
ニンガルーリーフの見どころ
オーストラリアの西海岸沖に位置するニンガルーリーフは、有名なグレート・バリア・リーフにひけをとらない美しい場所です。
たくさんの珍しい海洋生物に出会う
ニンガルーで最も魅力的な海洋生物といえばジンベエザメとザトウクジラでしょう。でも、それだけではありません。海の中には様々な、色とりどりの生き物がたくさん泳ぎ回っています。ここでみられる魚は実に500種以上。シュノーケリングの支度をして、コーラル・ベイ(Coral Bay)のビルズ・ベイ(Bills Bay)やパーディ・ポイント(Purdy Point)、ケープ・レンジ国立公園(Cape Range National Park)のオイスター・スタック(Oyster Stacks)、ターコイズ・ベイ・ドリフト(Turquoise Bay Drift)など人気のスポットで、何種類見つけられるか試してみましょう。優雅なエンゼルフィッシュやツノダシ、鮮やかな色のブダイやチョウチョウウオ、そしてちっぽけなスズメダイなどを探してみましょう。ダイバーなら、鯛と大群のハタが頻繁に訪れるエクスマス・ネイビー・ピア(Exmouth's Navy Pier)などで、さらに多くの種類の魚を見ることができます。
子ガメのかわいらしさにうっとりする
カメの暮らしは生易しいものではありません。ニンガルーリーフでみられるカメは、アオウミガメ、アカウミガメ、およびタイマイの3種類。いずれも絶滅危惧種です。卵からたくさんの孵った子ガメが、生き残って成長できる確率は5,000分の1に過ぎないそうです。エクスマス(Exmouth)郊外のジュラビ・タートル・センター(Jurabi Turtle Centre)では、この特別な生き物について学ぶことができます。ガイド付きの体験ツアーに参加して、カメを鑑賞しましょう。12月から3月にかけて、カメが卵を産むのを見ることができます。あるいは、6週間後に小さなカメが砂から飛び出して海に向かって走り、ゴーストクラブや皇帝魚など待ち受けている捕食者から逃げようとする孵化~脱出のプロセスを観察してみましょう。
オフロードの戦士になる
サンゴ礁に面した砂のビーチや砂丘にただ寝そべって過ごすのもいいですが、ここでワクワクできる絶好の機会を見逃す手はありません。コースタル・アドベンチャー・ツアーズ(Coastal Adventure Tours)をはじめとする多くの会社で、4輪バイクのツアーを催行しています。回転数を上げた重量200kgの4輪バイクを操り、スリルに満ちた爽快なクロスカントリー体験ができます。途中でシュノーケリングに立ち寄るツアーもあります。夕刻時間のサンセット・ツアーを選択すれば、さらに忘れられない体験となるでしょう。バイクに乗るには運転免許証が必要です。有効期限を確かめた上で、忘れずに持っていきましょう。
ビーチを独り占めする
海岸線に広がる魅力的な砂浜を誰かと共有する必要なんてありません。まだ誰の足跡もついていない、独り占めできるビーチを見つけに行きましょう。手始めにケープレンジ国立公園から。人気のターコイズ・ベイ(Turquoise Bay)を離れ、人がまばらなビーチを公園内で探してみましょう。絵葉書の背景になりそうなサンディ・ベイ(Sandy Bay)やブラッドウッド・クリーク(Bloodwood Creek)がおすすめです。
オージーパイを心ゆくまで味わう
小さなコーラルベイの町にあるコーラルリゾートベーカリー(Coral Resort Bakery)を訪れてみてください。幅広い種類のケーキやペストリーがそろっていますが、ここで人気なのはなんといってもホットパイです。ミートパイは昔から変わらぬオーストラリアの国民的スナック。サクサクのパイでたっぷりのフィリングを包んだこの店のミートパイは、まさに正統派の味です。人気は昔ながらのビーフ & チーズですが、やわらかいビーフとエビをホワイトソースでまとめたビーフ & リーフもおすすめです。
古代の峡谷を探索する
渓谷は、西オーストラリア州で最もドラマチックな観光スポットのひとつといえます。ケープ・レンジ国立公園にあるヤーディ・クリーク渓谷(Yardie Creek Gorge)もその例外ではありません。渓谷を成す赤い岩壁が鮮やかなブルーの水面に映し出されます。ここは、砂州に閉じ込められてできた涸れることのない水場なのです。そのため、ヤーディ・クリークはオアシスのような場所になっています。ミサゴなどの野鳥のほかに、崖の割れ目に巣をつくる珍しいブラック・フッテッド・ワラビーの姿も見ることができるかもしれません。ヤーディ・クリーク・ボート・ツアーズ(Yardie Creek Boat Tours)のエコ・クルーズに参加して渓谷をめぐってみましょう。