夕陽を眺めながらお酒を味わうのにぴったりな場所です。また、インペリアル・ホテル(Imperial Hotel)からは、州議事堂などメルボルンを代表する建物の素晴らしい眺めを楽しめます。シドニーのバランガルー(Barangaroo)にあるスモーク(Smoke)は洗練されたセクシーなバーで、上質のカクテルのほか、ワインも幅広く揃っています。また、ザ・ロックス(The Rocks)にあるグレンモア・ホテル(Glenmore Hotel)はリラックスした雰囲気で、シドニー・ハーバーの素晴らしい光景は一見の価値があります。アデレードのメイフェア・ホテル(Mayfair Hotel)の上にあるヘネシー・ルーフトップ・バー(Hennessy Rooftop Bar)は、伝統的でエレガントな雰囲気があり、また2KWバー・アンド・レストラン(2KW Bar and Restaurant)のワインの品揃えは市内でもトップクラスです。ブリスベンでは、フォー・ポインツ・バイ・シェラトン(Four Points by Sheraton)にあるサゼラック・バー(Sazerac Bar)が美しい眺望と塩キャラメル・マティーニで有名です。また、フォーティテュード・バレー(Fortitude Valley)にあるイレブン(Eleven)では、ゆったりとした熱帯の雰囲気を味わえます。
夜景に酔いしれる

シドニーの夏も美しいですが、冬はビビッド・シドニー(Vivid Sydney)のイベントに圧倒されます。6月の3週間、数々の光の彫刻、インスタレーション、巨大なプロジェクションなどによって、フェスティバルには文字どおり街をライトアップします。アリス・スプリングス(Alice Springs)では毎年10月にパートジマ・フェスティバル(Parrtjima Festival)が開催され、砂漠が光の芸術で彩られます。アリス・スプリングスからウルルに向かうと、壮大なフィールド・オブ・ライト(Field of Light)が目に入ってきます。アーティストのブルース・マンローによる色鮮やかなインスタレーションで、2020年12月まで展示されています。フットボール場7つ分の広さの場所に50,000本のライトが立てられ、さまざまな色の波が揺れるように見えます。キャンベラのエンライテン・フェスティバル(Enlighten Festival)では、創造性、文化、そして光で照らされた市のモニュメントが巧みに組み合わされています。