ノーザンテリトリー、ユララ、タリ・ウィルのツアーで、ウルルをバックに食事をする人々とシェフ © Tourism Australia

ノーザンテリトリー、ユララ、タリ・ウィル © Tourism Australia

1

オーストラリア料理とは?

1

オーストラリア料理とは?

オーストラリア料理は、世界の文化と地元の食材が出会う、活気に満ちたフュージョンです。多文化な住民構成と多様な自然が作り上げた食文化です。伝統に囚われずイノベーションを愛するオーストラリア料理では、ワトルシードやエミューといったブッシュフードも、アジアのスパイスやヨーロッパの料理技法も、分け隔てなく混じり合います。この国の歴史や地理、文化的多様性を反映した実験的な食と並んで盛んなのが、季節を味わう料理の数々です。イースターにはラムのローストが、クリスマスには新鮮なエビが、夏の始まりにはみずみずしいマンゴーが食卓を彩ります。

2

オーストラリアのダイニング文化とは?

2

オーストラリアのダイニング文化とは?

歩道に面したカフェでのブランチ、屋上テラスでのカキ、友人との裏庭でのバーベキューなど、オーストラリアの人々は屋外で食べるのが大好きです。カジュアルで社交的なダイニングの背景には、どんな時間帯でもゆっくりとテーブルを囲むカフェ文化が色濃く感じられます。高級ダイニングも気を使わないくつろぎスタイル。一流レストランでさえ格式よりも味にこだわり、地産地消の食材で季節のメニューをふるまう田園地帯のレストランが人気店に名を連ねます。

3

オーストラリアならではの食材といえば?

3

オーストラリアならではの食材といえば?

多様な気候のおかげで、新鮮な果物や土地に固有の食材が一年中たっぷり手に入ります。地元食材で特に人気なのは、たとえばレモンマートル、ワトルシード、カカドゥ・プラム、ワリガル・グリーンなど。個性ある風味を活かして、高級レストランからお茶、チョコレート、アイスクリームといった日常食品まで、幅広い場面でますます活躍するようになっています。高級食肉に目を向ければ、オーストラリア産牛肉、特にブラック・アンガスや和牛は、世界中で高く評価されています。冷涼な南部産のラム肉は春が旬です。赤身に富むカンガルー肉は、供給豊富でサステナブルな代替食材として注目されています。 

4

地元民スタイルで食べるなら

4

地元民スタイルで食べるなら

オージーたちがこよなく愛するものといえば、仲間と楽しむリラックスした食事です。ガーデンカフェでのブランチ(主役はもちろんアボカドトースト)、手軽に食べるミートパイ、魚市場で味わう獲れたてのシーフード、屋外レストランでのくつろいだディナーが待っています。メニューは柔軟で、ベジタリアンやビーガンを含めさまざまな食嗜好への対応は、伝統的なパブにも浸透しています。形式よりも質を求めるのがローカルスタイルです。街角のグルメバーガーでも、世界レベルのレストランのデギュスタシオン・コースでも、味と創造性と素材が勝負です。

5

ローカルスタイルで飲むなら

5

ローカルスタイルで飲むなら

コーヒーはオーストラリアでは重要なものイタリア系移民の影響もあって、洗練と多様化を重ねたコーヒー文化が根付いています。シンプルな「コーヒーひとつ」と頼むのではなく、フラットホワイト、マキアート、コールドドリップなどを注文してみましょう。どこへ行ってもレベルの高い一杯を期待できます。オーストラリアは有数のワイン生産国でもあります。65か所を超える個性的なワイン産地に、100を超えるブドウ品種があります。ナチュラルワインやミニマル・インターベンション・ワイン(人的、人工的介入を最小限に抑えて造られたワイン)が人気を伸ばしており、各地のセラードアで豊かな試飲体験を楽しめます。クラフトビールや蒸留酒も大人気です。ペールエールからボタニカルが香るジンまで、各地のブルワリー蒸留所で多種多様な味わいを楽しみましょう。お酒を飲まない方にも、味に妥協のないノンアルコールのワインやビールもますます充実してきています。

6

触れて味わうオーストラリアの食

6

触れて味わうオーストラリアの食

オーストラリア料理の真髄に触れ、フレンドリーな生産者の皆さんと出会うなら、食材を自分の手で捕獲・採集する体験がおすすめです。農園や市場に足を運べば新鮮な地域食材が、無人販売の屋台では予想もしない地元の美味との出会いが待っています。トップエンドのフィッシング・ツアーでバラ(バラマンディ)の大物を釣り上げたり、地元産のボタニカル素材を調合して自分だけのクラフトジンを作ってみるのはどうでしょう。オーストラリアの飲食シーンは、自ら参加し探求する、体験型のアクティビティが満載です。触れて味わう食体験で、おいしさの実感に出会い直しましょう。