
メルボルンで人気のデザート・バー
メルボルンで最新のお洒落スポット、デザート・バーで、ドルチェとお酒を堪能しましょう。このガイドで、きっとお気に入りのスポットが見つかります。
原文:スー・ゴフ・ヘンリー
メルボルンではここ1~2年でデザート・バーが急増し、今ではこの界隈どこへ行っても、ジェラートやソフトクリーム、手の込んだケーキやオーダーメードのチョコレート、最新流行のクロワッサン、マカロン、美しいタルトなどを提供するお洒落スポットに事欠きません。これらのスイーツとホットチョコレート、コーヒー、甘党のためにブレンドされたデザイナーカクテルの組み合わせもおすすめです。
市の中心部など、カールトン、ブルネッティ
ブルネッティ(Brunetti)はローマの伝統的なパティスリーで、1991年からアンジェレ一家が経営しています(ジョルジオ・アンジェレがオリンピック・イタリア・チームの菓子職人として初めてメルボルンにやって来たのは、1956年のメルボルン・オリンピックのときでした)。バーではイタリアン・コーヒーを、パティスリーではリモンチェッロ・ケーキやヘーゼルナッツとコーヒーのトルテを、サンドイッチショップではピリッと薬味のきいた食事を楽しみながら、地元の人たちが特別なお祝い用のお菓子を買い求めに続々と集まってくる様子を見ることができます。フットボール・シーズンの終わりには、すべてのケーキにオーストラリアン・フットボール・リーグに所属するメルボルンのクラブのロゴが飾られます。ブルネッティ・カフェはメルボルンのシティ・スクエア(Melbourne City Square)にもあり、こちらはアペリティフやスイーツが充実しています。
フィッツロイ、ルーン・クロワッサンテリー
ペストリーのミニマリスト的殿堂で、ニューヨーク・タイムズ紙によれば世界一のクロワッサンを作るということです。ルーン・クロワッサン(Lune Croissanterie)は、パリのベーカリー、デュ・パン・エ・デジデ(Du Pain et Des Idèes)でクリストフ・ヴァソールと一緒に修業した、元宇宙航空工学のエンジニア、ケイト・リードのビジョンが生かされたクロワッサン専門店です。現在は、温度管理されたガラス張りのキューブ型キッチンで、クロワッサン、チョコレートパン、その他の魅力的なペストリーが作り出されます。列に並んで、特注のセメント製カウンタートップに宝石のように展示されているその日の商品を見てみましょう。季節のフルーツやクリームで飾ったデニッシュ、ホームメードのレモンカード、シトラスシュガー、砂糖漬けのレモンを使ったクラフィン、 アーモンドクロワッサンなどが並んでいるでしょう。最高の体験をしたいなら、ルーン・ラボ(Lune Lab)試食メニュー(クロワッサンを味わう3品のコースで予約制)をぜひ。伝統的なクロワッサン、スパイシーなクロワッサン、甘いクロワッサンを、スモール・バッチ・ロースティング・カンパニー(Small Batch Roasting Co.)のコーヒーとともに味わうことができます。
市の中心部、アクア・エス
アクア・エス(Aqua S)は、実にインスタ映えするソフトクリーム専門のデザート・バーで、青い空にぽっかり浮かぶ雲を描いた壁が秀逸です。この店イチ押しのシーソルト・ソフトクリームに、こんがり焼いた綿菓子を雲のように丸く広げ、スイート・ポップコーンを散らし、キャンディや焼きマシュマロを挿して、さあ召し上がれ。ほかに2種類のフレーバーがメニューに載りますが、これは2週間ごとに変わります。レモンスカッシュ、パンダン、ミントティー、モカ、レモンチーズケーキなどがあります。これらのフレーバーをブレンドして、何種類もあるトッピングから好きなものを選びます。メニューには、ライチまたはピーチのアイスティーシャーベットもあります。
市の中心部、アデルフィ・ホテル、オム・ノム
デザートをテーマにした世界初のホテルが、フリンダース・レーン(Flinders Lane)でひときわ目を引く近代的なアデルフィ・ホテル(Adelphi Hotel)です。ホテル内のオム・ノム・キッチン・アンド・デザート・バー(Om Nom Kitchen and Dessert Bar)では、店内にケーキ模様のカーペットを敷き詰め、スツールはキャンディーの詰め合わせの絵柄です。ヴァローナのキャラメル・チョコレートとローズマリー風味のシガー、ゼリー状のライムとフランジェリコ、それにスモークアッシュから作られる絶品のシガーロワイヤルをお試しください。決められませんか?一口サイズの本日のデザート7種類を載せたシェフのデザート・パドルを選ぶのもよいですし、好みのカクテルと合わせて3種類のデザートを試してみるというのも魅力的です。
カールトン、ピダピーポ
ピダピーポ(Pidapipó)は女性一人で切り盛りしているイタリアンジェラートの専門店です。リーサ・ヴァルモルビーダ(Lisa Valmorbida)はイタリアのカルピジャーニ(Carpigiani)ジェラート・ユニバーシティで世界の一流シェフから学び、その後、パステルカラーのピンクとイエローを基調にした自分のジェラッテリアをオープンしました。最高の材料を使って毎日手作りし、ステンレスのケースに保存します。バナナ、ピスタチオ、ピーナッツバターとジャム、あるいはイチゴクリーム(バラの風味付き)など、ぜひお試しください。鮮度をできるだけ保つため、リーサが同時に提供するフレーバーは2~3種類までです。ジェラートの上に溶かしたチョコレートを少しかけたものを、できたてのワッフルやシチリア風にブリオッシュのバンと一緒にいただくこともできます。
市の中心部、ココ・ブラック
チョコレート専門店の草分け、ココ・ブラック(Koko Black)では、ブリュージュ(Bruges)のショコラティエ、ドゥリーズ・ノッカート(Dries Cnockaert)の協力を得て、最高級のヨーロッパのクーベルチュールと自然の素材(レザーウッドハニー、シングルモルトウイスキー、地元産のクルミなど)をブレンドしてガナッシュ・チョコレートを作りました。ロイヤル・アーケード(Royal Arcade)のカフェで、ホットチョコレートに添えてこの店の素晴らしいチョコレートを味わってください。
サウス・ヤラ、バーチ・アンド・パーチェス・スイート・スタジオ
シェフ、ダレン・パーチェスの贅沢な創作スイーツを味わいたいなら、バーチ・アンド・パーチェス・スイート・スタジオ(Burch and Purchese Sweet Studio)へどうぞ。ゼリー、スポンジケーキ、ムース、クリーム、クランブルにスプレッドを組み合わせ、何層にも重ねることで味と舌ざわりのバランスを整え、芸術ともいえるスイーツを作り出します。ラズベリーとローズとライチのシュータルトや、マダガスカルのシングルオリジンチョコレートとトンカ豆のエクレア、またはチョコレート、アプリコット、キャラメルとヘーゼルナッツのケーキなどをお試しください。
フィッツロイ、ジェラート・メッシーナ
美しく着飾った若い人たちが長い列を作っているのを見ると、ジェラート・メッシーナ(Gelato Messina)はアイスクリームショップというよりはナイトクラブではないかと勘違いしそうになります。この店のまん丸いケーキやロールケーキはエキゾチックで風変わりで、鮮やかな色と滑らかな舌触りが特徴です。ドクター・イーヴルズ・マジック・マッシュルーム(Dr Evil’s Magic Mushroom)をお試しください。 ダークチョコレートのジェラート、ピーナッツクッキー、ドゥルセ・デ・レチェ、その他いろんなものがぎっしり詰まっています。あるいは、アップルパイやマルサーラ(Marsala)のイチジクなど、35種類ある定番ジェラートをいくつか試食するのもいいでしょう。パンダン・アンド・ココナッツ、ブラッドオレンジなど、乳製品不使用のソルベも食欲をそそります。また、サイエンスの授業とジェラート作り、試食がセットになったジェラート体験クラスに参加することもできます。
イースト・ブランズウィック、ムシュー・トリュフ・アンド・イースト・エレベーション
メルボルンで最高のホットチョコレートとムシュー・トリュフ(Monsieur Truffe)のチョコレートフォンデュ、チョコレートブラウニー、塩キャラメルのサンデーなどを(おいしい料理も一緒に)味わいたければ、イースト・エレベーション・カフェ(East Elevation Café)に行きましょう。ムシュー・トリュフ(Monsieur Truffe)では、共用スペースからガラスの窓越しに、チョコレート職人やショコラティエが仕事をしている様子を見ることができます。ここで作られるシングルオリジンのビーントゥバー・チョコレートやその他のチョコレート菓子から好きなものを選んで買ってみましょう。
フィッツロイ、ドント・ルーズ・ユア・テンパー
コクのある1杯のホットチョコレートがあれば最高という人は、フィッツロイにあるドント・ルーズ・ユア・テンパー(Don't Lose Your Temper)を食べるべきデザート・リストのいちばん上に入れておくとよいでしょう。ドント・ルーズ・ユア・テンパーでは、濃厚なホットココアのほかに、定期的に変わるペストリー・メニューと自家製のデザートやサンドイッチを用意しています。何か甘いものがほしいときに立ち寄ったり、小さな皿やボードで出てくる塩味の軽食メニューを試してみたりしてください。